90年代前後デビューの女性アイドルの今のこと

とりあえず酒井美紀さん(42)が初グラビアとの報を受け、勇んで週刊プレイボーイを数十年ぶりかで購入したわけです。
正味、自分もたいがい歳を取りましたので、これくらいがちょうどよく素敵です。ありがとうございます。

週刊プレイボーイが定価500円を超えていたことと、誌内にある広告らしい広告が、自社のもの以外には、国税庁からの確定申告のお知らせと、もはや広告を出せる場所が著しく限られてしまっているJTしかないことにビビりました。表2や表4にも広告入ってないことにはいろいろと考えさせられます。
グラビア以外の記事は非常に十年一日感はありますが、週刊SPAの第一特集がほぼ「月給以外の小銭稼ぎ」と「上級の人間が没落してざまあみろ」と「下にはまだ下がいる」のローテーションになっているのよりはまだ健全だと思いました。

酒井美紀さんには本音を言えばもう一度歌っていただきたいところですが、ブレイクした時点で女優としてでしたので止むを得ない。
そこはそれ、着実にソロキャリアを重ね、一方1stアルバムにして90年代アイドルアルバム屈指の名盤「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・シ・シ・ド・ル・ミ」がアナログでリリースもされた宍戸留美さん(47)、昨年秋リリースの30周年ベストアルバムに年甲斐もなくアップテンポな新曲をぶっ込んできた高橋由美子さん(47)、昨年配信で新曲をリリースし、今年になってフィジカルでもニューアルバムをリリースした中江有里さん(47)あたりを聴くことで、気持ちとしては代替としたいと思います。

あとは谷村有美さん(55)が、今回のマクドがマクドしてマクドされた件を機に、改めて歌っていただけるようなことがあれば、もう何も言うことはありません。がんばれブロークン・ハート。

今週のオリコンチャートのこと

久々にオリコンチャートを眺めてみたのですが、いろいろ面白ポイントがあったので適当に挙げていきます。

アルバムはジャニを出た錦戸亮を抑えてすとぷりのメンバーころんのソロアルバムが1位。
刀剣乱舞もそうですが、女子の本気の熱狂にはもうどんな属性もかなわないなあ、と改めて思わせてくれます。

4位のヨルシカ、先日ネタにしたCDが入っていない「Type B」は調べてみたところやはり枚数のカウントには入っていませんでした。
さすがに音楽のチャートで音楽を売ってないパッケージをカウントには入れられないのはわかります。わかるんですけど、じゃあ「Type B」って何なの、俺が買ったのはどこにカウントされるの、という気持ちはあります。

6位YOASOBIは、もうCDは完全に店舗から枯渇しているにもかかわらずこの順位というのは、本当にサブスクで聴かれているということ。実際ストリーミングチャートの方を見てみたら15位までに全曲入っているので、実際本当に聴かれているということですね。

そのストリーミングチャートの方では賛否両論の「うっせぇわ」が1位。合算チャートでも3位。
おっさんなのでこういう楽曲を欲するものではありませんが、非常に「今」を感じさせる動きだと思っています。

とはいえ感想としては、歌詞に連ねられる「凡庸」の事例が、婚活を拗らせた女性が言う「普通の人でいいのに」の「普通」っぽい、実際それをクリアしてる人間が世の中にどれだけいるの的なところを敢えて仮想敵にしているのが、本気でそう思っているのか勘違いしているのか歌詞の流れの都合上いたしかたなかったのか、というのを考えるのが楽しかったりとか、最後の方の「アタシも大概だけど」というのが関西人が最後に言うところの「知らんけど」ぽかったりするのが面白いなあ、くらいで。

身内にSNSで聞いても「子供が好んで聴いているが自分はわからん」みたいな声が多く、実際自分も正味共感はしかねるのですが、でも思春期の時分に尾崎豊に傾倒していた自分にこの曲を否定することはできないのです。
この2021年という時代のそういう歌だと、そういう理解で。
ただ、こういう強いメッセージ性を持った曲でも、歌い手のパーソナルは必要とされていない状況は非常に「今」だなあ、と。

最近の「パッケージ」の売り方のこと

ぼんやりとサイトいろいろ見ていたら、LUNA SEAのRYUICHIの、河村隆一名義のソロアルバムが、ファンクラブ以外での一般流通CDは新星堂/WonderGOO限定でリリースされる、というのが目に留まりまして。
調べてみると、元々「ソロアルバム4枚作ります」という宣言をしていて、昨年そのうち2枚を同時リリース。それまで所属していたavexから外れ、VOX MUSICという自主レーベルからのリリースで、オリコンチャートのカウント対象からも外れています。

