1月25日、HMV SPOT あべのキューズモール閉店。
3月7日、TOWERmini 汐留店閉店。
遂に来た、という感じです。
というのは、TSUTAYAとか個人店がバタバタ沈んでいく中、HMVもタワーレコードもここ数年ほとんど「閉店」してなかったんです。
HMVはここ3年で閉店したのは
HMVイオンモール船橋(2018/03/19閉店)
hmv BOOKS store ミーツ国分寺(2019/03/24閉店)
以上2店のみ。
国分寺の方はそもそもほとんど本屋でCDは棚ひとつ分程度の扱い程度、それでもミーツ国分寺という商業施設自体がなかなかのシオシオっぷりだったため、書店としても行き詰まった結果。
タワーレコードに至っては
TOWERmini 西武船橋店(2018/02/28閉店)
のみで、それも西武船橋店自体が閉店するに伴ってのもの。タワレコ自体はむしろこの3年で3店舗新たにオープンさせている状態。
正味、CDとかパッケージの状況的に考えて経営状況が麗しいはずもないのですが、そこはそれ、様々な企業努力で維持してきたわけです。
ただ、こういう今の状況下、如何ともし難いところもあります。
特に今回のあべの、汐留の閉店は、その位置付け、ロケーションによるものと考えます。
あべののHMV SPOTはびっくりするくらい小さな店舗で、正味陳列して販売というよりは予約商品の受け取り窓口という役割だったのですが、やはり繁華街に出向くというアクションが激減してしまった今、予約商品をわざわざ受け取りにいくくらいなら通販で買うわ、という方も多かったのではと思います。
汐留のタワレコも小型店舗ですが、こっちは一応見て回るくらいの広さはある店舗。ただ、汐留・新橋のショッピング等の周回ゾーンからは微妙に外れ、というか銀座のすぐ横であり、買い物したかったらハナからそっち行くわ状態の街でして、周囲の通行は近辺のオフィスへの通勤や地下鉄の乗り換えが圧倒的に多いというエリアにあります。そりゃてきめんに人は減ります。
ということで今回の2大チェーンの閉店は、非常に特徴的な位置付けの店舗がその特徴が故に閉店するという事例ですが、今後チェーンとしてどうなっていくかはもう考えたくもない。