映画「DEPECHE MODE:M」のこと

11月26日は、DEPECHE MODEのライブ映画「DEPECHE MODE:M」の一夜限定全国上映。

DEPECHE MODEは1990年以降来日公演はなく、時を経るにつれて海外では巨大スタジアムが当たり前クラスのバンドになる一方、日本ではさして盛り上がることなくここまで来て、もう今後来日公演を観る機会はないだろうと思っているし、「MEMENTO MORI」ツアーも、イタリアまで観に行く豪胆な友人はいましたが、私はそこまで腹を据えられず。

だからこの映画には期待していたのです。
しかし。世界では10月28日から限定で上映されたものですが、映画の公式サイトがオープンした際にそこで上映館を見てみたところ日本での上映予定はなく、ライブはおろか映画すらスルーかよ、と落胆したのですが。
その後超限定で上映が行われることが決まりまして。

正確には10月28日の世界封切日に品川でプレミア上映会、11月19日には同じく品川でIMAX上映+石野卓球と山崎洋一郎のアフタートーク。そして26日19時から全国14館で上映されるという流れ。

東京では品川の他に亀有での上映があったので、そっちの方でチケット入手。
3600円。「映画」と思うと割高ですが、「本来観られないライブをパブリックビューイングで観るようなものである」と思えば安い。そう思うのだ。

会場に入るとおよそ満員に近い。でもMOVIX亀有のシアター4は172席ですから。
こちらは先行抽選受付ぶっこんで当たったのですが、その後気になって見てみたら、3日前の段階でまだチケット買える状況でしたので、やっぱり来日公演は無理だなと思いました。

ライブでは、デイヴが歳を全く感じさせない、踊ったりポーズを決めまくったりのパフォーマンスと、見た目や動きにはそれなりに歳を感じさせつつも変わらない抜群の美声をかましてくるマーティン。
ただ、映画は純粋なライブ・フィルムではなく、メキシコ公演にあたっての「死者の日」の話であるとか、ファンや周辺人物の声とイメージ映像をモノローグ的に挟みながら進みます。

正直最初の方はそんな映像いらんから純粋にライブだけ見せてくれんかなあと思いつつ、途中で声を上げたり立ち上がりたくなったりをこらえつつだったのですが、でも徐々にわかってきました。

「死者の日」という祝祭日を持つメキシコでの公演で、喪に伏せるのではなくその祭りのように歌い踊って故人を偲ぶ。

アンディ・フレッチャーの写真と共に披露された「World In My Eyes」を観た時、全部繋がりました。これ、この映画全部がフレッチへの追悼じゃないですか。
世界上映開始、そして日本でのプレミア上映日は10月28日。
これも「死者の日」が11月1日と2日であることを考えれば、当然そのタイミングに合わせたということで。

そもそも最新作「Memento Mori」が、そのタイトルからしてそういうことだったわけなんですけど、それを文字通り可視化した作品。
まさに彼らなりの「死者の日」でした。


それにしてもDepeche Modeのこの映画がこの日限定14館で上映。
「ROLLING STONES AT THE MAX」は12月10日-11日の2日間、IMAX61館。
前日観たPRINCEの「SIGN 'O' THE TIMES」は1週間、IMAX61館。

ここらへん、他の映画の都合もあるだろうけど、どういうふうに決めているのか正直よくわからない。