そういう店舗限定の売り方はインディーズではよくあることで、たとえばタワレコの渋谷店新宿店あたりがまだ一般流通盤をリリースしていない若手バンドが通常ライブ会場のみで販売しているCD-Rを店舗取扱いしたりとかあるのですが、河村隆一レベルの知名度の人が、オリジナルアルバムでやるというのはなかなかありません。
まあ、新星堂とWonderGOOということで、販売店網は恐ろしく東日本に偏っていますが、WonderGOOが楽天で通販持っていますので大丈夫です、たぶん。

ただ、どんどんパッケージの売り方が変化しているのはこういう形だけではなく。

YOASOBIのパッケージ初リリース「THE BOOK」は通常盤というものが存在せず、バインダーケース型の限定盤のみのリリースでしたが、速攻で完売し、現在オークション系では割ととんでもない価格が付いていたりします。
既に3月にCDシングルのリリースも決定していますが、楽曲自体は既にYouTubeに上がっていて、かつそのリリースも「期間限定」を銘打った盤のみで、アニメ主題歌であるがゆえにこれまで以上にパッケージへの親和性は高いはずなのですが、そこらへんブレてなくてイカす。

私は「THE BOOK」はぼんやりしていて買えなかったのですが、タワレコ限定販売のAyase名義でリリースされた、ikuraさんが歌入れする前の初音ミクがヴォーカルの多分デモ音源集「MIKUNOYOASOBI」は何とか入手成功したので、割と満足しています。

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これ、レーベルのC表記はCrypton Future Mediaですが、CDの背のデザインはSONYのそれという、割となるほど感高い仕様です。

また、昨年リリースされたゲスの極み乙女。のニューアルバム「ストリーミング、CD、レコード」は、配信は5月でパッケージは6月というリリース順序もなかなかでしたが、その6月発売のパッケージ
・CD+DVD限定盤
・CD+Blu-Ray限定盤
・アナログ限定盤
・バームクーヘン(音源付属せず)
という、通常盤CDのみという形態のない謎のリリース形態で少し話題になりました。バームクーヘンには音源は付属せず、バームクーヘン以外にはCDケースとそれに入ったブックレットが付属する形。
音はストリーミングで聴き、歌詞は購入したブックレットで確認して、バームクーヘンは食ってくれ、というスタイルでした。

そして今週リリースされたヨルシカのEP「創作」は、さすがにバームクーヘンは付かないものの、通常のCDと共に「CDなし」のパッケージが出ていましたので、正味面白半分で購入してみました。

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ものすごく明示されていますが、やっぱりレジで店員さんから「CD入ってないですがいいですか」と聞かれました。そりゃ聞く。でもそういうことをきちんと把握しなければいけない店員さんが大変。

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普通のCD用ケースを使用していますので、CDを収めるトレイはあってもそこには何もない。凄い違和感。海外のアナログ等によくあったダウンロードコード等も一切ない潔さ。

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歌詞カードはブックレット型ではなく、1曲ごとに1枚1枚独立した丁寧な作り。ケースからはとても出しにくいですが。

公式サイトでは「”CD”の在り方をCDショップで問う、皮肉が込められた作品となっている」という記載がありますが、実際にそれなりの価格で販売しておいて「皮肉」とは何ぞや、という気持ちはしなくはないものの、ミュージシャン及びレーベル関係者の意図は概ね伝わってきます。

というか、ダウンロード販売黎明期、「これ歌詞とかジャケットとかクレジットないのキツいわ、公式サイトとか何らかの形でそういうの公開したりせえよ」という意見が、割と利用者の総意に近い形であったと思うのですが、このサブスク時代にごく一部とはいえこういう割と予想外の方向で実現されると、気持ちの置き所に困ります。

「GEOYA(ゲオヤ)」のこと

CD店やレンタル屋の開店閉店情報の集約に、各地の地域情報ブログはけっこう大事な情報源なのですが、巡回しているそのひとつにこんな情報が。

GEOの新業態「GEOYA(ゲオヤ)」が蓮根と南常盤台にオープンするみたい。

TSUTAYAは、図書館業務の委託やT-SITE等のテナント型店舗によるBtoB業態を拡大する一方、従来の店舗型BtoC業態としては、レンタルと書籍販売の総合書店型の閉店はさして多くないものの、レンタルのみの小型店舗の閉店割合は非常に多く、また新規オープンのほとんどは書籍販売の専門店でありまして、あからさまに書籍販売の方に比重を高めています。

