緊急事態宣言で休業するCD店のこと

もう何ていうか、いろいろ大変で、それ関連の記事書いていても楽しくないし、個人経営の中古輸入レコード店の中にはこのタイミングで既に「もう店を畳みます」と宣言しているところもひとつふたつありまして、もう何とも言えん気持ちにもなるのですが、こういうこともこれまでになく、チェーンだけでもまとめておきたいという欲もあり、結局「記録マニア」の自分の方が勝ったので、まとめます。

ということで、全国・地方のCD/DVD店が「緊急事態宣言」以降同営業して休業するのかの一覧。

タワーレコード
緊急事態宣言都府県の店舗休業。その他の地域も店舗によって短縮営業。

HMV
緊急事態宣言都府県の店舗休業。その他の地域も店舗によって短縮営業。

新星堂
緊急事態宣言都府県の店舗(一部除く)休業。その他の地域も店舗によって短縮営業。

山野楽器
緊急事態宣言都府県の店舗休業。その他の地域も店舗によって短縮営業。

バンダレコード
緊急事態宣言都府県の店舗休業。その他の地域も店舗によって短縮営業。

■玉光堂
店舗は北海道のみなので原則通常営業。

BIG
公式サイトには記載なし。そもそも更新情報が2年半更新なし(店舗情報は時々こっそり更新)。
でもイオンモールのテナントは、専門店街の一斉休業によって休業。「イオンモール」じゃないイオンのテナントは、短縮営業。

We's
公式サイトには記載なし。そもそも更新情報が3年以上更新なし(店舗情報更新もけっこう滞り気味)。
が、現在の店舗網には緊急事態宣言都府県が含まれないため、たぶん通常営業。

■イケヤ
店舗が静岡県・愛知県のみなので通常営業。

JEUGIA
緊急事態宣言都府県の店舗は大阪の2店舗だけなのですが、京都府・滋賀県の店舗も休業。
現在のJEUGIAは音楽含めた教室事業という、CD販売以上に濃厚接触のリスクが高い商売がメインなので、それと併せての措置の模様。

MIYAKO
現在、全3店舗なのですが、大阪府・兵庫県なので全店休業。

■TSUTAYA
SHIBUYA TSUTAYA、代官山 蔦屋書店、六本木 蔦屋書店、二子玉川 蔦屋家電、TSUTAYA EBISUBASHI等の直営店は休業。
ただし直営でもTSUTAYA 三軒茶屋店、TSUTAYA 馬事公苑店のような通常のTSUTAYAは時間短縮の上で営業、FC店も概ね時間短縮で営業の模様。

■GEO
概ね時間短縮で営業の模様。所謂「都市型」の店舗はないと思うので。

ディスクユニオン
全店舗が緊急事態宣言都府県にあるので、全店舗休業。

何か今回初めて思ったのは「全国チェーン」という形はリスクヘッジにもなり得るのだな、ということです。そりゃ首都圏がアウトになったらただじゃ済まないけど、それでも「収入ゼロ」は避けられる。
ディスクユニオンとか、これどうなるのだろうかと。

あと、毎度言いますが我々が在宅でできること。通販があるところには突っ込め。ただ、物流も大変なのでできるだけ発注はまとめて。
自分はサラリーマンで、確かに会社には業績的に打撃はありますが、ホテルとか飲食のように今回の件で直接酷いことになってしまう業種でもないので、通常時にCD買ったりライブ行ったりする分は確実に在宅でも散財する気満々で、現在生きています。

さっきも難波ベアーズのコンピCDをステッカー付きで買った。これメンツすげえからお勧め。
あと、余裕があったら「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」、こちらにも。

いろいろやってるクラブやライブハウスやミュージシャンのこと

とりあえず我々は、在宅でもやれることやって、やれることやってるヤツらを応援しよう。
自分に余裕があって、気持ちが乗れば。そんな感じでいいと思います。
ざっくり見ていっただけなので、当然抜け漏れあると思います。

