集団のライブ@高円寺HIGHのこと

昨晩は高円寺HIGH。

COALTAR OF THE DEEPERS/特撮のメンバーで、ももクロやBABYMETALへの楽曲提供も行っているNARASAKIと、一時追っていた大阪拠点のアイドルグループ代代代を手がけていた小倉ヲージの両名が共同プロデュースを行う新たなアイドルグループ、集団。
6月にデビューして原則バンドセットでのライブをここまで8回。是非一度観たいと思っていたのですが、平日で無理だったり別ライブで被ったりして今回ようやく。

グラインドコアをベースにした割とゴリゴリめのサウンドに、正味意味がよくわからない歌詞、というスタイルは代代代にも近く、どういう方針でもって活動してるのかと思っていたのですが、音源だけを聴いていた時とはまるで解像度が違う。さすがライブ。

サウンドは確かにゴリゴリなのですが、女の子たちのパフォーマンスは、そういうサウンドの他のグループにありがちなデス声やシャウトはなく、ダンスもサウンドに任せての勢い重視というよりは、割と普通のアイドル勢にも通じるようなパフォーマンス。

そのサウンドとパフォーマンスの「差がある」組み合わせでもって見せようとする、そういうタイプなんじゃないかと思いました。
練度はまだそんなに高くないですが、まだ半年だし、そもそも楽曲のBPMが異常なので動きに緻密なシンクロを求めるのはさすがに酷ではあります。

正味、昨日観た段階ではそんな差異がまだ「違和感」としてしか感じられないところも多々あり、これどうしたものかと思っていたのですが、音源として既にリリースされている4曲のうちの1曲「トカゲのパン屋さん」で、そのサウンドとパフォーマンスがバチっとハマり、その瞬間、過去に観たアイドルグループにはなかった高揚感があり。
これかもしれない。

これから彼女たちが活動を続けるにつれて他の曲でもそういう感じになっていくのか、音作り組の方がそういう「ハマり」を探っていくのか、自分がもっと慣れたら勝手に全部にハマるようになるのか、それはよくわからないのですが、もう少し観ないと判断できんグループだと思いましたので、また観に行こう。

ただ、原則バンドセットで、通常のアイドル系の企画ライブやフェス系には簡単に出られないスタイルなのが、吉と出るか凶と出るか。

この日発表されたこの後のライブ、他のアイドルグループとの3マンとかはわかるのですが、Sora tob sakanaのサウンドプロデュースをしていた照井順政の自身のバンドSiraphとか、メタル方面の音でありながらヴィジュアル系の括りに入るNoGodとの2マンは、どうなるのか、どうしたいのかさっぱりわからない。