一方、GEOはBtoB型の業態をほとんど持たない一方、店舗型BtoC業態は、TSUTAYAのような書籍販売との併設店はあまり多くなく、代わりにほとんどの店舗がレンタルと共にゲーム販売を行っているわけですが、ゲームの方が現状全体的に悪くないためか、閉店はあまり多くありません。
ただし新規オープン店はこっちもやっぱりレンタル取扱いの店は多くなく、総合リサイクルショップの「セカンドストリート」名義の店が大部分。

ただGEOの場合、そういう総合リサイクルショップの業態というのは、BOOKOFFが本・CD・ゲーム以外のリサイクルにも手を伸ばした業態であるBOOKOFF SUPER BAZAARと丸被りでありまして、またそういう総合リサイクルショップは各地方に既にローカルチェーンもあったりしまして、正味どっちかと言えばレッドオーシャンな感じで。

とはいえ、GEOもそれはわかっておりまして、GEO、セカンドストリート以外にも、ブランド品の中古売買やレンタルを手掛ける「おお蔵」や文具のディスカウント販売の「文具のブンゾウ」等の様々な業態を立ち上げています。

で、新業態の「GEOYA」です。

ここまでは中古販売だったり総合書店型の店舗の多くでは文具も扱っていましたので、別業態も概ね「延長線上」ではあったのですが、この「GEOYA」はもう全く新しい形。
いや、最近のGEOはレジ前でお菓子等を結構なスペースを取って展開していたりもしましたので、そこの拡大型と考えればそうと言えないこともないのですが、ものすごく平たく言えば駅構内の売店の街中への展開という感じ、なのか。
でも駅構内の売店業務がどんどん大手コンビニに委託されている中ではむしろ逆行している感もあります。ていうか「焼いも」って何だよ。

要するにコンビニ業態から事前の施設への投資や流通等の大型コストが不可避な日配品関連をカットした形、ということになりますが、正味「これが会社の未来を担うんじゃ!」ほどの気合いでもって立ち上げたものではないと思います。今後の企業としての生き残りを模索するにあたっての観測気球的な側面が大きいのでではないかと。

セルフレジ形式云々というところから、仙川と祖師ヶ谷大蔵の2店舗を立ち上げて速攻で仙川の方が死んだ無人レンタル業態の「GEO SPEED」も、もしかしたらそのデータ収集の役に立っていたのかもしれません。
半年で死んだGEO SPEED 仙川店も、無駄死にではなかったと信じたい。

タワレコとHMVの店舗が閉店すること

1月25日、HMV SPOT あべのキューズモール閉店。
3月7日、TOWERmini 汐留店閉店。

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遂に来た、という感じです。
というのは、TSUTAYAとか個人店がバタバタ沈んでいく中、HMVもタワーレコードもここ数年ほとんど「閉店」してなかったんです。

HMVはここ3年で閉店したのは
HMVイオンモール船橋(2018/03/19閉店)
hmv BOOKS store ミーツ国分寺(2019/03/24閉店)
以上2店のみ。
国分寺の方はそもそもほとんど本屋でCDは棚ひとつ分程度の扱い程度、それでもミーツ国分寺という商業施設自体がなかなかのシオシオっぷりだったため、書店としても行き詰まった結果。

タワーレコードに至っては
TOWERmini 西武船橋店(2018/02/28閉店)
のみで、それも西武船橋店自体が閉店するに伴ってのもの。タワレコ自体はむしろこの3年で3店舗新たにオープンさせている状態。

正味、CDとかパッケージの状況的に考えて経営状況が麗しいはずもないのですが、そこはそれ、様々な企業努力で維持してきたわけです。


ただ、こういう今の状況下、如何ともし難いところもあります。
特に今回のあべの、汐留の閉店は、その位置付け、ロケーションによるものと考えます。

あべののHMV SPOTはびっくりするくらい小さな店舗で、正味陳列して販売というよりは予約商品の受け取り窓口という役割だったのですが、やはり繁華街に出向くというアクションが激減してしまった今、予約商品をわざわざ受け取りにいくくらいなら通販で買うわ、という方も多かったのではと思います。