■ドリンクチケットや投げ銭等のネット販売等を行っているクラブ・ライブハウス

IndieGrab【NEWS】ライブスペース、クラブ 支援用ウェブショップリスト


■クラウド・ファンディングを募っているクラブ・ライブハウス
(indieGrabとのカブりもあり)

中野heavy sick zero

立川Crazy Jam

扇町para-dice

Soap opera classics-Umeda-

福岡市内のライブハウス

フェス救済ファンド

club FLAVA

THE ROOM

VENT


■自粛後にアクションを起こしているミュージシャン

BAROQUE(新曲の公開)

lynch.(新曲によるライブハウスの救済企画発表)

星野源(新曲の公開)

里咲りさ(新曲の公開)

ハンブレッダーズ(新曲の公開)

さくらしめじ(手洗いソングの公開)

打首獄門同好会(新曲作りまくり・カバーも)
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origami PRODUCTION所属(楽曲データ無償提供)

WONK(楽曲データ無償提供)

鬼龍院翔(新曲の公開)

ゴールデンボンバー(通販の送料撲滅キャンペーン)

「桜ソング」ネタを多分終了させること

ずっと「桜ソング」の数を数えてみる作業というのは年1回、忘れてなければ確実にネタにしておりまして、これいつからやってたんだろうと昔のサイトを掘り返してみたら、2005年にその発端となるネタを繰っていました。
確実に自分史上最古の定番ネタです。
が、もうそろそろやめ時かなあ、と思いまして。

去年、「音楽ナタリー」で「桜ソング」についての原稿を書かせてもらったことで、何となく気持ち的に一区切りついたこともありますが、もう少し根本的には、「桜」を数える際の「シングルの表題曲」というルールが、もう完全に時代からアウト・オブ・デイトになってしまったというところです。

以下、各年1-5月のリリースされた「桜」「さくら」「チェリー」などが曲のタイトルに含まれた楽曲、数だけ改めて再掲してみます。

1999:(5)
2000:(5)
2001:(8)
2002:(3)
2003:(11)
2004:(14)
2005:(19)
2006:(28)
2007:(22)
2008:(36)
2009:(37)
2010:(31)
2011:(17)
2012:(25)
2013:(23)
2014:(19)
2015:(19)
2016:(15)
2017:(13)
2018:(12)
2019:(10)
2020:(5)

今年の数、これはただ「桜ソング」が随分減ったな、ということではないと思っています。「シングルをシングルとしてリリースする数が減った」ということです。
2020年の5曲はアイドル2曲、演歌3曲、以上。そういうことで。

こちら、RIAJで取っている新譜数の数
インディーズは含まれていないのですが、でも傾向としては使えるものです。
で、これを見ると12cmシングルのリリースが一番多いのは2016年です。だからこれまでの当ブログもナタリーの記事も「桜ソングのピークからの減少は総リリース数の減少が主因ではない」ことを前提に書けたのですが、2019年には総リリース数は3000を切り、これは体感的にですが、アイドルと演歌に著しく偏るようになっている。
2020年にまた各ジャンルあまねく増加するなんてことは、今年後半に「CDブーム」が何故か起きない限りない。

もちろん、トラックとしてリリースされて、アルバムに収録されている「桜ソング」は今年もこれまでも、もっとあると思うんですよ。
ただ、そこまで拾おうとすると、リリースされたアルバムの収録曲をひとつひとつ目視で確認して、という作業が発生します。それを自分の可処分時間の中でやろうとすると多分それだけで数か月かかります。無理です。嫌です。
ということで、シングルのリリース一覧を検索してスッと出てくる数値をもとにしていたからこそ、続けられていたネタであったということもありまして。

まったくそんな気はなく始めた「桜ソング」ネタですが、まとめてみると結果として「着うた」の時代を測る「ものさし」になっていました。
何かこれからのサブスク時代の「ものさし」になるような新ネタはないかと考えています。多分そんなよこしまな動機からは何も出てこない。

