Only Love Hurts a.k.a. 面影ラッキーホールのライブ@WWWのこと

Only Love Hurts a.k.a. 面影ラッキーホールのライブに行きました。

P-VINEレーベルからリリースされたアルバム3枚がアナログ化されたことに伴って、3枚のアルバムを1枚ずつ全曲披露するライブ、8月、11月と来て今回最後。
8月のライブには行ったのですが、11月はFoo Fightersと被ったので。

「on the border」編ということで、リリース当時は相変わらず酷いと思ったものの、その後のライブではあまり生き残っていない曲が多く、「おかあさんといっしょう」とか「ベジタブルぶる~す」なんか久々に聴いた気がします。

アルバム9曲やって本編終了、その後アンコールがありダブル・アンコールでいつも通り「甲子園」。今日もこれで終わりだな、と思ったら、まだ灯りが終わった感じじゃない。
まだやるかと、手を叩きつつ待っていると、ホーンとコーラス以外のメンバーが出てきて演奏を開始。aCKyが歌い出す。

JAGATARAの「タンゴ」だ。

それも、「タンゴ」の数あるヴァージョンの中で最も鬼気迫る、ライブ盤「君と踊りあかそう日の出を見るまで」の演奏をベースにしている。バイバイ、パンクス。

それまでとは比べようもないほど薄暗い照明の中、「ワン・ツー・スリー・フォー」のカウントと共にホーンが吠える。

こんなヒリヒリした面影をこれまで観たことがない。
ないけれど、でも彼らのファンクはフェラ・クティ以降ホワイト・ファンク経由であり、つまりはJAGATARA直系であることは間違いなく。

それでも、彼らはこれまで直接的にJAGATARAの楽曲には触っていなくて。
これまで音源化されたカバーはビブラトーンズの「金曜日の天使」と萩原健一の「54日間、待ちぼうけ」で、どちらも彼らの音楽的ルーツではあるけれど、前者は割とオチのある歌詞で、後者は歌はガチですが、「54日間」はショーケンが葉っぱで捕まった時の拘留期間である、という逸話でオチがつく楽曲であり。

それが一切の外連味もなく、こんなど真ん中を射抜くような楽曲をど真ん中を射抜くような演奏で。
いつでも彼らは真摯ではあるけれど、こういう真摯さは観たことがない。
JAGATARAのライブ盤と同様、そこまでのテンションが嘘のようにぷつっと終わり、aCKyは何も言わずぶっきらぼうにステージを降り、客電が付いて、終わり。

とんでもないものを観た。

終演後、仲間と居酒屋で、たぶん1時間くらいその話しかしてなかったと思うし、みんな飲みすぎ(1人は黒烏龍茶飲みすぎ)。

これ、もしかして映画「ストリート・キングダム」と何か関連あるんじゃね?という邪推もありつつ、でも今年もまだライブやりそうな感じなので、散々ライブ観ているバンドではあるけれど、これまでにないドキドキを抱えつつ、次を待つ。

東京23区「チェーンのCD店」のこと(2026)

前回、東京23区内の「街のレコード屋」が残り14店舗だったという話をしましたが、チェーンのCD店を含めても相当減っているのではないかと思ってそっちもカウントしてみた最初が2021年10月で、そのときは合わせて75店舗でした。

それが5年たってどれくらいになったのか改めてカウント。

〇タワーレコード(6)
新宿区:タワーレコード 新宿店
墨田区:タワーレコード 錦糸町パルコ店
江東区:TOWERmini ダイバーシティ東京プラザ店
渋谷区:タワーレコード 渋谷店
豊島区:タワーレコード 池袋店
葛飾区:タワーレコード アリオ亀有店
※2021年から-2(秋葉原と光が丘)。

〇HMV(5)(record shop除く)
新宿区:HMV&BOOKS SPOT SHINJUKU
江東区:HMV SPOT 有明ガーデン
江東区:HMVららぽーと豊洲
渋谷区:HMV&BOOKS SHIBUYA
豊島区:HMVエソラ池袋
※2021年から-1(日比谷)。

〇新星堂(1)
江戸川区:新星堂 アリオ葛西店
※2021年から-1(錦糸町)。
十数年前には20店舗以上あったのですが、残り1。

〇山野楽器(0)
※2021年から-2(銀座と新宿)
銀座の本店が2024年にCD取り扱いをやめた時点で23区内のCD取り扱いはなくなりました。

〇バンダレコード(0)
※2021年から-2(板橋と赤羽)。

〇TSUTAYA(CD販売取扱店のみ)(1)
世田谷区:二子玉川 蔦屋家電
※2021年から-22。純粋な「TSUTAYA」名義でCD販売まで行っていた店舗は全部閉店、SHIBUYA TSUTAYAと代官山 蔦屋書店については後述。

〇GEO(CD販売取扱店のみ)(0)
※2021年から-5。

5年前に「CD店」としてカウントしたのはここまでです。
困ったのはTSUTAYAで、通常の「TSUTAYA」の屋号でCDを販売していた店舗は全部閉店、現在店舗検索で「CD販売」にチェックを入れると結果には「二子玉川 蔦屋家電」の他に「SHIBUYA TSUTAYA」と「代官山 蔦屋書店」も出てくるのですが、実際見てみるとここで定義しているような「CD販売店」とは言い難い状況なのに検索機能が「CD売ってる」と言い張っている状態。

SHIBUYA TSUTAYAはリニューアル以降はB2階でレコメンドされている十数種のみを時期を置いて入れ替えながら販売するのみで、多種のCDが並べてある棚は一切なし。
代官山 蔦屋書店は、以前多少なりともCDを扱っていた2階のフロアはプリザーブド・フラワー等の商材を取り扱うスペースになっていて、1階に少しのアナログ盤と、あとは特集フロア的なところでその時々で特定のミュージシャンを取り上げて展開するスペースだけありました(自分が行った時はZARD特集)。
確かにCDを販売はしているが。が、決して「CD店」ではないぞこれは。

ということで、TSUTAYA系で「街のレコード屋」と同等の販売を行っているのは二子玉川 蔦屋家電だけと判断。ここもあの広い店内で棚1個分くらいですが。

ここまでで「街のレコード屋」と足しても27店舗。23区内で。
とはいえ他がメイン業態でもCDも取り扱っている、という店はありますので、「他がメイン業態だけどCDも広く取り扱う店」まで入れると。
5年前も一部カウントしていましたが、もう少し精緻に。

〇(CD取り扱いのある)書店(5)
新宿区:芳進堂 ラムラ店
江東区:紀伊國屋書店 イトーヨーカドー木場店
江東区:未来屋書店 南砂
大田区:くまざわ書店 イトーヨーカドー大森店
江戸川区:未来屋書店 葛西

全国的に見ても、ジュンク堂・三省堂はCDの取り扱いには昔から消極的。
三省堂有楽町店は一時扱っていたような気がしますが、少なくとも現在は扱っていません。
一方、紀伊國屋書店・くまざわ書店・未来屋書店は割と前向きで、商業施設内のCD専門店が撤退した際に、店内にCD棚を準備して代替のCD販売を引き受ける事例が割と多くあります。

〇家電量販店(2)
千代田区:ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
新宿区:ヨドバシカメラ 新宿西口本店

ヤマダデンキは2022年頃、全店規模でCD販売から撤退しているようです。
また、ビックカメラも23区内ではCD取り扱いなく、東京都下でも立川店くらい。
全国的に見ても、家電量販チェーンでまだCDを比較的取り扱っている方なのはヨドバシとジョーシンくらいです。