汐留のタワレコも小型店舗ですが、こっちは一応見て回るくらいの広さはある店舗。ただ、汐留・新橋のショッピング等の周回ゾーンからは微妙に外れ、というか銀座のすぐ横であり、買い物したかったらハナからそっち行くわ状態の街でして、周囲の通行は近辺のオフィスへの通勤や地下鉄の乗り換えが圧倒的に多いというエリアにあります。そりゃてきめんに人は減ります。

ということで今回の2大チェーンの閉店は、非常に特徴的な位置付けの店舗がその特徴が故に閉店するという事例ですが、今後チェーンとしてどうなっていくかはもう考えたくもない。

アメリカのレンタルチェーンFamily Videoのこと

これで本当にアメリカのレンタルビデオチェーンがほぼなくなります。

全米最大のレンタルビデオチェーンだったBlockBusterは2010年に経営破綻、店舗網の大部分を閉じ、さらに2014年までに残った直営店はすべて閉店しました。その際、結構な数の方々が「これでアメリカからビデオレンタルがなくなった」的なことを仰っていたのですが、実際はFamily Videoが北米一体(主に中部から東部)に700程度の店舗網を有していました。

ただ、Blockbusterは全盛期には国内3000店舗を有し、大都市の目立つところに店舗を構えていたところもあったため、「なくなる」ことも非常にわかりやすかった一方、生き残っていたFamily Videoは、主に内陸部の地方都市郊外を主戦場として店舗展開していたため、アメリカ在住の日本人の方の多くは大都市圏の在住であることもあり、Family Videoはそもそも目に留まりにくいチェーンであったことは間違いないと思います。
しかし、その生き残ったはずのFamily Videoも遂に終焉を迎えます。

米国最大の映画レンタルチェーン「Family Video」が事業終了へ

他に残っているチェーンないか、さらっと確認してみたのですが、Hollywood Videoは2005年にMovie Galleryの傘下に入り、そのMovie Galleryも2010年にはクローズ。
West Coast Videoは2009年までにほぼ全店が閉店、その他アメリカで営業していた主な店舗型レンタルチェーンは、およそ2010年代前半の段階で倒産ないしは業転しているようです。

唯一、ショッピングモールや空港や駅などの拠点に自販機型のレンタル機を設置して運営を行っているREDBOXは、2018年6月の時点で40000か所以上に設置していることは確認できていて、今もまだ営業を続けているはずです。
が、最新状況を確認しようと公式サイトにアクセスしようとしたところ、403エラー
ページは存在しているものの、現状で不特定多数へのアクセスを制限している設定になっているものと思われます。
こういう状況になっている場合、そのページの企業が真っ当である可能性は極めて低いので、結構本気でドキドキします。

で、他に世界で頑張っているレンタルチェーンはあるのかと少し探してみたのですが、世界中100店舗以上の規模で営業継続している事例は、REDBOXと同様の自販機型で営業を継続しているオーストラリアのVIDEO EZY以外に見当たりませんでした。日本のTSUTAYAとゲオ以外。アジアとかどっかの国とかに他にもありそうな気はするのですが、それを見つけ出すほどの検索スキルは自分にはありませんでした。
ともあれCDがまだ売れる謎の国日本ですが、レンタルもまた同様の傾向であることは間違いありません。

ただ、NETFLIXはアメリカ国内ではDVD郵送型レンタルのサービスを続けていますし、実際ネットで見られる映画よりも郵送型の方が品揃えがいいという話もあったりします。
店舗は消えても、パッケージのレンタルという形は、もう少し続くことになりそうです。

REDBOXのページが403でドキドキしましたが、日本は静岡のCD店チェーン、イケヤの公式サイトは403や404ではないものの、ここ数か月ずっとこんな感じで、これはこれでドキドキしています。

年末年始のアルバムチャートのこと

年末年始の日本の音楽チャートが出ていました。
1月1日リリースの瑛人のアルバムはオリコン11位ビルボード9位
12月24日が実質的なフラゲ日で店頭に並んでいましたので多少割れたとは思うのですが、オリコンの初週は31位。多くの人がフラゲ日にがっついて買った感もなく。