ラストライブが中止や無観客になった人たちのこと

そろそろライブ行きたいしどこか旅行にも行きたいのですが、「もし自分が」と思うとやっぱ申し訳なくなるので、おとなしくしています。
しかし、過去に見たことがない勢いでライブがばんばん飛んでいて、なかなか絶望的な気持ちになりますが、一番絶望的なのは当然ミュージシャン本人ですので、もうこれだけは。

そんなライブの中でも、「解散ライブ」であるとか「現役ラストツアー」であるとか「現体制ラストライブ」であるとか、ミュージシャン・グループ・バンドにとってものすごく重要な節目のライブが取りやめになった方々もいらっしゃいまして。
知ってたのと、適当に検索しただけでこれだけ出てきました。

02月28日:中島みゆき(ラストツアー大阪公演)⇒振替
02月29日:中島みゆき(ラストツアー大阪公演)⇒振替
03月09日:中島みゆき(ラストツアー愛知公演)⇒振替予定
03月10日:中島みゆき(ラストツアー愛知公演)⇒振替予定
03月26日:中島みゆき(ラストツアー札幌公演)⇒振替
03月27日:中島みゆき(ラストツアー札幌公演)⇒振替
04月05日:中島みゆき(ラストツアー岩手公演)⇒未定
04月07日:中島みゆき(ラストツアー山形公演)⇒未定

02月29日:E-girls(解散ツアー東京公演)⇒中止
03月01日:E-girls(解散ツアー東京公演)⇒中止
03月14日:E-girls(解散ツアー福岡公演)⇒振替
03月15日:E-girls(解散ツアー福岡公演)⇒振替
03月20日:E-girls(解散ツアー埼玉公演)⇒振替
04月14日:E-girls(解散ツアー福岡公演)⇒振替公演中止
04月15日:E-girls(解散ツアー福岡公演)⇒振替公演中止

03月21日:MERRY(現体制ラストツアー東京公演)⇒振替
03月22日:MERRY(現体制ラストツアー仙台公演)⇒振替
03月28日:MERRY(現体制ラストツアー松山公演)⇒振替
03月29日:MERRY(現体制ラストツアー福岡公演)⇒振替
04月05日:MERRY(現体制ラストツアー熊谷公演)⇒振替
04月10日:MERRY(現体制ラストツアー福岡公演)⇒振替

03月15日:井乃頭蓄音団(現体制ラストライブ大阪公演)⇒振替予定
03月22日:井乃頭蓄音団(現体制ラストライ下北沢阪公演)⇒振替予定
03月29日:井乃頭蓄音団(現体制ラストライブ渋谷公演)⇒振替予定

03月05日:Q-pitch(解散ライブ)⇒中止
03月25日:XOX(卒業前ラストライブ)⇒無観客
03月27日:PRIZMAX(解散ライブ)⇒無観客
03月28日:フルーレット(解散ライブ)⇒未定
03月30日:こぶしファクトリー(解散ライブ)⇒無観客
03月30日:ころころパピー(解散ライブ)⇒中止
04月12日:ELEKITER ROUND 0(解散ライブ)⇒中止

こういうのってすごいキツいと思うんですよ。
いろいろあって辞めます、抜けますということになって、でもこのゴールまでは今の形で頑張りますということで踏ん張っていたところに、そのゴールがいきなりなくなってしまったら。
これ想像しただけで相当キツい気持ちになります。
小規模なアイドルグループの場合は、もう振替公演も無観客配信もできる予算もなく、ただ終わりにせざるを得ない状態。

そんなのただの「自粛要請」にすぎないんだからじゃんじゃんやれよとは思いませんが、ただ現状で音楽や舞台関連の職種の方々に対しての助成の策は具体的にはほとんど出てきていませんから、それを考えるとなお苦しい。
ここにはないですが、先日のBAD HOPの横浜アリーナ公演、そして現在個人事務所で活動しているTHE YELLOW MONKEYの東京ドーム2DAYS。これどんだけの気持ちで中止にしたのか。

