今年もまた、日本で最も地獄度の高い年間ランキングが発表されましたので共有いたします。
今年で観察を始めて8年目、途中までは30位までだったり、洋楽やジャニーズが別チャートになったこともありましたが、洋楽やジャニーズは観察を開始した2016年を基準にしてその時ランキングに入っていたものに限っていますが、それでカウントすると合計で58種しかランクインしていない、要するに同じアルバムが売って買ってぐるぐると回り続けている、まさにBOOKOFFの存在を象徴するランキングです。
ブックオフオンライン年間ランキング(CD・2013-2020)(PDF)
今年も相変わらずの無限地獄っぷりですが、無理くり今年のトピックを挙げてみると、やはり今年それなりに露出の多かったミュージシャンが強いです。
そもそも前提としてある程度以上のセールスを上げたCDでないとランクインするはずのないチャートなわけですが、それでもたとえば安室奈美恵の引退前のベスト盤とかはランクインしていません。
やっぱり現役のミュージシャンであることは割と重要で、かつ上の方に行くのは、何らかの形でフックになるようなメディア露出がある人が多いような気がします。
MONGOL800とかコブクロのように、少なくとも今年の露出や、ライト層まで巻き込んで話題になるような出来事がなかったところは下がっている。メディアがやはり購入に至るまでのリマインダーとして機能していることは間違いないのではないでしょうか。
とはいえ、今までランクインしたことのなかった尾崎豊の「十七歳の地図」とJUDY AND MARYの「The Great Escape」が今年入ってきたのは、正直何でかわからんです。別に息子が例年以上に活躍しまくったわけでも、YUKIが今年に限ってすごく目立ったわけでもなく。販売価格が下がったのだろうか、という想像くらいしか正直できません。
で、これ去年も言ったのですが、B'zや倉木麻衣が上に来る様子がないことから、サブスクに解禁されることが中古盤の購入に与える影響というのはあまり大きくないというか、BOOKOFFのここらへんのセールスを支えているのは、サブスクのサービスに加入するほどでもないレベルの、ちょっと昔聴いていたのをまた聴いてみようかなレベルの方々が多そうだ、ということが推測できます。
そういう温度感の方々が買って売ってのグルグルを回しているとすれば、新譜CD店よりもう少し長く業態としては生きていけるのではないかと思います。
でも、BOOKOFF SUPER BAZAARタイプの大型店行くと、既にCD/DVDはたいていすごく奥の方ですが。
私もけっこうBOOKOFF行ってます。最近は「80年代-90年代」が他のJ-POPと並びが分離されていますので、その頃微妙に活躍して解散したバンドとか、当面サブスクに出てこなさそうな奴がとても探しやすくて助かっています。
具体的には、Grass Valleyとかメジャー期のDer Zibetとか。ISSAYかっこええ。