SNS経由でブレイクした前例のCDアルバムの売上を確認してみましたが、

2020/05 Novelbright / WONDERLAMD(最高8位・約8,000枚)
2020/07 ヨルシカ / 盗作(最高2位・約64,000枚)
2020/08 ずっと真夜中でいいのに。/ 朗らかな皮膚とて不服(最高2位・約33,000枚)

確かに瑛人は年末年始あれだけ音楽番組に出演し、さらにバラエティにまで出たしもしてあれだけ一般層にまで届いているように見えてこれっていうのは一瞬ちょっと意外でしたが、ただ確かに「香水」のヒットは完全に「楽曲」として伝播したものではありました。

で、さっきテレビ見ていたらやっぱりバラエティにまで出演してしまったYOASOBIは1月6日にCDリリースしたばかりですが、彼女たちはそのCDリリース形態が4000円以上する限定盤のみということから、ハナからCD売上を伸ばそうという気はないのかなと思いますし、実際すごいCD売上枚数にはならないと思います。もうそこに物差しを求めてはいけない時代です。

ただ、瑛人もYOASOBIも普通にテレビに出てくるところは、まだギリギリそういう世代なのかなと思います。
あともう一回りしたら、地上波テレビに何の価値も抱かない世代が出てきます。
その頃自分がそういうポップスについていけるのかどうか、正直自信はないのですが、頑張ります。

2020年のアルバム10枚のこと

2020年の10枚。

Creeper / Sex, Death & The Infinite Void
かっちょいいのだけど「シンプルなロックンロール」ぽい瞬間はあってもとてもそれとは断言できない、何かいろいろ含みまくった謎の音源。

Beabadoobee / Fake It Flowers
鉄板ですが。みんな大好きだと思います。抗えないよこれは。

Fontaines D.C. / A Hero's Death
時々こういう音を欲するときがあるのです。派手に燃え上がることはないけれど、むしろそれより熱い静かな青い炎のような音。

Nothing / The Great Dismal
2020年シューゲイザー大賞受賞。

上坂すみれ / Neo Propaganda
いかれた美少女がいかれたミュージシャンたちが作った楽曲を歌ったら、案の定いかれたアルバムになりました。MVの曲は志磨遼平作詞作曲。

イヤホンズ / Theory of evolution
初回限定の2枚組CD限定で。サブスクの8曲をただ聴くだけだと全てはわからない、楽曲の構造がパッケージの購入促進策になっているという凄い事例。

マハラージャン / ちがう
今年秋以降、CD化されたりアナログ化されたり、急にざわざわし出してドキドキしています。

ROTH BART BARON / 極採色の祝祭
根っこはブレてないけど何かいろいろ変わっている。楽曲のタイトルの方針はたぶんBpn Iver好きすぎたから。

ポップしなないで /上々
ここまでの集大成。で、ラストの「ミラーボールはいらない」は次章へのイントロダクションという作りではないかと思ったら、楽曲提供のセルフカバーだったので少し困った。