以上、全部足して34店舗。

そして、一部ジャンルさえあればいいという人にとっては有用な、一部ジャンル特化店も一応拾えるだけ拾ってみました。

〇アニメイト(アニメ/声優系の一部種のみ)(6)
千代田区:アニメイト秋葉原
千代田区:アニメガ×ソフマップ アミューズメント館
新宿区:アニメイト新宿
墨田区:アニメイト錦糸町
渋谷区:アニメイト渋谷
大田区:アニメイト蒲田(2/11閉店)
豊島区:アニメイト 池袋本店
豊島区:アニメガ×ソフマップ 池袋店

〇ラムタラ(アイドル系一部種)(1)
千代田区:ラムタラ MEDIA WORLD AKIBA

〇ヴィジュアル系(4)
中央区:littleHEARTS.東京店
新宿区:Like an Edison東京本店
新宿区:ピュアサウンド 西新宿店
葛飾区:CROSS CAT(2025年7月店舗営業終了とのこと)

〇セレクトショップ(洋楽を含む独自セレクト)(2)
世田谷区:JET SET 下北沢店
渋谷区:BEAMS RECORDS

〇ヴィレッジヴァンガード(メガミックスCD等一部種のみ)(4)
江東区:ヴィレッジヴァンガード ダイバーシティ東京プラザ店
世田谷区:ヴィレッジヴァンガード 下北沢店
世田谷区:ヴィレッジヴァンガード 二子玉川ライズ店
杉並区:ヴィレッジヴァンガード 高円寺店

〇一部の蔦屋書店
渋谷区:代官山 蔦屋書店
渋谷区:SHIBUYA TSUTAYA

こんなもんでしょうか。
ただ、一部種でも新譜CDを扱っていればいいということであれば、ディスクユニオンでも新譜扱いはありますし、中野のメカノや高円寺のLOS APSON?のように中古の他に専門ジャンルの新譜CDを置いている店もあります。

自主制作ネット系音楽CD/CD-R委託専門店の池袋TOKYO FUTURE MUSICのような店もありますし、もちろん「とらのあな」や「メロンブックス」のようなCDも取り扱う同人系ショップチェーンも。
アパレル系ショップで日本のヒップホップ系CDやMIX TAPE系の音源を置いているところなんかは割と数もあるはずです。

出演バンドが作成したCD等を委託の形でカウンターに何種か並べているライブハウスや音楽バー、ママが歌った演歌のCDがカウンターに積んであるスナックとかまで入れるともうわけがわかりませんし、絶対把握できていないジャンルの店もあるはず。正味「一部CD取扱店」まで含めると、実数はわかりません。

確か、他は全部そういうDVDとグッズですが「AV女優がリリースした音楽CD」だけは置いてあるアダルトショップがある、という話を聞いたことがあります。聞いたことがあるだけです。


手持ちの1986年版「TOKYO RECORDS MAP」(当時は普通の新譜レコード屋まで網羅)を開くと、新宿区と渋谷区だけで新譜レコード屋が34店舗ありました(当時のチェーン、ミュージック・テイトや十字屋、コタニ等を含む)。

ただ、当時は当時でレンタルレコードの影響を受けていて、少なくとも大きく店舗数を増やしている時期ではなかったはずで、平成に入るのにほぼ時を同じくして「CDバブル」期に突入したわけですが、その少し後には外資系が馬鹿デカい店を次々とオープンし、小規模店舗がバタバタと死んでいくわけです。
そしてCDバブルがはじけ、配信が始まり、ストリーミングのサブスクリプションが始まる。

そう考えると、「街のレコード屋」が14店舗でも生き残っているのはむしろすげえと思います。
すげえよ。

東京23区「街のレコード屋」のこと(2026)

先日、東京23区の「街のレコード屋」の数をカウントしたら13しかなかったのですが、実際どうなのということで、全店回ってきました。確認したらこの前にカウントしたのは2021年でその時は21店舗でしたが、今回きちんと数えたら実際には14店残っていました。

毎度の「街のレコード屋」の定義ですが、
1.大手資本傘下ではなく、多くの支店を持たない
2.CD新譜販売をメインにしている
3.販売している商品にセレクトショップ的な偏りがない

といったあたりですが、挙げた店舗の中には厳密には上記「3」に当てはまらない「演歌の専門店」的な店は存在しています。

入れているのは、現在「演歌の専門店」的な存在になる前は、そのほとんどが元々流行歌全般を取り扱っていた普通の「街のレコード屋」だったのが、その後演歌専門店化していった、元々は普通のCD店だから、という理由です。

J-POP以降の流行歌の多様化とカタログの増加、それに伴って昭和の頃までは割と明確だった各レコードメーカーの「一押し」的存在がわかりにくくなったこと、またCD卸会社の衰退によって「営業の見立て」機能がほぼ失われたこと。

要するに、昔のレコード店の店長さんは自分がよく知っている範囲で工夫を凝らしつつも、メーカーの「一押し新人」や卸営業によるレコメンド商品を置いていれば商売になっていたのが、今やレコード屋の店長という個人においてフォローし切れる状況ではなくなってしまい、そんな中で責任を以って「商売として取り回せる範囲」として「演歌・歌謡曲」に絞った結果の今、というお店が非常に多く、そういう流れですのでそういう店は「街のレコード屋」としてカウントしておきたい、というところです。

以下、閉店した店舗も、初めて「東京23区内の街のレコード屋」をカウントした2012年に存在していた店は名前とモノクロ写真は残しています。

■中央区:ミヤコ銀座店(東京メトロ銀座駅):2013年12月閉店

■港区:東京堂(JR新橋駅):2015年9月閉店

■新宿区:ムトウ楽器(JR高田馬場駅):2013年4月閉店

■新宿区:ニッポー(都電早稲田駅):営業中(全般)

■台東区:マコト商会(東京メトロ仲御徒町駅):閉店(閉店時期不明)

■台東区:ヨシダ(TX浅草駅):営業中(演歌中心)

■台東区:宮田レコード本店(東武浅草駅):営業中(演歌中心)

■台東区:宮田レコード新仲店(東武浅草駅):2015年8月頃閉店

■台東区:イサミ堂(東武浅草駅):営業中?(演歌中心)

■台東区:ヨーロー堂(東武浅草駅):営業中(演歌中心)

■台東区:リズム(JR上野駅):営業中(演歌のみ)

■墨田区:交楽堂(JR両国駅):2017年頃閉店

■墨田区:セキネ楽器(JR錦糸町駅):営業中(演歌中心)

■墨田区:光音堂スペースジャム(東武押上駅):2013年5月閉店

■江東区:天盛堂(JR亀戸駅):2021年1月閉店

■江東区:マエダ楽器(都営地下鉄森下駅):2024年12月閉店

■品川区:MMP1号店(東急武蔵小山駅):2016年10月閉店

■品川区:MMP2号店(東急武蔵小山駅):2019年5月閉店

■品川区:ペットサウンズレコード(東急武蔵小山駅):営業中(全般)

■目黒区:小田レコード(東急学芸大学駅):2025年1月閉店

■大田区:音楽堂(東急大岡山駅):営業中(全般)

■世田谷区:ピエス・マキ(東急松陰神社前駅):2021年10月閉店

■世田谷区:ノヴァリス(小田急千歳船橋駅):2021年8月閉店

■世田谷区:コヤマ(京王千歳烏山駅):2014年頃閉店

■中野区:中野名曲堂(JR中野駅・中野ブロードウェイ2階):営業中(演歌中心)