できることはしたいと思っています。
クラウドファウンディングで何か募っていたら放り込む、ライブで売るはずだったグッズを通販していたら突っ込む、先々のライブのチケットが販売されたらとりあえず買う。
それでどれだけ運営や事務所にプラスになるかはわかりませんが、何もしないよりはマシだという気持ちで回せるお金を回す。

みんな生きよう。生かそう。

女性アイドルのストリーミングの解禁っぷりのこと(90年代半ばまで)

前にSONY系のミュージシャンのストリーミングへの楽曲の提供状況を見てみたら面白かったので、別ジャンルもやろうと思いまして、とりあえず「アイドル歌手」が生まれて一旦およそ絶滅寸前までいった1990年代半ばまでの女性アイドルで。

〇は少なくとも「アイドル」として活動していた時期の音源を網羅している場合、△はベスト盤のみ等一部音源のみの場合、×は少なくとも「アイドル」として活動して時期の音源は一切ない場合。
レーベルは〇か△の場合は、Apple Music内でのクレジット。なのでナベプロとかSUN MUSICとかもあります。×の場合はオリジナル音源のリリース元で、今は消滅したレーベルの場合は後ろに今権利を所有しているレーベルを明記してみました。
抜け漏れご容赦。わかっている。絶対いろいろ漏れているしでもコンプする気はない。

天地真理 SONY MUSIC
南沙織 SONY MUSIC
小柳ルミ子 ナベプロ
アグネス・チャン ナベプロ
麻丘めぐみ Victor
浅田美代子 SONY MUSIC
森昌子 King
キャンディーズ SONY MUSIC
桜田淳子 Victor
山口百恵 × SONY MUSIC
相本久美子 SONY MUSIC
伊藤咲子 EMI MUSIC
太田裕美 SONY MUSIC
木之内みどり PONY CANYON
松本ちえこ × PONY CANYON
岩崎宏美 Victor
岡田奈々 PONY CANYON
三木聖子 × PONY CANYON
ザ・リリーズ ナベプロ
ピンク・レディー Victor
大場久美子 EMI MUSIC
榊原郁恵 × Columbia
高田みづえ × NAV(PONY CANYON)
石川ひとみ ナベプロ
石野真子 Victor
井上望 × Victor
倉田まり子 × King
能瀬慶子 × PONY CANYON
岩崎良美 PONY CANYON
甲斐智枝美 × Victor
柏原芳恵 UNIVERSAL
河合奈保子 COLUMBIA
浜田朱里 SONY MUSIC
松田聖子 SONY MUSIC
三原順子 × King
伊藤つかさ Victorのみ徳間なし
松本伊代 Victor
新井薫子 × TDK(Columbia)
石川秀美 × RVC(BMG)
小泉今日子 × Victor
中森明菜 WARNER
早見優 SUN MUSIC
堀ちえみ × PONY CANYON
三田寛子 SONY MUSIC
伊藤麻衣子 SONY MUSIC
岩井小百合 × King
太田貴子 徳間※
菊池桃子 × VAP
徳丸純子 × TDK(Columbia)
松本明子 × VAP
森尾由美 PONY CANYON
荻野目洋子 Victor
岡田有希子 PONY CANYON
倉沢淳美 × WARNER
少女隊 EMIのみフォノグラム・BROADWAYなし
セイントフォー PONY CANYON
井森美幸 × PONY CANYON
大西結花 POLYSTAR
おニャン子クラブ PONY CANYON
うしろゆびさされ組 PONY CANYON
河合その子 SONY MUSIC
吉沢秋絵 FOR LIFE
浅香唯 × ハミングバード(WARNER)
網浜直子 × SONY MUSIC
斉藤由貴 PONY CANYON
佐野量子 × RCA(BMG)
中山美穂 × King
本田美奈子 EMI MUSIC
松本典子 SONY MUSIC
南野陽子 SONY MUSIC
森口博子 × King
芳本美代子 テイチク
新田恵利 PONY CANYON
国生さゆり SONY MUSIC
高井麻巳子 PONY CANYON
福永恵規 PONY CANYON
渡辺美奈代 SONY MUSIC
渡辺満里奈 SONY MUSIC
内海和子 PONY CANYON
ニャンギラス × WARNER
相楽晴子 SONY MUSIC
西村知美 × EMI MUSIC
島田奈美 COLUMBIA
杉浦幸 × WARNER
藤井一子 × 徳間
水谷麻里 Victor
八木さおり × King
山瀬まみ × King
うしろ髪ひかれ隊 PONY CANYON
工藤静香 PONY CANYON
ゆうゆ PONY CANYON
小川範子 × トーラス(UNIVERSAL)
小沢なつき SONY MUSIC
後藤久美子 × Columbia
酒井法子 Victor
立花理佐 EMI MUSIC
中村由真 VAP
仁藤優子 × VAP
畠田理恵 × WARNER
森高千里 WARNER
生稲晃子 × PONY CANYON
伊藤智恵理 SONY MUSIC
伊藤美紀 × SONY MUSIC
Wink POLYSTAR
西田ひかる PONY CANYON
河田純子 SONY MUSIC
CoCo PONY CANYON
三浦理恵子 PONY CANYON
瀬能あづさ PONY CANYON
姫乃樹リカ × キティ
ribbon PONY CANYON
永作博美 PONY CANYON
田村英里子 EMI MUSIC
田山真美子 × SONY MUSIC
中山忍 × SONY MUSIC
宮沢りえ × SONY MUSIC
川越美和 × NEC
高橋由美子 Victor
田中陽子 × PONY CANYON
寺尾友美 × VAP
東京パフォーマンスドール SONY MUSIC
西野妙子 × WEA(WARNER)
早坂好恵 PONY CANYON
Qlair SONY MUSIC
宍戸留美 SONY MUSIC
中嶋美智代 PONY CANYON
観月ありさ × COLUMBIA
中江有里 × BMG
牧瀬里穂 PONY CANYON
酒井美紀 Victor
内田有紀 × King