ニガミ17才 / ニガミ17才o
遂に前バンドの跡形が全部消えました。ここからが始まりです。

2020年解散・活動休止のこと

2020/01/05 uijin(解散)
2020/01/05 World Maps(冬眠)
2020/01/13 LADYBABY(活動休止)
2020/01/19 TRANSPARENTZ(解散)
2020/01/20 ZeroCre(解散)
2020/01/22 ペンデュラム(解散)
2020/01/25 グッドモーニングアメリカ(活動休止)
2020/01/25 幻想しゅとらぶる(解散)
2020/01/26 suga/es(活動休止)
2020/01/31 MILK CIDER(解散)
2020/02/08 染脳ミーム(解散)
2020/02/08 ペンタゴン(解散)
2020/02/11 絶対直球女子!プレイボールズ(解散)
2020/02/15 AMA≒KOI(解散)
2020/02/16 ミソッカス(解散)
2020/02/16 monogatari(解散)
2020/02/18 JACK+MW(解散)
2020/02/23 閃光プラネタゲート(解散)
2020/02/24 avandoned(解散)
2020/02/24 AllS(解散)
2020/02/24 suger"N"spice(解散)
2020/02/24 Party Rockets GT(現体制活動終了)
2020/02/24 ミルクス本物(活動休止)
2020/03/01 コントラリエ(解散)
2020/03/01 さんみゅ~(全員卒業)
2020/03/02 バキバキメイロン(活動終了)
2020/03/09 Quince(活動休止)
2020/03/10 アンフィニ(活動休止)
2020/03/18 影喰イ(解散)
2020/03/18 虹彩☆RaveL(解散)
2020/03/21 JUMPIN'(解散)
2020/03/25 Salley(解散)
2020/03/26 HAMIDASYSTEM(活動終了)
2020/03/27 PRIZMAX(解散)
2020/03/30 こぶしファクトリー(活動終了)
2020/03/31 JUMPIN'(活動終了)
2020/03/31 MONSTER TAI-RIKU(活動休止)
2020/04/02 Rollo and leaps(解散)
2020/04/04 raith.(解散)
2020/04/10 PEACE$TONE(無期限活動休止)
2020/04/19 Happy3days(解散)
2020/04/19 FAVO(解散)
2020/05/03 (M)otocompo(封印)
2020/05/06 falls from the skies(解散)
2020/05/10 GzNDLH(解散)
2020/05/20 DADAROMA(活動休止)
2020/05/22 Fullfull Pocket(現体制活動終了)
2020/05/30 REIGN(解散)
2020/05/31 カレッジ・コスモス(活動休止)
2020/06/03 カメトレ(終幕)
2020/06/05 ニホンジン(活動終了)
2020/06/17 フェアリーズ(解散)
2020/06/19 テゴマス(活動終了)
2020/06/21 空中分解 feat.アンテナガール(活動休止)
2020/06/25 Tokyo Rockets(活動終了)
2020/06/27 バンドハラスメント(活動休止)
2020/06/30 シャムキャッツ(解散)
2020/07/01 ラパンテット(解散)
2020/07/15 The Winking Owl(無期限活動休止)
2020/08/08 PiiiiiiiN(解散)
2020/08/16 ハコイリ▽ムスメ(活動終了)
2020/08/29 アスティ(無期限活動休止)
2020/08/29 シグマメモリア(活動休止)
2020/08/29 Smileberry(解散)
2020/09/03 MAMIRETA(無期限活動休止)
2020/09/05 Mr.Nuts(解散)
2020/09/06 sora tob sakana(解散)
2020/09/08 BAROQUE(無期限活動休止)
2020/09/12 絶対倶楽部(解散)
2020/09/15 Crucifixion(無期限活動休止)
2020/09/22 あそびダンジョン(解散)
2020/09/23 JE:NOVA(活動休止)
2020/09/28 リムキャット(解散)
2020/09/30 ENGAG.ING(解散)
2020/09/30 Sweets×Sweets(解散)
2020/09/30 バレーボウイズ(“なつやすみ”を終える)
2020/09/30 フルーレット(解散)
2020/10/10 UMEILO(解散)
2020/10/15 CANTA(解散)
2020/10/17 amiinA(現体制終了)
2020/10/17 KissBeeWEST(解散)
2020/10/24 I.D.And Fly LooM(解散)
2020/10/24 凸凹凸凹(ルリロリ)(解散)
2020/10/28 あいくれ(活動休止)
2020/10/30 エルフロート(解散)
2020/10/30 COLOR CREATION(無期限活動休止)
2020/10/31 CARRY LOOSE(解散)
2020/10/31 グローバルシャイ(無期限活動休止)
2020/10/31 ラミヤ(解散(終幕))
2020/10/31 ONE CHANCE(解散)
2020/11/22 LIRAIZO(活動休止)
2020/11/23 LEZARD(解散)
2020/11/29 POIDOL(解散)
2020/11/30 NoisyCell(活動休止)
2020/12/01 カカトオトシ。(解散)
2020/12/01 CIRRRCLE(解散)
2020/12/06 はちみつロケット(解散)
2020/12/12 その名はスペィド(活動休止)
2020/12/13 うたたね(解散)
2020/12/13 脳内リフレイン(解散)
2020/12/13 RAKUGAKI(活動休止)
2020/12/18 FOXPILL CULT(活動休止)
2020/12/18 レイヴ(活動休止)
2020/12/20 ビビっとちきん(活動終了)
2020/12/20 MONECCO5(解散)
2020/12/20 re:Alice(解散)
2020/12/20 VELATRIA(解散)
2020/12/23 東京カランコロン(解散)
2020/12/23 Brian the Sun(活動休止)
2020/12/25 raymay(活動終了)
2020/12/26 レペゼン地球(解散)
2020/12/27 Starlight Tuning!(解散)
2020/12/27 No,SateLight(解散)
2020/12/27 FEEDWIT(解散)
2020/12/28 HELLO.(解散)
2020/12/29 回せ!グルーヴ開発部(解散)
2020/12/30 IVOLVE(全員卒業)
2020/12/30 ニコニコSWEET(解散)
2020/12/30 幻.no(解散)
2020/12/31 嵐(活動休止)
2020/12/31 E-girls(解散)
2020/12/31 GHEEE(解散)
2020/12/31 スダンナユズユリー(解散)
2020/12/31 AAA(活動休止)
2020/12/31 やなわらばー(解散)

