おとといフライデーのラストライブ@代官山UNITのこと

3月9日は代官山UNITでおとといフライデーのラストライブでした。

彼女たちは2013年結成で翌年にCDデビュー、現在のようなオリジナル曲主体の活動になったのが2016年、そこから約8年間という活動期間なわけですが。

先日、アダルト系女優の歌手活動について調べましたが、そもそもそのほとんど全てが非常に企画色が強いグループで、そもそもテレビ番組絡みでもない限り長期間にわたって活動継続することすら稀で。
更に2016年以降の活動には様々な現役ミュージシャンが参加することで、そのキャリア全体を俯瞰しても2010年代インディーズの匂いがほんのりしてくる、割とコンセプチュアルな活動方針。
正味、アダルトどころかそうじゃない女優さんが本業の人でもユニットとしてここまで一貫してパーマネントな活動を継続していたのって、ほとんど例がない。滅茶苦茶稀有なユニットです。

ということもあり、紳士として嗜みに行ってまいりました。ライブは下北沢のサーキットイベント以来の2度目。
UNITはだいたい700人で満杯ですが、だいたい満杯。というか関係者エリアは完全に運営側が読みをミスってPA周りの通路エリアまでパンパン。
中には画面で見たことのある女優さんっぽい人も。マジマジと見るのは避けました。紳士なので。

言うても持ち曲は10曲なので、割と1曲ずつMCを入れながら進行するのですが、事務所主導で性格的に合わなさそうだったのを組まされたとか、お互いに溜め込んでいた不満をぶつけあったとか、割とぶっちゃけた話もあったり。
ただ簡単にここまで続けてこれたのではないことも理解できて、感慨深い気持ちになる。

事前にアナウンスされていた生バンドは、結局トリプルファイヤー鳥居氏作曲の2曲のみの演奏でしたが、それでも最初で最後の生バックは、その音圧に感動していた小島さんの反応や、そもそもこのバンドのメンツも含めていいものを観たという気持ちにも。

そういう企画モノとか、結果としても含めて単発で終わったユニットばかりの界隈で、「活動終了」を宣言して終われること、ラストライブを開催してミチミチにオーディエンスが入った中で終われることは、やっぱり幸せなことで。
アンコール、2回目の「私ほとんどスカイフィッシュ」では、バンドとダンサーだけでなく主要スタッフや関係者までステージ上に呼び込んでかなりわちゃわちゃの楽しい状況になって。
これはもう、絵に描いたような大団円じゃないですか。

いいライブでしたが、それ以上に「いい場」でした。
あとはもう、おとフラ2名の今後の更なる幸を祈るばかりです。ありがとうございました。