■杉並区:ゴトウレコード(JR西荻窪駅):2019年5月閉店

■杉並区:ツツ井サウンド 久我山店(久我山駅):2020年頃閉店

■豊島区:聖楽堂レコード店(JR大塚駅):2021年10月閉店

■豊島区:後藤楽器店(JR巣鴨駅):2016年11月閉店

■豊島区:山根楽器 東長崎店(西武東長崎駅):2017年12月閉店

■豊島区:五番街(JR池袋駅・東武百貨店内):2024年8月閉店

■北区:詩音堂(JR赤羽駅):2021年9月閉店

■北区:美声堂(JR赤羽駅):営業中(演歌中心)

■北区:ミュージックショップダン(JR東十条駅):営業中(演歌中心)

■荒川区:オガワデンキ(JR日暮里駅):営業中(全般)

■荒川区:三井屋楽器店(東京メトロ三ノ輪駅):2019年8月閉店

■板橋区:三光堂(東武中板橋駅):2023年頃閉店

■練馬区:ゆうき堂(西武富士見台駅):2023年頃閉店

■足立区:中田星光堂(JR綾瀬駅):2019年3月閉店

■足立区:一陽堂(東武五反野駅):2022年頃閉店

■足立区:ミュージックショップ演歌星(東武大師前駅):2017年頃閉店

■足立区:Fronte.Wonder Music Store(東武竹ノ塚駅):2012年頃閉店

■葛飾区:ワカナ堂(JR金町駅):2013年10月閉店

■江戸川区:音曲堂(JR小岩駅):営業中(移転)(演歌中心)

■江戸川区:アオヤマ(都営地下鉄一之江駅):閉店(閉店時期不明)

以上、現存はたぶん14店舗。

浅草のイサミ堂は演歌中心というか、伝統芸能系の音源に強く、浪曲については過去音源含めて日本屈指の品揃えの店なのですが、土曜の昼というタイミングでシャッターが閉まっていました。
が、状況調べるに今年になって店を開けていたようですし、今は午後から営業という店も割とあるので。

ヨーロー堂は雷門通りの店舗からほぼ裏手、若干横道に入ったところに移転、音曲堂はフラワーロードの自社ビルから駅前のテナントに移転、いずれも店舗としては小さくなりましたが、きっちりとイベントスペースは別途確保し、演歌のキャンペーンはできるようにしています。

他でも、セキネ楽器、中野名曲堂、美声堂、ダンは、そんなに広くない店舗の中にパイプ椅子をぎちぎちに並べてキャンペーン対応しています。

浅草の宮田レコードはゴリゴリめの演歌系である一方、同じく浅草のヨシダもそうかと思いきや、ジャズとクラシックの扱いも丁寧な店。

上野のJR高架下のリズムは、「演歌のセレクトショップ」と呼ぶにふさわしい硬派な品揃え。

早稲田大学にほど近いニッポーや日暮里駅前のオガワデンキ、大岡山駅前商店街入ってすぐの音楽堂は、昭和からのレコード店の雰囲気を色濃く残しています。
局地的な有名人だった「ニッポーのお姉さん」は今もお店を守られていて、時々チョコやキャンディーをくれます。

ペットサウンズレコードはその名の通り、残った店舗の中では断トツで洋楽に強く、またナイアガラ関連の音源の在庫も厚く、セレクトショップ的な雰囲気もあります。
武蔵小山駅前にして5階建て自社ビルの1階での営業ということもあり、時に触れては購入者にトートバッグやタオルを配布していたりする程度の余裕をもって商売されています。

で、ずっと23区内の話をしてきましたが、東京都全体ではどうなんだというところですが、23区以外の都下で現在も営業している「街のレコード屋」は、町田市の鈴木楽器だけじゃないかと思います。
西八王子のミチル楽器は移転後もCD取り扱っていらっしゃるのでしょうか。

ということで、これから今度は大手チェーンの店舗数もカウントしてみますが、多分この「街のレコード屋」含めても23区内に50あるかないか、だと思います。
人口約1000万人で、今もうこれです。通勤通学する人がいても、そんなもんです。

特にこういう「街のレコード屋」はPOSレジを導入されていないところも多く、その場合は主にボーイズグループの熱狂的ファンによる「週末に狙った盤が枯れるまで買い尽くす」行動パターンの対象にはなりませんので、CD販売が伸長している今の恩恵も受けにくく、今後更に減っていくかとは思います。

「tie in reactin DX」でいろいろ観たこと

24日は「tie in reactin DX」。
アイドルグループRAYのメンバー内山さんが主催、新宿・歌舞伎町の同じ通りにあるMARZ、marble、ACB HALLの3か所回遊型のサーキットライブイベント。

今回前代未聞なのは、アイドルグループのメンバー主催にして、本人が所属するRAY以外に一切アイドルグループ不在、インディーズ一部メジャーも含めたバンド及びミュージシャンのみ、という点。
それも全部内山さん自身でアポイントや調整、制作を行っているとのこと。
ただの有能なブッキングマネージャーじゃないですか。

ざっと見ると気にはなっているもののライブを観に行くまで至っていないバンドだらけだったので、今回はRAY云々抜きにして乗っかることに。

各ライブハウス3分程度で移動できる距離ではあるのですが、おっさん無理したら最後までもたないと判断、検討の結果およそACB HALLに籠城することに決定。

チケットのリストバンド交換はMARZだったため、そのままRAYの最初のステージを観てからACB HALLへ移動。

■テレビ大陸音頭
めちゃくちゃ初期衝動で突っ走って、実際フロアに飛び込んで大暴れしているのに、演奏はトリッキーだし、どこか「おもしろ」感もある不思議な感覚のバンド。インテリジェンスとクドさを両立した稀有な存在。

■インナージャーニー
1990年代前後、「J-POP」のフォルムがまだあやふやだった頃、歌謡曲とニューミュージックと「ロック」的な音楽と、いろいろ混沌としていた頃の音楽の総体のような音楽。対J-POP的な姿勢でもなく、J-POPに敢えて寄り添おうともしない、ふわっとしてはいても芯はある感じの。

■ポップしなないで
神田明神ホールでのワンマン以来。
あの頃は完全なキーボードとドラムの2音の体制が大好きだったので、そのワンマンで一部ギター&ベースがサポートに入った時に「なんかこれじゃない」と思って以降少し離れたのでした。
が、最近の音源ではそういう音作りがどんどんこなれている感じだったので、改めて観てみると、謝りたくなるくらいポップスとして進化していました。もう一回ワンマン行きます。

■tiny yawn
インナージャーニーと比較すると、こちらは洋楽寄りの音の重ね方。なのにVo.の女の子の歌等そこはかと、でも確実に「和」の匂いがするのが面白い。あとこの方たちMCがすげえ面白いの何。

■せだい
まったくもってスタイリッシュじゃない。でもそれが何かむしろかっこいいと思えるバンド。あと、上手方下手に向かってギター・ギター・ベースが並んで、それぞれの前にマイクが並んでいるのですが、センターマイク位置のギターが一番歌わないで弾き倒しているの、そういうの大好き。

■the Bercedes menz
これまでと演奏がまるで違う。何ていうか「間違いなくプロの演奏家がプロの演奏をしている」音。この手の音楽は総じて「必ずしも技術を前提としていない」ものだと思っていますし、だからこれまでも楽しく聴いていましたが、キレキレの演奏はやっぱり死ぬほどかっこいい。