元々「アイドル歌手」という業態自体、当時新興レーベルで大御所がいなかったSONYが発明したものという話もありますので、最初の方はSONY強い。
そのSONY、山口百恵はまだ出していませんが、それ以外はだいたい出ている。SONYで△なのは単にニーズの高くないものですが、ただ宮沢りえはない。本人の意向でしょうか。

他にも本人の意向っぽいのもあって、PONY CANYONは結構出しているのに堀ちえみがないとか。PONY CANYONでは能瀬慶子も全く出ていないのですが、これは単にニーズがないのか、もしくは彼女の楽曲のメインライターは売れる前の浜田省吾でしたので、そっちの意向かと邪推したりとか。

レーベルごと後ろ向きなのが、コロムビアとKINGとVAP。
コロムビアは河合奈保子と島田奈美は出ていますが、榊原郁恵・後藤久美子・観月ありさはないという、よく基準がわからん事態。
KINGはももクロとか水樹奈々とか最近の人気者は出ていますが、過去のものはほとんどない。三原順子・中山美穂・山瀬まみ・森口博子。それなりに聴いてもらえそうな気はするのですが。
VAPはここ多分今の日本で一番ストリーミングが嫌いなレーベルだと思います。アイドル以外でもマキシマム ザ ホルモン出してないし。いや、ホルモンの場合はバンドの意志かもしれないのですが、たとえば若手ガールズバンドのHump Backも出してない。でも忘れらんねえよは出ている。やっぱ謎だ。

あと、活動の途中でレーベル移籍していたりすると、伊藤つかさとか少女隊とか、キャリアの中のメインの方が聴けない事態になっていて、イラつきます。

一時期、アイドルのベスト盤CDが各社似た仕様でバンバン出たことがありますが、確かにその形でリリースされていない人がここで解禁している率は極めて低いのですが、ただベスト盤出ていてもストリーミングにない人も山ほどいるので、やっぱ各人いろいろあるのでしょう。

山野楽器本店が路面フロアをKDDIに貸すこと

何となく周りも徐々に不穏な感じになってまいりました。みんなで生きましょう。

で、街を歩く方々が減った分、当然リアル店舗への集客も減るわけで、CD/DVD店はただでさえキツいのに、まさに弱り目に祟り目状態。
そんな中、銀座山野楽器がこんな発表。

