レコファンの店舗が増えること

渋谷BEAM店の閉店決定で、一時は全店舗閉鎖かと思ったレコファン。
しかし、2019年に期間限定で運営していた秋葉原の店舗がまさかのパーマネントな店舗への格上げが発表され、全滅を免れたと思ったら何とここに来て新店舗オープン。武蔵小金井に10月予定。

今の世の中、CD/レコード店が新規でオープンする数というのはさして多くありません。
大手チェーンの新譜CDを扱う店舗としては、

新星堂:2020年2月、イオンモール高の原店
山野楽器:2019年11月、南町田店
タワレコ:2019年3月、錦糸町パルコ店
HMV:2017年3月、HMV record shop コピス吉祥寺

ここらへんが純粋な移転を除けば「最新」の新店舗。正直年に1店舗あればいい方、というのがここ数年。
一方、中古レコードをメインに扱う店舗は、アナログ需要の堅調さもあって、個人経営の店舗も含めてここ3年間で東京都内だけで10店舗以上が新規でオープンしています。

ただ、小金井という立地は何なのか。
想像の限りでは、やはり渋谷の店舗の最大のネックは賃料で、ある程度の面積と賃料の手頃さとを両立した場所、それでも人が呼べる場所、ということで、吉祥寺からほど近い小金井市のドンキホーテの建物内、ということになったのではないかと思います。

それでも、吉祥寺のレコード店の数は全盛期から半減以下。
東京で増えた10店舗以上のレコード屋も、そのほとんどが渋谷か新宿か下北沢。
正味、小金井の新店舗には相当にバクチ的なところもあるのではないかと思います。でも、ここでダメならもうどこでもダメ、くらいの状況での出店のような気もしていて。
というか、渋谷店先週行ったのですが、相当に閉店セールを継続しているにも関わらず、全くもって店内の在庫が痩せている様子がない。相変わらずの狂ったような在庫っぷり。

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これつまり、通販だけで捌くには無茶な量のものすごい在庫は保持していて、その在庫を保管するためには当然倉庫代はかかります。
その倉庫代と店舗のテナント料とを天秤にかけた結果、小金井だったら店舗で出しても大丈夫、くらいの計算とか。

とりあえずできるだけ行く。小金井は正直ランチとかほとんど行ったことがないので、そういうのと一緒に開拓します。吉祥寺のココナッツ、三鷹のパレード、国分寺・立川の珍屋あたりと併せて中央線都下ツアーとか。割と本気でいい感じではないかと思った。