■長瀬有花
相対性理論及びその周辺のバンド以降の音なことはわかるのですが、そこここに更なる変容が聴いてとれます。
正直おっさんの心には響ききらなかったのですが、でもこういう人のこういう音楽はむしろその方がいいとも思います。おっさんなんか気にせずに同世代に響く音楽をガンガンやってほしい。

で、Marzに戻って最後のRAY観て終わりなのですが、内山さんの選曲がアゲ曲並べてきたことと、フロアのみんなここまでいろんなライブ観てきたこともあって、信じられないくらい盛り上がる。クラウドサーフ起きるくらい。楽しい。

できるだけジャンル決めずに、いいと思うものは聴いているつもりですが、そういう身にこういうジャンルとジャンルが「混ざる」イベントは、オムライスも餃子も美味い町中華に近いというか、あっちの好きなものとこっちの好きなものを一緒に摂取できるのが純粋に嬉しい。
ライブハウスだから酒も飲んでるし。

そしてもうひとつ嬉しいのは、内山さんのバンド勢に対する信頼と同時に、バンド勢から内山さんやRAYへの信頼も垣間見えて。これはとてもいい傾向です。

ヴィジュアル系じゃないのに多くのヴィジュアル系バンドから全幅の信頼を置かれているTHE NOVEMBERSのような、今後そんな立ち位置にもなれるのではないかとも思います。割と本気で。

「アイドルミュージック」と「ヴィジュアル系」は、音楽の括りの中で「音楽としてのスタイルを指さない」括りの2台巨頭であり、その括りで客を呼べることもある代わりに「その音楽性を評価されにくい」部分も多々ありまして。

それが他ジャンルと繋がり混ざることで、フックアップされてその音楽が音楽として評価されたり、より面白い音楽が生み出されたりするのではないかと思うのです。

THE NOVEMBERSとRAYが対バンとかやって繋がれば、もっと混ざってもっといい感じになるかもしれません。やって。やってください。

タワーレコードの新店舗がまたオープンすること

2026年2月21日、舞浜イクスピアリにタワーレコードが新店舗をオープンさせます。

中古レコード店はともかく、新譜CDを販売する店舗が今後新規オープンすることはもうないだろうと思っていた2024年、タワーレコードが2店舗を立て続けに新規オープンさせて大層驚いたものです。

2024/08/30:TOWER RECORDS mini ビナウォーク海老名店

2024/09/13:TOWER RECORDS mini ららぽーと名古屋みなとアクルス店

見に行ったところ、屋号に「mini」と付いているだけあって、店舗の床面積は非常に小さく、店頭でジャケットを眺めながら買い物をするような感じでもなく。特に今回の舞浜は約10坪という、普通のCD販売なら成り立たないレベル。

2024年にそれぞれ大型ショッピングモールに出店した店舗は、そのモール内に大型のイベントスペースを持っていることがポイントで、そこで様々な音楽グループのイベントを開催し、それに絡むCDやグッズの現地即売を一手に引き受けることで商いとして成立させるタイプの店舗、ということで。

ジャニーズ事務所があんなんなっちゃって以降、日本資本、韓国資本、その他にネット系出身や二次元界隈出身も含めて、割と真っ当に売っていこうとするボーイズグループがガッツリ増えまして。

そのうちSKY-HI氏率いるBMSG所属グループ等一部例外を除けば、日本の既存のやり方通り「CDをできるだけ売っていく」タイプのプロモーションを行っています。

そういうグループの女性ファンは非常に熱狂度が高い方が多く、グループによっては「新譜のリリース週の週末、行ける範囲のCD店をぐりぐり回って店頭在庫があれば全部買い占めて、初登場ランキングをできる限り押し上げるべく行動する」ファンも割といらっしゃったりして。

そういうタイプのファンが多めのグループを連れてきて、ショッピングモールのイベントスペースでミニライブを行って、その後接触イベントもやるよといった形、ミニライブの観覧は完全フリーですが、接触イベントの参加はそのショッピングモールに立地しているCD屋で対象のCDを購入するともらえる参加券を持っている人のみ、みたいなスタイルの商いを行いまくるわけです。

元々そういうスタイルで売っているグループが多くいる女性アイドルグループも含めて、このあたりの「イベント→販売」をきっちり引き受けて、計画的に回していければ、店舗面積は小さくとも十分に店舗として成立するという計算。

実際、現状で複数のイベントスペースを持つ渋谷店や、週末ともなればイベントスペースが何回転もする新宿店に、これらの戦略的な新店舗の効果も含めて、タワーレコードは2024年度決算で最高益を叩き出し、2025年度も安定して利益を出す状況に至ったわけです。
もちろんそういうCDだけでなく、単価の高いアナログの取り扱いが大きくなってきたことも大きいですが。

ということで、2026年2月21日に、そのパターンの新店舗を舞浜イクスピアリにオープンするということです。

イクスピアリには2022年5月まで新星堂が入っていたのですが、入口入ってすぐのところにディズニー各種DVDが並んでいるという、割と立地におもねった感じの商売をしていまして、コロナ後の状況に耐え切れずに閉店しています。

今回タワーレコードが入るのは、イベント連動を考慮に入れていることは間違いないですが、イクスピアリにはビナウォークやららぽーと名古屋みなとアクルスのように巨大なイベントスペースはありません。

とにかく人が集まる場所ではあるので、イベントの数を回すことで成り立たせていくのか、もしくは現状は劇団四季専用になっている舞浜アンフィシアター、「美女と野獣」がこの3月で千秋楽を迎えるので、それ以降以前のように音楽も含めた各種イベントに使われるようになった際の「会場内即売担当」を狙っているのか。

「会場内即売担当」も結構侮れなくて、池袋サンシャインシティに新星堂が断続的に入っていたのは、噴水広場でのイベント時即売による販売量がそれなりにあったからで、イベントが途絶えた2021年に閉店したのもむべなるかな。
(現在の噴水広場の即売担当は主にタワーレコード)

あと、有明の東京ガーデンシアターの建物のすごく一部に、何かのオフィスの受付のように佇む、店頭ではほとんど物を売っていないに等しいHMV SPOT 有明ガーデンは、やっぱりガーデンシアター即売利権のためかと思います。

一方取られてばかりの新星堂ですが、まさに「イベント即売するためだけのスペース」であるところの「エンタバ」という屋号の店舗を渋谷と秋葉原に展開していたものの、渋谷は2021年7月に、秋葉原は2025年11月に撤収しまして、いよいよです。

それでも新星堂は先刻の「新譜のリリース週の週末、行ける範囲のCD店をぐりぐり回って店頭在庫があれば全部買い占めて、初登場ランキングをできる限り押し上げるべく行動する」対象ではありますので、まだその恩恵は受けています。

POSレジを入れていない店舗は、週末に店頭在庫買い占めても初週のランキングに反映されないので、買い占めの対象にならず、恩恵を受けられないので、そういう世の中の風潮に全く乗ることができずにバンバン閉まっています。
以前カウントしていた「東京23区内の個人経営CD店」、だいたいPOS入ってないわけですが、だからさっき改めて数えたら23区内残り13店。ヤバい。
13店舗の件は近々でまた。

CD/DVD販売レンタル界隈2025年10大ニュースのこと

1年経ったので、既にXで触れたものも多いですが、また2025年に起きたことから、かいつまんで10大ニュースを選んでみました。

TSUTAYAが存在しない都道府県が登場
先日単体でネタにした通りですが、TSUTAYAの店舗が減るにつれ、完全な空白地域が増加しています。
そして2025年3月、宇治市の小倉店の閉店によって京都府からレンタルができるTSUTAYAが消滅しました。
京都市内にお洒落系「蔦屋書店」はあるのですが、それらはどこもレンタルを扱っていません。