山野楽器 銀座本店 下層階をKDDIへ賃貸

昨夏、それまでB1階から2階までを占めていたCD/DVD販売を4階の1フロアに押し込んだのですが、その分楽器や楽譜等の「コト消費」関連を下層階に降ろすのだろうなあと思ったもののその後何もニュースがなく、どうしたことかと思っていた矢先のこれ。降ろさなかった。外部に貸した。

これってけっこう悲しいことで。
三越新宿店がいろいろあった結果、現在は「ビックロ」になっているわけですが、これは百貨店という業態で商売するよりも、もうそのフロア全部を他社に丸ごと貸して定期的なテナント料をいただいた方がビジネスとしてマシであるという、ビジネスを転がす企業としてはものすごく「攻めてない」方針なわけで、「止む無く」選択するものです。

山野楽器も全8フロアのうち3フロアとはいえ、そういう選択をせざるを得なかった。CD/DVDを売るよりは他社に床を貸して定期的なアガりを得る方が確実でマシであるという判断。
銀座の一等地ですからそういう選択もあるのでしょうが、これってけっこうパッケージ販売にとっては決定的な敗北の象徴でもあると思うのです。まあ、今の世の中勝てるはずないんですけど。

ということで、全国の「街のレコード屋」は当然商店街等の路面にあるのですが、1990年代以降こっち、そうではないチェーン系のCD/DVD店は主にショッピングモールのテナントとして入っているため、路面店はほとんどありません。
山野楽器の本店がこうなったことで、全国、地方含めてチェーンで店舗展開しているCD/DVD販売ショップで「路面店」と呼べるのは、新星堂の路面店が全滅し、函館五稜郭の玉光堂が消えた今、郊外ロードサイド型の数店舗を除けば、渋谷のタワーレコードとHMV Record Shopくらいになってしまいました。

それでもショップは生きようとしています。
タワーレコードはこの期末、これまでは1万円以上購入とか条件があった「ポイント15%還元」を金額条件なしで開催します。これは期末だからだけじゃない感じがします。

そして今年度の決算次第では、来期ものすごい撤収が始まります。というか、そういう未来しか見えません。そう思う理由は、かく言う自分のCD購入量が明らかに減っているからです。
もう、どうしてもそうなっちゃうんです。ごめんなさいごめんなさい。

マドンナのパリ公演のこと

ライブがばんばん中止になっております。
日本のみならず、3月に入ると世界的にそういう状況になりつつありまして、いろんなミュージシャンのワールドツアーがすごい勢いでキャンセルに。
6月開催予定のグラストンベリー・フェスティバルが早々に中止になったのにはビビりましたが、「準備に入れないから」という理由なので納得せざるを得ない。

で、いろいろ見ていた中で興味深かったのがMADONNAのMADAME X TOUR。2月下旬から3月にかけてはパリで連続14公演の予定だったのですが、結果として6公演がキャンセルになりまして。
ただ、今回のコロナが原因で中止になったのは最後の2公演のみで。実際には以下のような。

2/20 健康上の理由でキャンセル
2/22 開催
2/23 開催
2/25 健康上の理由でキャンセル
2/26 開催
2/27 開催
2/29 開催
3/01 健康上の理由でキャンセル
3/03 開催
3/04 開催
3/07 健康上の理由でキャンセル
3/08 開催
3/10 コロナでキャンセル
3/11 コロナでキャンセル

日本公演ではさいたまスーパーアリーナで2時間遅れというのがありましたが、それでもやってくれただけマシだったのかもしれません。
キャンセルの理由は訳してみた限り「健康上の理由」以上の情報は出てこなかったのですが、まあ彼女レベルになればその日の気分でいろいろできるだろうな、とは思います。
もう彼女には、必死になってチケット取って楽しみに待っている貧乏人の気持ちなんか、わかるわけないんですね。

