「オールドスタイル」なゲオのこと

全国のレコード/CD屋巡り、TSUTAYA・ゲオ・BOOKOFFも対象にしているのですが、回っていて圧倒的に面白くないのがゲオです。

TSUTAYAはフランチャイジーごとにそれぞれ色が異なりますし、都市圏のレンタルメインの小型店舗と、地方の書籍やCD・ゲーム販売も行っている大型店とは全く違います。
BOOKOFFは、原則その地域で買い取ったものがその地域の店で並びますので、地方によって品揃えに癖があることも多いですし、こちらもフランチャイジーによって色が違います。

一方ゲオはほとんどが直営だということもあり、一部の書籍販売も行っている店舗を除くとほぼ品揃えも同じで、最近では店の中に入るとその正面には催事以外は割とゆとりがあってその周囲に販売、レンタルは外周部や奥の方に押し込まれているレイアウトまでほぼ共通。
新しめの店舗だと白くて四角い建物にブルーのラインというデザインまで似通っていて、店ごとの色が本当に薄いのです。

なので、ゲオを回るのは割と苦行で、正直時間が限られている場合はゲオは飛ばすこともあります。

が、一部のゲオには「例外」があります。
埼玉県を中心とした、かつて業界3位だったレンタルチェーンのファミリーブックはゲオに吸収されたのですが、ゲオに看板を架け替えてもファミブ時代のレンガ柄の外装デザインが割と残っていまして、それは少しテンションが上がります。

また、これは他のチェーンも同様ですが、変な形の建物に居抜きで入った結果、何だかおかしなことになっているゲオもテンションが上がります。

そして最もテンションが上がるゲオは「オールドスタイル」なデザインの店舗。
ゲオという屋号は1989年からですが、それ以降名古屋をはじめ東海地方から店舗網を増やしていきます。
その1990年代にオープンした店舗の中には、ほぼ外装を変えることなく今に至るまで営業を継続している店があります。
その店舗がなかなかに味わい深く。

現存するゲオで最も「オールドスタイル」な外見を留めているのが名古屋市瑞穂区の「ゲオ弥富通店」。

「オールドスタイル」ゲオの特徴としては、
1)「GEO」のロゴが立体(もしくはやたらでかいロゴ看板)
2)黄と青の塗装(白がメインではない)
3)「AMUSEMENT DEVELOPER」のキャッチフレーズ(今も使用はされていますが、「HYPER MEDIA SHOP」の方がメインに)
4)看板にカタカナの「ゲオ」表記
あたりが挙げられますが。

特に1)は、かつてはロゴの存在感が圧倒的だった栄生店等もありましたが、今は絶滅危惧状態です。
自分が知る限り、立体化された「GEO」ロゴを装備して現在も営業している店舗はいずれも愛知県の東海荒尾店、西尾店、碧南店くらいでしょうか。

GEO栄生店 2021/5/30閉店

でもってこの手の「オールドスタイル」な店舗は、企業としてのゲオが今目指している店舗像を実現するには床面積だけとってみてもアンマッチですので、恐らく今後長く続くことも考えにくいわけで、今後そんなに長くないかもしれません。

弥富通店は、新瑞橋イオンや瑞穂競技場からも近いので、何かのついでに眺めに行ってもいいかもしれません。
まあ、ゲオを「眺めに行く」というのもどうかと思いますが。