その他の県を見ても、山形県・山梨県・岐阜県・島根県・山口県ではレンタルができる店舗は残り1店舗、山形県と島根県についてはCCCグループの他屋号の書店すら存在しない状況のため、そろそろ「全国チェーン」と呼びにくい状況が発生するかもしれません。

(山形県のラスト、久保田店)


CCC、大変そうな40周年を迎える
そんなCCCは2025年で会社の設立から40年を迎え、こんな記念サイトを作っています。
これによると47都道府県全県に店舗を出店したのが1991年ということで、それが今年どうなるかというところも気になりますが、その他なかなか上手くいってないところもあり。

蔦屋書店の海外展開も頑張っていますが、メインの中国では割と鳴り物入りでオープンした西安の店舗が2024年に3年ちょっとで店を畳んだり、今も日中関係があんな感じだったり、なかなかしんどそうです。

SHARE LONGEは三井住友銀行と組んで「Olive LOUNGE」の形を中心に店舗数をゴリゴリ増やしています。LOUNGEは利益率がいいので、これをどこまで伸ばせるか、でしょうか。


「ゲオ」が社名ではなくなる
2025年7月、ゲオホールディングスが2026年10月に社名を「セカンドリテイリング」に変更することを発表しました。

現状でゲオホールディングスの主業はセカンドストリートになっているわけで、看板もそっちに架け替えましょう、ということですが、これでますます「ゲオ」を維持する意味も薄れ、ゲオ業態はシュリンクしていきそうです。
というか、現状のゲオもほとんどの店舗でレンタルは店の端っこの方に追いやられていますので、いつ全店で止めてもおかしくない。


「MUSIC SHOP BIG」が消滅
2025年1月31日、甲府昭和店と津南店の閉店によって「MUSIC SHOP BIG」「MEDIA STATION BIG」の屋号で全国展開していた「BIG」が完全消滅しました。

元々CDの卸の方がメイン業態だった株式会社音光が、撤退したCD店にほぼ居抜きで入居してオープンするという形で店舗網を拡大していったチェーンですが、一時は40店舗前後まで増やしたものの、そういう形でのオープンですので短期でまた閉店する店も多く、最後の方には「居抜きで入ろうにも、もう閉店するCD店がほとんどない」状態でどんどん減少し、2025年にお亡くなりになりました。

(甲府昭和店)


大手チェーンの消滅ペースが穏やかになる
CD店は2025年も当然減りましたが、タワー/HMV等の大手チェーンについては一時期よりも閉店数が落ち着いてきています。
というか、タワーレコードは2024年度の業績が過去最高を叩き出していていますし、今年6月の前期も好調。

今も続々出てくるK-POPや、国内でも新たにデビューするボーイズグループ等、特にCDを売りたいグループはたくさんいますので、そういう「推し活」の受け皿になることができて、またインバウンドに対して魅力的な品揃えを提供できれば、まだ生きていけるということでしょう。
それが難しい個人経営の新譜店は続々閉店していますが。

新星堂も一時の激ヤバ状態から多少落ち着きましたが、こっちは店舗の大半が床面積の半分をトレカにしたためかと思います。


ヴィレッジ・ヴァンガードの大量粛清がもう始まる
ヴィレッジ・ヴァンガードが、全店舗の約3割にあたる81店舗を閉店することを発表したのが2025年7月。

ただこれ、記事では「2026年5月期以降に」ということなので、2025年内だけで12店舗閉店しているのはつまりそれとは別ということのようです。
というか、2026年の1月2月だけでわかっているだけでも9店舗更に閉店。
これ、報道されている期間になれば相当エグいことになるのかもしれません。

(柏マルイ)


「エーツー」、風前の灯火
株式会社エーツーは、ホビーグッズ販売の「駿河屋」業態が完全にメインになって、社名も2025年の5月に「エーツー」から「駿河屋」に変えてしまったわけで、ゲオよりも一歩早く同じような動きを行っています。

駿河屋はばんばん新店舗をオープンさせていますが、同時にエーツー/ブックマーケット業態の店舗もどんどん駿河屋に業転していっています。
特に駿河屋と業態が被るエーツーは激しく減少しておりまして、「エーツー」の名前が残る店舗は、
・ブックマーケット・エーツー 大沢店(埼玉県)
・ブックマーケット・エーツー坂戸店(埼玉県)
・ブックスエーツー 中山店(千葉県)
・ブックマーケット・エーツー 南瀬名店(静岡県)
・ブックマーケット・エーツー 豊川店(愛知県)
・ブックマーケット・エーツー 三河安城店(愛知県)
・エーツー金閣寺店(京都府)
・ブックマーケット・エーツー 住之江店(大阪府)

以上8店舗。ばさっと屋号を変えてしまう可能性も割とあると思います。

(坂戸店)


ビデオ1が迷っている
TSUTAYAが雑貨販売やシェアラウンジ、ゲオはリユース販売という別業態に活路を見出す中、まったくもって揺らぐことなくレンタル業をメインにし続け、店内も20世紀のレンタル屋まんまでブレることがないビデオ1。

ですが、そのせいか年々少しずつ店舗数を減らしていまして、今年も新潟市内の近江店と長岡市内の喜多町店が閉店と相成ったわけですが、うち喜多町店は、アダルト系のレンタルのみを残し、そういう感じのアダルトショップへの転換を行ったのですが、何故か3ヶ月後にまた一般のDVDも含めたレンタルショップとして再オープンしまして。

要望が多くあったとのことですが、そこらへんのニーズを読み切れなかったのか、それとも業転後の状況がよくなかったのか。
何か、迷走している感はあります。

(喜多町店)


老舗中古レコード屋が閉店
1月には神戸元町高架下のダイナマイト、3月には京都市のHOT LINE、7月には調布市のタイムマシーンと、老舗と呼んでいい中古レコード店が閉店しています。

ダイナマイトは高架下の再開発でほとんどの店舗が撤収する中、ギリギリまで粘っていましたが、さすがにもう無理でした。
HOT LINEは、元々京都市役所西のレコ屋集中地帯に店を構えていたのを、2021年にそこから少し外れた場所に移転したものの、移転後の店舗はどうにも覇気がない感じで心配していたのですが、遂に閉店。

タイムマシーンは縮小はするものの移転して再開の予定と聞いていますが、今のところ動きは見えていません。
新潟のKING KONG、神保町のレコード社、新宿→下北沢のNAT RECORDS、渋谷→江戸川橋のEL SUR RECORDS等、きちんと移転して再開しているお店も多くありますので、待ちましょう。

(ダイナマイト)


中古レコード店チェーン、2社だけ伸長
現在、中古レコードをメイン商材としている企業で全国ベースで出店しているのは、株式会社ディスクユニオンとFACE RECORDSの運営元であるFTF株式会社ですが、この両社は今年も新店舗をオープンさせています。

ディスクユニオンは、状況に応じて店舗をどんどんスクラップアンドビルドしていくことで有名ですが、今年は、
・吉祥寺店のジャズ館を移転、クラシック館は閉店
・ロードサイド型の北浦和店を閉店し、浦和パルコ内に移転の形でオープン
・神保町店を閉店
・川崎店をオープン
と、割と出入りが大きめの1年でした。

