ブックオフの話。
ブックオフは、全国店舗数自体は減少していますが、取扱商品の範囲を書籍やCD/DVDあたりから総合リユースに方針転換を行って以降、移転オープンする店は概ね1店舗あたりの床面積は増えていますので、全体としてはあまりシュリンクしていないようにも思えます。
特に、中小規模のロードサイド型路面店が減って、既存の商業施設内に大きな床面積を取ってオープンする店舗が増えているような感じがしていたので、実際のところをカウントしてみました。
2020年から現時点までの間に、「オープン」したブックオフは把握している全てで68店舗。
うち完全な新規オープンが24店舗、旧店舗からの移転オープンが44店舗。
新規オープンの24店舗のうち、商業施設内でのオープンが16で路面店は8。
「16」の中には、一度アクロスプラザ西那須野内でオープンして一旦閉店、何年も空いてから再度出店した「ブックオフ西那須野店」を含みます。
<新規オープン(商業施設内)>
2020/05/02:BOOKOFF PLUS 恵那店(岐阜県恵那市・恵那ショッピングセンター内)
2020/12/11:BOOKOFF 新潟亀田インター店(新潟県新潟市・アークプラザ新潟内)
2022/08/04:BOOKOFF 春日部豊春店(埼玉県春日部市・コモディイイダ豊春店2階)
2022/08/19:BOOKOFF 千葉イオンマリンピア専門館店(千葉県千葉市・イオンマリンピア専門館2階)
2022/09/16:BOOKOFF マリエとやま店(富山県富山市・マリエとやま5階)
2023/07/28:BOOKOFF PLUS ヨシヅヤ新稲沢店(愛知県稲沢市・ヨシヅヤ新稲沢店2階)
2023/09/07:BOOKOFF PLUS 日立駅前店(茨城県日立市・ヒタチエ3階)
2023/09/08:BOOKOFF DCM上磯店(北海道北斗市・DCM上磯店2階)
2023/11/17:BOOKOFF イトーヨーカドー溝ノ口店(神奈川県川崎市・イトーヨーカドー溝ノ口店3階)
2024/02/05:BOOKOFF JR上熊本駅店(熊本県熊本市・えきマチ1丁目上熊本1階)
2024/04/26:BOOKOFF SUPER BAZAAR エディオン大津店(滋賀県大津市・エディオン大津店2階)
2024/07/12:BOOKOFF イトーヨーカドー東村山店(東京都東村山市・イトーヨーカドー東村山店3階)
2025/05/21:BOOKOFF 西那須野店(栃木県那須塩原市・アクロスプラザ西那須野内)
2025/07/18:BOOKOFF 熊本インター店(熊本県熊本市・熊本インターSC内)
2026/04/28:BOOKOFF 千葉成東店(千葉県山武市・ラパーク成東内)
2026/06/25:BOOKOFF SUPER BAZZAR 豊中三国店(大阪府豊中市・エディオン豊中店3階)

移転オープンの44店舗のうち、路面店から商業施設内に移転したものが28、商業施設内の店舗が別の商業施設に移転したものが5、路面店から別の路面店に移転したものが11。
「5」の中には、超巨大商業施設の宇都宮インターパークの中で別区画に移転した「ブックオフ宇都宮インターパーク店」を含みます。
<移転オープン(路面→商業施設)>
2020/08/07:BOOKOFF PLUS 可児店(岐阜県可児市・可児広見店から移転)
2020/11/13:BOOKOFF PLUS 加須店(埼玉県加須市・埼玉加須店から移転)
2021/11/18:BOOKOFF PLUS 茅野店(長野県茅野市・茅野塚原店から移転)
2021/12/10:BOOKOFF 大野城御笠川店(福岡県大野城市・大野城市役所前店から移転)
2022/08/06:BOOKOFF 鈴鹿ハンター店(三重県鈴鹿市・鈴鹿白子店から移転)
2022/09/09:BOOKOFF 諫早店(長崎県諫早市・諫早バイパス店から移転)
2022/12/09:BOOKOFF 東川口マルエツ店(埼玉県川口市・川口戸塚店から移転)
2022/09/10:BOOKOFF イオン本牧店(神奈川県横浜市・本牧宮原店から移転)
2022/12/10:BOOKOFF SUPER BAZAAR PAPA上尾店(埼玉県上尾市・17号北上尾店から移転)
2023/05/27:BOOKOFF イオン山形北店(山形県山形市・山形馬見ヶ崎店から移転)
2023/11/11:BOOKOFF イオンモール大牟田店(福岡県大牟田市・大牟田船津店から移転)
2023/11/12:BOOKOFF PLUS 日光今市店(栃木県日光市・栃木今市店から移転)
2023/11/27:BOOKOFF イオン橋本店(神奈川県相模原市・橋本津久井街道店/橋本駅南口店の統合移転)
2024/04/14:BOOKOFF じゃんぼスクエア香芝店(奈良県香芝市・香芝店から移転)
2024/04/26:BOOKOFF SUPER BAZAAR 甲府貢川店(山梨県甲府市・甲府平和通り店/甲府下石田店の統合移転)
2024/11/05:BOOKOFF SUPER BAZAAR 草加セーモンプラザ店(埼玉県草加市・草加店から移転)
2024/11/27:BOOKOFF リヴィン田無店(東京都西東京市・田無駅北口店から移転)
2025/04/17:BOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー八王子店(東京都八王子市・八王子めじろ台店から移転)
2025/04/18:BOOKOFF 福井エルパプラス店(福井県福井市・福井やしろ店から移転)
2025/07/04:BOOKOFF タイヨー小松台店(宮崎県宮崎市・宮崎大塚店から移転)
2025/11/06:BOOKOFF SUPER BAZAAR トライアル伊勢崎中央店(群馬県伊勢崎市・伊勢崎上泉店から移転)
2025/12/10:BOOKOFF シーナシーナ琴似店(北海道札幌市・札幌琴似店から移転)
2026/02/05:BOOKOFF SUPER BAZAAR ゆめまち習志野台モール店(千葉県船橋市・八千代大和田店から移転)
2026/04/09:BOOKOFF SUPER BAZAAR 野田店(千葉県野田市・16号野田店から移転)
2026/06/26:BOOKOFF SUPER BAZZAR ユーカリが丘スカイプラザ店(千葉県佐倉市・佐倉志津店から移転)
2026/07/27:BOOKOFF イオン吹田店(大阪府吹田市・吹田駅前店から移転)
2026/09/11:BOOKOFF イオン福岡東店(福岡県糟屋郡志免町・福岡粕屋店から移転)
2026/09/18:BOOKOFF 龍ケ崎店(茨城県龍ケ崎市・竜ヶ崎緑町店から移転)

