ギターバンドっぽくない音は昔からやっていた。2005年の「Make Believe」の「This Is Such A Pity」とか初めて聴いた時ゲラゲラ笑ったし。
ただ今作はああいう「奇をてらった」感は全曲一切ないのに、でも明らかに質感は違う。聞いてみたら今回全曲鍵盤での作曲というじゃないですか。なるほど、それでこうなるのか。
4組目が主催のMIC RAW RUGA(laboratory)。彼女たちも去年の11月始動と歴史は浅いのですが、すごい勢いで新曲を発表しているようで、既に1時間の尺でライブができる大物っぷり。で、そのライブが予想以上に素晴らしい。
E TICKET PRODUCTIONの楽曲は基本パーティーラップなので、楽しくないはずがないですし、「新曲やります!」と言ってMigosばりのドープで音数の少ないトラックが始まったと思ったら「犬かわいい猫かわいい」しか言わない曲だし。
そもそも女の子が楽しそうに飛んで跳ねてるの観てるだけでおっさん本当に嬉しくなるのです。きちっとした振り付けももちろん素晴らしいのだけど、これはこれで本当にキラキラして見える。
the ARROWS
1999年結成、インディーズで活動後、2006年ポニーキャニオンからメジャーデビューしますがまったく売れず、メンバーの療養で一旦活動を休止した2012年以降バンドとして目立った活動は行っていません。
インディーズのときは全体的にもう少しゆったりしたグルーヴ感があったのだけど、メジャーデビューにあたってパキパキの人力ダンスミュージックバンドにビルドアップし、それはそれで悪くはなかったんだけど正直「コレジャナイ」感はずっとありました。
トルネード竜巻
1998年結成、どこまでもポップなのに変拍子と転調を繰り返す変態的なバンド。インディーズ2枚目の「AnalogMan Fill In The Blanks」はそのバランスが最強だったのですが、その後メジャーに行って微妙にバランスを崩してしまって。
その後、比較的普通なポップスに移行して、でも死ぬほどポップなのでこれはこれでいいかなと思ったら、2009年で活動休止。こちらも名嘉さんの声が大好きなんですよ。秦さんと名嘉さんの歌は、今も女声ヴォーカルを聴く時の物差しです。