RAY×勃殺戒洞@大塚Hearts+のライブのこと

土曜日は、時々気にしているシューゲイザーアイドルグループのRAYが、元NUMBER GIRLの中尾憲太郎と元Blunky Jet Cityの中村達也によるユニット勃殺戒洞と対バンをするということで、そういう一見食い合わせが悪い対バン好きな自分はいそいそと出掛けた次第。

というか、そもそもアイドルの現場に出かけるようになったのは、2011年2月のももいろクローバーと神聖かまってちゃんの対バンでももクロのパフォーマンスにぶん殴られたからですし、2018年のフィロソフィーのダンスとSCOOBIE DOの対バンは、今も自分の中では「史上最強のライブ」のひとつに数えられますし、そういうのにいい思い出があるのでまた行きたくなるのです。

先は勃殺戒洞。
ベースとドラムのみというパターンですが、ベースが変にメロディアスになった結果普通に2ピースっぽくなることもなく、要するにリズムとリズムがひたすら殴り合うという、ライブで観たら最高なヤツ。
どっちかが仕掛け、どっちかがその仕掛けに乗っかって合わせていくのですが、調和したなと思ったらまたどっちかが次を仕掛け、そして時々滅茶苦茶なカオスになる、その繰り返しの40分強。

もうこういうのに触れると馬鹿になる。その時の脳内を無理やり言語化したとしても「うおう!うおう!」とか「あばばばばばば」みたいな感じになる。
毎日こういうの聴くかと問われればNOですが、でも時にこういう音楽に触れてテンション爆上げになるのは、人生にとってとても大事なことです。

惜しむらくは、こういうのって頭おかしくなるくらいの爆音で聴きたい音なわけですが、大塚Hearts+という住宅も近いロケーションの箱のためか、音量的に多少物足りなかった。
また観よう。今度は爆音で。

後にRAY。
こういう音が先に来て、どう迎え撃つのかというところがポイントでしたが、さすがただ普通にはやらない。
頭3曲「津軽よされ節」「KAMONE」「火曜日の雨」と、彼女たちの持ち曲の中でも尖ったというか、正味イカレポンチ度の高い曲を並べてきて、もうこの時点で面白い。

普段から通常のアイドルよりトラックの音が大きめですが、これ今回はさらにでかいような気がしました。4曲目「読書日記」は普段からただでさえトラック音量でかいのに、もう本当に轟音の向こうに微かに声が聞こえるような気がしなくもない、というレベル。面白い。

こちらも彼女たちの楽曲は、場とか流れで表情を変える曲が多めだなあということを改めて認識できて、もう少し現場に行くようにしないと駄目だと思いました。
ただ、5月3日のワンマンは東京にいないので無理だ。誰かWWW X行って観てきて。

で、この対バンは、RAYの「火曜日の雨」のトラック制作に中尾憲太郎氏も参加していますので、実際にはそんな滅茶苦茶な組み合わせではないのですが、PA卓の後ろに加茂啓太郎氏がいたので、まあそういうことだと納得して帰りました。
またこういうのお願いします。