一方着実に店舗を増やしていくFACE RECORDSは、2023年に京都、2024年に名古屋と来て、2025年は福岡は天神に新店舗をオープン。

何となく、新譜CD屋が大手チェーンに収斂していった流れが、中古レコード屋にもいよいよ来ようとしているのではないか、みたいな気持ちになります。

(ディスクユニオン浦和パルコ店)

まあ、毎年ヤバいヤバい言いつつ割としぶとく残っているので、できるだけそのまましぶとい感じでいていただけると嬉しいです。

ROCKIN'ON SONIC 2026のこと

1月4日は昨年に引き続き「ROCKIN'ON SONIC」。
今年は1日のみの開催ですが、行きます。もうそんなゴリゴリに洋楽観られることなんかなかなかないし、UnderworldとPet Shop BoysはいるしTravisもいる。話題のKNEECAPもいる。行かない理由がない。

開演が13時30分なので、うきうきと海浜幕張駅に12時30分頃に着き、幕張メッセまでとろとろ歩いて、12時40分過ぎくらいにメッセ内に入ったら、12時には開場しているはずなのに、去年では考えられないレベルの入場待ちの行列。

今年は盛況だな!とアホみたいに並んでいたら、「PET SHOP BOYSはキャンセル」というアナウンスが急に聞こえて大変にビビる。
メッセの建物内に入った時、オレンジ色でトンガリ帽子被ったPSBコスプレ集団が真剣な顔で話し合っていたのはそれだったのか。

フェスには珍しく払い戻しという選択肢もあり、よくそういう判断できたなと感心しつつ、でもPSBは過去に2回観ていることもあって迷わず入場を選びます。

結局行列はキャンセルによって何らか変更を行うかどうかを判断するまでの待ちであり、中に入ったら昨年に引き続き大変に快適で、とりあえず椎茸(山わさび味)とビールを所望。

Just Mustard
21世紀のCurve。Curveのライブは観たことないのですが、音源では打ち込みの音も全編生バンドでやっていたということなので、きっとこういう感じなのだろうと。
ただ、Just Mustardはディストーションのみでなく、ベースも含めて「弦で変な音を出す」ことに命を懸けているような、聴いていて無闇に面白いバンド。よい。

KNEECAP
思っていたよりもずっと多彩でとてもエンタメ。音楽的にも、オーディエンスをごりごりに巻き込んでいくスタイルも。
絶対に一緒に酒を飲んだら楽しそうな連中ですが、でも決して完全に「陽」ではないパフォーマンス。
それは強烈なメッセージのせいだけではなく、ベルファストという、世界でも有数の「ナショナリティとエスニシティが一致しない」土地出身者のためのようにも思えました。

ただ、そのメッセージにどこまで共感するかはともかく、その言葉に最大の意味があるグループではあるので、自分のヒアリング力鍛えなきゃ駄目だと思いました。鍛えてもアイルランド訛りでわかんないかもしれないけど。

Blossoms
今回の出演は、「ロッキンオン」誌が10年近く前にだいぶ持ち上げて、でも結局その後放置した、その償いのようにも思ってしまいました。
抜群にかっこよく、抜群な楽曲群で、UKでは安定した人気があることはわかる音ではあるのですが、やっぱり今は、自分が強烈なのをいろいろ観てしまっているだけに、それだけでは弱いというか、物足りなさを感じてしまいました。

ずっと真夜中でいいのに。
出演発表時、いろいろ言われましたし、実際、発表直前に洋楽バンドの誰かがキャンセルした穴を埋めるために呼ばれたのであろうと思ってはいますが、正直ぶちのめされました。
テレビでも紹介された「ブラウン管パーカッション」「オープンリールテープをDJのスクラッチのように手動で動かす」「扇風琴」といった変態楽器の存在だけでなく、変拍子をひとつふたつ入れたらもうこれ完璧に「プログレ」じゃないですか、みたいな楽曲等、このフェスに集うようなおっさんおばさんが知っている「オルタナティブ」とは全く違うベクトルの、でも間違いなく強烈なオルタナティブ。
ただの穴埋めではなく、「それなら絶対これを見せたい」という運営側の意志の結果としての出演であることは間違いなく、その結果私はすごくワンマンが観たいと思いました。

Wolf Alice
音としては割とオーソドックスな方のバンドだと思っていましたが、生で聴くと演奏は抜群だし、エリー姐さんの佇まいも相まって、想像以上の「華」も感じます。
ドラマーがリードヴォーカルの一部を取ってエリー姐さんと絡むのが、すごくよかったです。
しかし、英米の女性フロントマンがレオタードっぽい衣装になりがちなのは、あれ一体何なんでしょうか。The Runawaysの頃から綿々と歴史を繋げている感じ。

Underworld
1980年代末頃、ハウスが台頭してそれに夢中になっていた頃、「でもこれはこの時代のにアジャストした音楽だから」と思っていて、その後「テクノ」が盛り上がった時も、今聴いて、クラブで踊っているこういう音楽は、今の時代だけの音楽だろう」と思っていたのですが、でも30年後「Born Slippy」で、20代の時ほどには暴れられないけど、同じように高揚している。
こういう音楽もエヴァ―グリーンになりうるという事実は、30年前の自分にとって、とても素晴らしい未来だと思いました。

あと、「Born Slippy (nuxx)」での爆音と同時に輝く金色の光を見て、とてもめでたいと思いました。あけましておめでとうございます。

で、元々60分予定だったのがPet Shop Boysのキャンセルに伴って80分に延長(実際には75分ちょっと)。
こういう音楽は音と映像と照明のきっかけが相当にアジャストされているはずなので、どこを延長したのだろうと思いながら観ていたのですが、ここかな?と思う個所はあったものの、明確にはわからず。
単独公演分からいくらか持ってきたのでしょうか。
それでもさすが百戦錬磨のライブアクト。

Travis
Pet Shop Boysが急遽キャンセルになってがっかりしましたが、でも結果としてTravisが大トリになったのは、それはそれでよかったのではないかと思いました。

名曲の連打なので、当然こっちはこっちで盛り上がるわけですが、Underworldの盛り上がりが「ギャーーーー!」という感じなのと比較すると、もっとじんわり少しずつ高揚していくというかあったまっていく感じの。

結果、クラブのチルアウトにも近しい感じで、心地よい感じで終わることができたような。

いや、Pet Shop Boys観られたらそっちの方がよかったけど。
でもこういう経験過去にないこともあり、悪くない終わり方でした。


ということで、2027年やれるとは思っていなかったので、開催することを明言したのは少し驚きました。

Rockin'on Sonicはその舞台等メッセ内の建付けのほとんどがCOUNTDOWN JAPANの流用であり、単体でそこらへんの費用を計上しなくていいことが前提に成立しているものであり、かつ1月の2日3日は幕張メッセはお休みなので、その隙間を縫うように、仕事始め前の週末を使って開催しています。

が、2027年は、1月2日3日が土日で4日が月曜日なため、開催の隙がなくなります。
どうするか考えてみたのですが、

案1:COUNTDOWN JAPAN開催期間の後でなく前に付ける形
12月26日27日が土日なので、変換日込みでも26日だけなら開催できないかと思ったのですが、それだとそれは2026年であり、発表された「ROCKIN'ON SONIC 2027」にならない。
クリスマスからニューイヤー前の時期に洋楽勢が稼働してくれるとも思えない。