ということで、実際に商業施設内の店舗が増えているのはおよそ事実と判断できます。
中にはBOOKOFF イオン橋本店やBOOKOFF SUPER BAZAAR 甲府貢川店のように中小規模の路面店2店を閉店したうえで「統合移転」の形で大型の1店舗を商業施設内にオープンさせた事例もあります。
しかし「商業施設」とはいえ、超大型のショッピングモールに入店した事例はあまり多くありません。
例えば「イオンモール」に入店しているブックオフは現状で以下の3店舗のみ。
BOOKOFF イオンモール成田店(2007年オープン)
BOOKOFF SUPER BAZAAR 258号イオン桑名店(2012年オープン)
BOOKOFF イオンモール大牟田店(2023年移転オープン)

ららぽーとTOKYO-BAYには入居していますが、ららぽーと本体ではなく「ビビッドスクエア」としてオープンしたものの、スカスカになっていたのを三井不動産が救済してららぽーとに無理くり編入した建物の方です。
アリオやゆめタウンに入っている事例も現状ありません。
ブックオフの商業施設内店舗は、「立派な複層型ショッピングモール」に入ることはあまり多くなく、駐車場の周りに平屋の店舗が並ぶタイプのショッピングモールや、郊外大型モールに客を取られて少し淋しくなった地方駅近くの中小商業施設の2階以上、郊外にできた馬鹿でかい家電量販店やホームセンターの店舗内に間借りするパターンが多めです。
要するに、古本やCD/DVDだけでなく、アパレルや電化製品等の多品種に対応するには手狭になったとか、単に店舗の建物が経年で老朽化したとかのブックオフ側の都合と、寂れている状況を立て直したいとか、床面積デカすぎて持て余している施設側の都合とが合致した結果ではないかなあ、と思っています。
2020年以降閉店した店舗は、上記の移転のためのものも含めると割と多くて118店舗ありましたので、実際最初に言った「そんなにシュリンクしていない」というのは、そこまでは言えないかもしれません。
とはいえ、移転せずに閉店しただけの事例は都市部の小型店舗が非常に多いので、総合リユース型の品揃えを行うには狭すぎ、広いところに移転しようにも都市部だとなかなか良い物件もなく、止むを得ず閉店のみというのはあると思います。

一方、元々はブックオフと割と同じ業態だった「古本市場」は、総合リユースの方にはあまり気合いを入れて進まず、かわりに古本やCD/DVDの取り扱いをせずにゲーム/ホビー系の商材に絞った「ふるいち」業態に力を入れて、小型店舗をイオンモールにばんばん出店していますので、「自分自身を集客装置として扱ってもらおう」というブックオフと、「新品」を売るモール内の他店とバッティングを可能な限り避ける形の業態で、モール全体の集客力を最大限に活用しようという「ふるいち」と、根本的に企業としての方針が違うのでしょう。
そしてこちらも元々ブックオフと同じタイプの業態だった「ブックマーケット」も、現在はがんがん「駿河屋」に屋号を変更してゲーム/ホビー系専業に寄せていっておりまして、一昔前とは趣を完全に変えつつ、ただどの企業も必死だということは理解しております。
そりゃみんなして「推し活」「推し活」言います。
ただガッツリ行き過ぎた結果、人生の先も見通せないようになってしまったら元も子もありません。
「推し活」も、適度に楽しむ遊びです。自分にも言い聞かせる感じで。