2021/01/02 ゆくえしれずつれづれ(解散)
2021/01/10 CY8ER(解散)
2021/01/10 LINERNAUTS(活動休止)
2021/01/11 NAZARE(解散)
2021/01/15 SiXX(解散)
2021/01/23 WILL-O'(活動終了)
2021/01/23 ポポロコネクト(解散)
2021/01/30 マザー(解散)
2021/02/27 10神ACTOR(解散)
2021/03/01 NEVERLAND(解散)
2021/03/31 A応P(活動終了)
2021/04/16 街人(解散)
2021/04/17 Blu-BiLLioN(解散)
2021/06/XX DESURABBITS(解散)

今年もありがとうございました。
師走に入って友人複数と話して、今年更新が滞りがちになった理由が何となくわかりました。
いろいろ思い付きはするものの、思い付くことの相当がこういうご時世にネタとして使えないものばかりだったから。多分。
来年はチャンネル調整してみます。やるよ。多分。
明日は紅白見ます。

2020年ブックオフオンライン年間ランキングのこと

今年もまた、日本で最も地獄度の高い年間ランキングが発表されましたので共有いたします。

2020年ブックオフオンライン年間ランキング(CD)

今年で観察を始めて8年目、途中までは30位までだったり、洋楽やジャニーズが別チャートになったこともありましたが、洋楽やジャニーズは観察を開始した2016年を基準にしてその時ランキングに入っていたものに限っていますが、それでカウントすると合計で58種しかランクインしていない、要するに同じアルバムが売って買ってぐるぐると回り続けている、まさにBOOKOFFの存在を象徴するランキングです。

ブックオフオンライン年間ランキング(CD・2013-2020)(PDF)

今年も相変わらずの無限地獄っぷりですが、無理くり今年のトピックを挙げてみると、やはり今年それなりに露出の多かったミュージシャンが強いです。

そもそも前提としてある程度以上のセールスを上げたCDでないとランクインするはずのないチャートなわけですが、それでもたとえば安室奈美恵の引退前のベスト盤とかはランクインしていません。
やっぱり現役のミュージシャンであることは割と重要で、かつ上の方に行くのは、何らかの形でフックになるようなメディア露出がある人が多いような気がします。

MONGOL800とかコブクロのように、少なくとも今年の露出や、ライト層まで巻き込んで話題になるような出来事がなかったところは下がっている。メディアがやはり購入に至るまでのリマインダーとして機能していることは間違いないのではないでしょうか。

とはいえ、今までランクインしたことのなかった尾崎豊の「十七歳の地図」とJUDY AND MARYの「The Great Escape」が今年入ってきたのは、正直何でかわからんです。別に息子が例年以上に活躍しまくったわけでも、YUKIが今年に限ってすごく目立ったわけでもなく。販売価格が下がったのだろうか、という想像くらいしか正直できません。

で、これ去年も言ったのですが、B'zや倉木麻衣が上に来る様子がないことから、サブスクに解禁されることが中古盤の購入に与える影響というのはあまり大きくないというか、BOOKOFFのここらへんのセールスを支えているのは、サブスクのサービスに加入するほどでもないレベルの、ちょっと昔聴いていたのをまた聴いてみようかなレベルの方々が多そうだ、ということが推測できます。
そういう温度感の方々が買って売ってのグルグルを回しているとすれば、新譜CD店よりもう少し長く業態としては生きていけるのではないかと思います。
でも、BOOKOFF SUPER BAZAARタイプの大型店行くと、既にCD/DVDはたいていすごく奥の方ですが。

私もけっこうBOOKOFF行ってます。最近は「80年代-90年代」が他のJ-POPと並びが分離されていますので、その頃微妙に活躍して解散したバンドとか、当面サブスクに出てこなさそうな奴がとても探しやすくて助かっています。
具体的には、Grass Valleyとかメジャー期のDer Zibetとか。ISSAYかっこええ。