GEO SPEEDが閉店のSPEEDもなかなかだったこと

CD/DVDレンタル店がいよいよ厳しくなってるという話は以前から無闇にしているわけですが、各企業ぼんやりしているわけではありません。
TSUTAYAはもうそろそろレンタル業には見切り付けそうな勢いで、とはいえ9割がフランチャイズなのでそこらへん話しながらだと思いますが、店舗網を徐々に縮小の方向に持って行っているようです。
GEOはCD/DVDとゲームという範疇から、総合リユース業の方に転換し、小規模な「GEO」名義店舗から比較的規模の大きい「セカンドストリート」名義への置き換えを進めています。

とはいえゲオ・コーポレーションは、現状で社が持っているリソースから言って、BtoBに力を入れているCCCのような方向には行きようがありませんので、レンタル業についても生き残りの模索を行っています。

その一環として生まれたのが「GEO SPEED」という業態。
GEOからの説明はこちらを見ていただくとして、雑に説明すると、スマホアプリで観たいDVDを注文して指定の店舗を訪れて専用ロッカーを開けると、そこには注文したDVDが入ってるよ、という店舗。

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客側からすれば、店員を介するとちょっと恥ずかしいDVDとかも気にせず借りられる、通常のGEOと料金体系が異なっているため普通に取り回せば多少料金が安くなりがちで延滞金もあまり気にしなくていい、というメリットがあります。
一方店舗側からは「人件費を削減できる」という圧倒的なメリットがあります。2人オペで充分、時間帯によってはワンオペも可能というスタイルです。

先んじて東京都に2店舗、2019年10月24日に調布市仙川に、同年11月27日に世田谷区祖師ヶ谷大蔵に出店し、これからどう展開していくのだろうと思っていたのですが、まさかの展開。

GEO SPEED 仙川店、2020年3月22日に最終貸出、31日に完全閉店。

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最近で「オープンしてすぐ閉める」店舗といえば、駅から比較的遠い場所にあったTSUTAYAの綾瀬店が駅前のBOOKOFF内にTSUTAYA綾瀬駅前店として2019年7月1日に移転オープンしたものの、この3月に閉店するというのもありますが、CD/DVDの販売・レンタル含めて、オープンから閉店まで半年を切ったのを見たのは記憶のうえでは初めてです。
この期間で我慢もせずに見切って閉店を決定するって、正直どんだけ客が入ってなかったんだって話ですよ。

先ほど客側のメリットを紹介しましたが、後出しならどんどん言えるデメリット。
「店で探す楽しみがない」とか「クレジットカード登録しないといけない」とかもありますが、恐らく最大の理由は「スマホがないと利用できない=お年寄りの切り捨て」だったのではないかと思います。
「ある一定層より上の年齢の方をヘビーユーザーとして取り込む」ことは今後の店舗型ビジネスにとっては必須に近い生き残り条件だと思うのですが、仕組みの時点でその年齢層とミスマッチが起こっていたのではないかと。

TSUTAYAが恵比寿やら豊洲やら武蔵小杉の店舗をここ数年でバサバサ閉じていますが、それは「その地域に住んでいる人間の多くはライフスタイル的にネットでストリーミングに向かいがち」であることを認識した結果だと思っているのですが、そういう意味でも祖師ヶ谷大蔵・仙川という地域のチョイスはどうだっただろうか、という気もしなくはないですが。

というわけで、アプリ開発が伴う業態っていうのは店舗数が増えれば増えるほどスケールメリットが享受できるのですが、これどうしましょうか。アプリの開発費くらいは回収できたのでしょうか。
祖師ヶ谷大蔵の場合は、2019年1月にTSUTAYAが閉店し、11月には首都圏ローカルチェーンのドラマも閉店、わずかな間に「レンタル」を完全に失った地域になってしまった直後にGEO SPEEDがオープンしましたので、仙川よりはまだ需要は残っているかもしれません。

が、アプリ周りの保守運用考えると、1店舗で満足のいく利益が出るというのは考えにくいので、さてどうなるか。
今一生懸命3店舗目以降に見合う土地を探しているのか、祖師ヶ谷大蔵の命運を検討しているのか。
どっちにしろ、あんまり素敵な未来は見えないっす。

