当ブログで彼女たちに初めて触れたのは2016年6月。
遂に2020年9月、シングル「ドント・ストップ・ザ・ダンス」でメジャーデビューに至ったわけです。
ここまで何度となくライブも観てきたのですが、彼女たちくらいすくすくと成長してきた感のあるグループも珍しい。
元々ハルちゃんの歌は馬鹿みたいにうまいし、マリリの安定した歌唱も素晴らしかったのですが、この4年でおとはす、あんぬちゃんの歌唱の伸びが著しく。
初期の楽曲には元々歌うまの二人がほぼ全てのヴォーカルパートを歌う曲もあったのが、今や4人が4人なりの歌唱ができるようになっていて、正味隙がない。
インディーズの頃の楽曲を一手に引き受けていたヤマモトショウ×宮野弦士は既に今後の彼女たちのプロダクションから離れることを公言していますが、メジャーでどうなるかと思ったら一発目で作詞を担当したのはヒャダイン。
彼がアイドル楽曲を手掛ける際にありがちな「自己紹介」系の歌詞と言えばそんな感じもしなくはないですが、過去の彼のアイドル楽曲にはない、相当に「詰めた」出来の、ある意味新機軸と言えるレベルの詞になっています。
作曲のmrmrって誰だと調べてみたらこんなの出てきた。コンペかな。ただ、こういう若手を発掘することも、アイドル楽曲を世に出す意味のひとつでもあると思うので。
曲含めて過去からのコアな楽曲ファンには違和感を訴える方も一部いらっしゃいますが、自分はそこまでもなく自然に受け入れられました。
そしてさすがメジャー、と思ったのはMVの出来。これまでとは比べもんにならんレベルだし、きちんと4人が4人のいいところを押さえている。個人的なツボはおとはすがDVIケーブルを接続するところ(彼女はPCを自作するレベルのオタク)。
で、周辺の状況を観察していると、女子ファンの増加が著しいことと、徐々にジャーナリストや音楽関係者を巻き込んでいっている点については、過去のPerfume、ももクロ、BABYMETALらと同様の流れに乗っている感があります。
もちろんそれらのグループがドカンといった頃とはそもそもメディア系の情報の流通が相当に異なってきていますので、これで安泰ということはないですし、週間CDチャートでは初登場2位まで行ったものの、合算チャートでは17位。要するにサブスクで聴かれる既発表曲が相当に鉄壁であるということです。
それでも、現在のアイドルシーンで現状彼女たちくらいメジャー感をまとっているグループは他にいないわけで、今後それらの既存曲を掻き分けていくことを期待するしかないのです。
ただ、ライブのチケット取れなくなったら辛い。観たい。でも彼女たちの真骨頂はライブだから。観て。
そして「わしゃ昔、鶯谷でSCOOBIE DOとの対バンを観たんじゃ」とことあるたびに自慢しては鬱陶しがられるくらいに。