案2:無理くり3日だけメッセを開けてもらう
何とかメッセの運営側と交渉して3日だけ動かせるようにした可能性。
ただ、1月2日3日のお休みも、電気系統等の点検を行っているということなので、それは物理的に相当難しいはず。
おっさんおばさんをメイン顧客として考えているなら、3が日に突っ込むことも考えにくい。相当数はその頃実家か新幹線か高速の渋滞中なので。

案3:全くの別日程にする
たとえば3月にクリエイティブマン単体で「PUNKSPRING」「SPRINGROOVE」というフェスを土日1日ずつ開催していた時期がありました。
それをどちらか復活させて、もう1日を「ROCKIN'ON SONIC 2027」に充てれば、設営等の費用は按分が可能に。
3月20日も祝日なので、そこに入れば合計3日間何らか開催することが可能。

正直、案3しかないかなと思っていますが、とりあえずやってくれたらいつでも行くから。よろしくお願いします。

2025年解散・活動休止のこと

2025/01/01 Puppet Rabbit(解散)
2025/01/04 なもなき(解散)
2025/01/04 ν[NEU](解散)
2025/01/05 でんぱ組.inc(エンディング)
2025/01/10 TRICERATOPS(無期活動休止)
2025/01/12 BiS(第3期)(解散)
2025/01/12 ぺろぺろきゃんでぃ(解散)
2025/01/19 Amulet A Mute(解散)
2025/01/22 神使轟く、激情の如く。(現体制活動終了)
2025/01/31 NEO JAPONISM(現体制活動終了)
2025/01/31 BMK(解散)
2025/01/31 the pillows(解散)
2025/01/31 ヤユヨ(解散)
2025/02/01 ANISAKIS(解散)
2025/02/01 2o Love to Sweet Bullet(活動休止)
2025/02/01 PELICAN FANCLUB(無期限活動休止)
2025/02/02 ASOVISTA(解散)
2025/02/06 フジファブリック(活動休止)
2025/02/08 Symdolick(解散)
2025/02/08 NoisyCell(解散)
2025/02/08 泡沫パンタシア(解散)
2025/02/09 プランクスターズ(解散)
2025/02/12 SUPER FAMILIA(解散)
2025/02/15 NARLOW(解散)
2025/02/16 CoLoN:(解散)
2025/02/16 7 MEN 侍(再編)
2025/02/16 HiHi Jets(再編)
2025/02/16 美 少年(再編)
2025/02/16 polly(解散)
2025/02/16 結音 YUION(現体制活動終了)
2025/02/22 このままベルミィ(解散)
2025/02/24 8iper(解散)
2025/02/24 ハープスター(現体制終了)
2025/02/24 PiXMiX(解散)
2025/02/26 メタモル!!!(解散)
2025/02/28 アイビーカラー(活動休止)
2025/03/02 ファニーピッピポッポ(解散)
2025/03/06 WANG GUNG BAND(活動休止)
2025/03/13 Adorable Punch(解散)
2025/03/17 なんキニ!(現体制活動終了)
2025/03/17 no★no(解散)
2025/03/21 the quiet room(解散)
2025/03/22 Shangmoo(現体制終了)
2025/03/24 BLACKNAZARENE(解散)
2025/03/26 1つ足りない賽は投げられた(解散)
2025/03/27 ナナランド(現体制終了)
2025/03/30 CONTRAIL ZERO(解散)
2025/03/30 フジコーズ(解散)
2025/03/31 et-アンド-(解散)
2025/03/31 学芸大青春(解散)
2025/03/31 KAT-TUN(解散)
2025/03/31 CoCoLo▽RiPPLe(解散)
2025/03/31 戦国茶屋娘(解散)
2025/03/31 チア☆ハピ(解散)
2025/04/02 north pole(解散)
2025/04/04 TOWHY(解散)
2025/04/19 リトルネコ(解散)
2025/04/21 SANDAL TELEPHONE(解散)
2025/04/26 TO THE TOP GANG(解散)
2025/04/27 はちみつハニー(解散)
2025/04/30 SANDAL TELEPHONE(活動終了)
2025/05/06 彩冷える(解散)
2025/05/09 エレファンク庭(閉庭)
2025/05/18 アルカナビス(解散)
2025/05/19 GRAB MIND(解散)
2025/05/19 白百合と雨(解散)
2025/05/20 Maison B(解散)
2025/05/23 Puchi Palette(解散)
2025/05/23 プリマステラ(解散)
2025/05/24 mol-74(活動休止)
2025/05/29 BlooDEA.Rs(解散)
2025/05/30 PLASTICZOOMS(無期限活動休止)
2025/05/31 Bitter & Sweet(活動終了)
2025/05/31 BLUE BLUE BLUE(解散)
2025/06/01 lol(解散)
2025/06/01 umitachi(解散)
2025/06/02 I'sHolic(解散)
2025/06/02 蒼穹アンブレラ(解散)
2025/06/03 アクアウィステリア(解散)
2025/06/08 アイドールBRAVE(解散)
2025/06/14 Mr.FanTastiC(解散)
2025/06/15 MELLOW MELLOW(解散)
2025/06/18 Mr.ふぉるて(解散)
2025/06/21 雨宿り(活動休止)
2025/06/23 AiVER.(解散)
2025/06/23 モノクローン(現体制終了)
2025/06/25 TOKIO(解散)
2025/06/27 iiiidolll(解散)
2025/06/27 プノンペンモデル(活動終了)
2025/06/28 maumau(解散)
2025/06/30 SW!CH(活動のスイッチをOFF)
2025/06/30 nyanpuri【にゃんぷり】(解散)
2025/07/05 つぼみ大革命(解散)
2025/07/05 Moon☆light(解散)
2025/07/09 Scumbag(解散)
2025/07/09 我儘ラキア(解散)
2025/07/11 狂い咲けセンターロード(解散)
2025/07/20 シンパシンドローム(解散)
2025/07/20 Fragrant Drive(解散)
2025/07/25 CRAZED BRAIN(解散)
2025/07/28 NightOwl(解散)
2025/08/01 Crossfaith(無期限活動休止)
2025/08/01 FlowBack(解散)
2025/08/01 Veil of Tuth(解散)
2025/08/16 DearLink(解散)
2025/08/19 禁断の方程式(解散)
2025/08/20 リュミエールONE+(解散)
2025/08/24 湯上り茶の間(解散)
2025/08/25 Relly Candy(活動終了)
2025/08/30 BeeRoom(解散)
2025/08/31 Awkmiu(解散)
2025/08/31 あの歌のせい(解散)
2025/08/31 LEONAGE(解散)
2025/09/01 虎ト卯(解散)
2025/09/02 GARNiDELiA(無期限活動休止)
2025/09/03 ガンジャバンギラス(解散)
2025/09/06 ENDON(解散)
2025/09/07 Little Regret(解散)
2025/09/13 ジェニーハイ(フリーズドライ状態)
2025/09/13 RIRYDAY(現メンバー活動終了)
2025/09/17 Glim Assembler(現体制終了)
2025/09/21 神薙ラビッツ(解散)
2025/09/21 GOOD ON THE REEL(活動休止)
2025/09/24 ニルギリス(活動休止)
2025/09/26 Deep Sea Diving Club(解散)
2025/09/27 ユニコーン2.0(解散)
2025/09/28 星屑ラビリンス(解散)
2025/09/30 フィルフリーク(無期限活動休止)
2025/10/01 ANARKIE(解散)
2025/10/01 Chim Chap(解散)
2025/10/03 The Songbards(解散)
2025/10/03 Pety(現体制終了)
2025/10/05 iLLmatic(解散)
2025/10/05 シエルメル(解散)
2025/10/05 FACT(本当の解散)
2025/10/09 OLNew(解散)
2025/10/10 感覚ピエロ(解散)
2025/10/11 群青の世界(現体制活動終了)
2025/10/18 INTERAGE(解散)
2025/10/19 一瞬しかない(現体制活動終了)
2025/10/19 TEAR DROP!(解散)
2025/10/19 ぴんくあみゅれっと(解散)
2025/10/19 The Floor(無期限活動休止)
2025/10/20 ジェニーハイ(フリーズドライ)
2025/10/26 PRIMA..(解散)
2025/10/27 天蝶セラフ(解散)
2025/10/28 henrytennis(解散)
2025/10/29 ArtTheaterGuild(活動休止)
2025/10/29 remain Vapour(解散)
2025/11/16 PURPLE KISS(活動終了)
2025/11/21 frecia(解散)
2025/11/22 MEWM(解散)
2025/11/30 少年忍者(活動終了)
2025/12/06 OverTone(解散)
2025/12/06 #2i2(解散)
2025/12/11 東京少年倶楽部(活動休止)
2025/12/12 TOOKAMI(活動休止)
2025/12/13 TEAM SHACHI(解散)
2025/12/17 グランギニョル(活動終了)
2025/12/17 Daisy Jaine(活動終了)
2025/12/18 Hwyl(無期限活動休止)
2025/12/19 ポラライト(現体制終了)
2025/12/21 清竜人25(現体制活動終了)
2025/12/23 背前逆族(解散)
2025/12/23 MOSHIMO(無期限休止)
2025/12/26 YOAKE(解散)
2025/12/27 Aqua Timez(活動終了)
2025/12/27 Queen Clrown(解散)
2025/12/29 ちょこらび(解散)
2025/12/29 電影と少年CQ(ハッピーエンド)
2025/12/30 Twinkle☆Stars(解散)
2025/12/31 DRUGPAPA(解散)
2025/12/31 Perfume(コールドスリープ)
2025/12/31 Repezen Foxx(解散)