CD/DVDのパッケージ販売・レンタルの現在と今後のこと

本日19時頃のタワーレコード新宿店7階。

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金曜日ということもあり、いつもであればだいたいインストアイベントをやっていて人がいっぱいいる時間帯なのですが、当然のように全部中止となり、現在がっつりレイアウトも変更してあって、もう最初から「インストアって何?」レベルの店内状況です。
で、適当にスマホ出して撮ったら、もう誰も写り込んでいないという、それくらいの客入り。

現在大変な状況になっている宿泊、交通、飲食。そしてここらへんは積極的に名指しで避けられることはないにしても、ただでさえもう冴えない感じの業態、外を出歩く人が減ればもう確実に売り上げが落ちるわけで。

そして、今回のこういう状況がけっこうCD/DVDのパッケージ販売・レンタルという業態の首をすごい勢いで締めているのではないかと思います。
単純な話、出歩かず家にいることが推奨されるという状況で暇になれば、それまではCDを買い、DVDをレンタルしていたという人だってストリーミングに移行する可能性が圧倒的に高くなるよね、というだけのこと。

ここ数週間、CD/DVD販売店・レンタル店が閉店するよ、という情報のアウトプット量は正直例年よりも減っています。
が、それは現状がよろしいわけではなく、今の状況に対してチェーン運営企業が全体的な運用をアジャストさせるのに必死で、個々の店についてそういう判断している場合じゃない、ということではないか、と思っています。

今の状況が改善したとして、一度ストリーミングに慣れた人がパッケージに戻ってくるとは思えません。
ということで、改善した後が販売店・レンタル店の正念場ではないかと思います。本当に、再発リマスター盤とか初回限定デラックス盤を買い求めるおっさんおばさん以外は、ジャニーズファンとハロプロファンと演歌ファンとB'zファンしか残らないのではないかという、そんな気さえします。

とはいえ、10年前の私の脳内未来予想図と比較すれば、今の状況であっても正直「随分マシ」ではあるのですが。
遂にマクりに来るのかもしれません。

これからやりたいと思っていること

今ちょっと依頼を受けてゴリゴリ調べつつ書いている案件があって、調査に予想以上に手間がかかり、かつ普通のサラリーマンなので平日はなかなか手が進まず、でも休日は休日で遊びたいというジレンマの中匍匐前進的に進めつつ、でもそういう時に限って別案件を思いついてそっちやりたくてたまらなくなっている。

以前やったことを拡大したらもう少しいろいろ知れるんじゃないか、という点で。

AKB坂道系の男女人称についての確認を拡大してみたら「アイドルソング」の歴史についての相当面白い検証になるんじゃないかと思ったり。

バンドのベーシストの位置を考えたこともありますが、King Gnuのような異質な並びって、その音楽性の異質さにも関連してるのかとか。ドラムとベースが並びの両端に位置するって、他に知らないのよ。

ついこの間やった現在ストリーミングに出ていない過去ミュージシャン、けっこうアイドル系は出たり出ていなかったりなので、もう少し突っ込んで調べたい。山口百恵はいない。

あと、ずっとずっときっちり調べて書きたいと思っているのは「レコード販売店の歴史」。
人や店にスコープした書籍は既に何冊かあるんですけど、もっと淡々と過去の事実を連ねた総論的なヤツ。
SP盤が塩化ビニールになったり、塩化ビニールがCDになったり、メディアの交代は歴史上当然すごく大きいのですが、ざっくり調べた限りそれ以上に大きい変化が「蓄音機がゼンマイ式から電蓄になったこと=ハードが電化製品になったことでソフト専門店という存在がありえるようになったこと」と「レコード店は特約店形式で事実上の認可制だったのが、昭和36年に完全自由化されたこと」だと思っていて。

そういうことを淡々と書きたい。すごくニーズがないことはわかっているにしても、ないならないで適当に書くので、今後もよろしくお願いします。