2026/01/04 Waive(解散)
2026/01/13 あっとせぶんてぃーん(解散)
2026/01/20 超ジャシー(解散)
2026/01/27 MADMED(終幕)
2026/02/07 ダダダムズ(解散)
2026/02/13 東京初期衝動(解散)
2025/02/16 Finger Runs(現体制活動終了)
2026/02/23 とけた電球(解散)
2026/02/28 バイリンジボーイ(解散)
2026/03/01 orange pekoe(活動満了)
2026/03/08 GLASGOW(無期限活動休止)
2026/03/08 BiTE A SHOCK(解散)
2026/03/13 AMEFURASSHI(解散)
2026/03/28 #ババババンビ(解散)
2026/03/31 東京女子流(解散)
2026/03/31 NACHERRY(活動休止)
2026/04/29 LumiUnion(解散)
2026/05/24 ukka(解散)
2026/05/26 afloat storage(解散)
2026/05/31 嵐(活動終了)
2026/06/14 SHISHAMO(解散)
2026/08/XX 九州女子翼(活動終了)
2026/09/XX CIVILIAN(無期限活動休止)
2026/XX/XX KiSS KiSS(解散)

ありがとうございました。
2026年もよろしくお願いします。

lynch.@東京ガーデンシアターのライブのこと

28日は東京ガーデンシアターでlynch.の20周年ファイナル公演。

前に観たのがコロナで声出し無しの日本武道館で、キャパ的にはそれ以上の箱でやるんですから、行きます。

lynch.は、不祥事があっても脱退・交代一切なくメンバー不動の状態で復活して、デビュー時からのメンバーのまま今に至る、日本のメジャー史上では自分が確認できた中で唯一のバンドです。
BUCK-TICKもそうだったのですが、別の事情で一人いなくなってしまったので、今はlynch.が唯一、だと思います。

そういうバンドのライブがそもそも悪いはずがないのですが、前の武道館の記憶を手繰っても、明らかに個々のメンバーのプレゼンスが上がっていて、更によくなっている。
20周年にもなって、まだ伸びしろがある恐ろしさ。

音源だと割とシーケンスが前に出る曲も多いのが、ライブだと鳴っても曲頭だけとか、鳴っていても完全に楽器の方がグイグイ前に出ていて、結果音源と比較して恐ろしく肉体的な表現、まさしくライブミュージックになっていたりとか、全体的には恐ろしくストイックな演奏と歌なのに、Vo.葉月くんがMCその他、どこまでも「気のいい兄ちゃん」風味を醸し出し続けるので、そこここにほっこりする瞬間もあったりとか。

曲の途中で盛り上がった葉月くんが「最高でーす!」と叫んだの、どこのプロ野球選手のヒーローインタビューですか。

だから、がっちりと作り込んだ音源を、その作り込みはほぼそのままながら肉体性や人間味をどんどんオンしていって恐ろしく情報量が多くなっているのに、それが一気にズドンと来るような、つまり圧倒的なライブ感。
そりゃ満足度高くなります。

初夏にはこの20周年を集大成とした後のニューアルバム、そしてツアーだそうで、これまた何かガツンと変わっていきそうな気がします。
20周年を終えてまだ先に行きそうなの、すごくいいですこういうの。

2025年ブックオフオンライン年間ランキングのこと

日本一地獄度の高い年間ランキング、今年も発表されました。
ブックオフオンラインの年間ランキング、2025年。

ブックオフ公式オンラインストア 2025年 年間ランキング(CD)

全体的には例年恒例、20世紀の終わりころから21世紀の初め頃の、CDがやたら売れていた時期にリリースされたCDが、買われて売られてまた買われてをおよそ四半世紀の間繰り返してぐるぐる回っているだけのランキング。

昨年トップ2を占めた宇多田ヒカルがそのまま今年もワンツーですが、彼女の他の盤も軒並みランクアップしているところが今年最大のポイントです。

昨年の新ベスト盤「SCIENCE FICTION」がリマインドの役割を果たしたことが昨年のワンツーの理由であると推測しましたが、今年も綾鷹のCMに継続して出演したり、米津玄師とのデュエット等、昨年ほどではなくともそれなりに話題性のある活動をしていたということでしょうか。

そして、彼女の各盤は「人間宣言」以前のオリジナルアルバムでは「ULTRA BLUE」が90万枚止まり以外は全部ミリオンとかダブルミリオンとか700万枚とかで、以降の「Fantome」でも70万枚以上を売り上げているため、「世の中に存在している数」≒「中古市場に供給される数」ということで売ることができる数も多くある一方、「SCIENCE FICTION」は話題になったとはいえ、実売数は限定・通常合わせて約33万枚であり、価格は最近になっても、BOOKOFFで思い付いてふらっと買うには少し抵抗ある2000円台をキープしています。

1曲か数曲か聴きたいということであれば、その曲が入っていればいいわけで、概ね300円台で購入できる過去アルバムを選ぶのは当然です。

ただ今年は彼女以外にも、過去に一度もランクインしていなかった大黒摩季や浜崎あゆみが急に入ってきたり、椎名林檎の「無罪モラトリアム」が久々に入ったり、何故か例年よりも女性が活躍しているランキングですが、オリコンの方を確認してもそのアルバムの新品の販売数が目立って伸びているという様子は全くなく、これは何でなのかさっぱりわかりません。

一番わからないのは、特に目立つトピックがなくても、毎年ずっとランクインし続けているZARDですが。