21日は神田スクエアホールでFRIKOの来日公演。
2月にファーストアルバムがリリースされ、その時にかなりバズってApple Musicの日本アルバムチャートで一瞬ですが10位くらいまで上がって、そのためか今年のフジロックに出演し、さすがにそれだけで行くという判断はできず涙を飲んだのですが、そしたらあっさり単独来日決定。
それなら行く。
彼らは男Vo.&G.と女Dr.の2人組ですが、音源を聴く限りWhite Stripesのような「2人の出す音だけでぶっ飛ばす」感はなく、サンプリングがあったり鍵盤や弦が入ったり、2人ならではの自由度でもって様々な方向の音にトライしていく感じの音。
でもどういう趣向を凝らしても、何となくコアはブレない「彼らならではの空気感」はあって。
それがライブではどうなるかと思っていたのですが、サポートのギターとベースの4人編成でもって、概ね「4人の出す音だけでぶっ飛ばす」演奏になっていて笑う。
ほとよく抑揚も効いているし、1曲ステージの端に置かれた鍵盤を使う曲もありましたが、全体的にあの丁寧なアレンジやエフェクト処理を施した音源は何だと思うくらいに肉体性を伴った、乱暴と言っていいくらいの演奏。
でもそれがいい。
日本のバンドでもフレデリックなんかは、音源はゴリゴリにシーケンス使っている割にライブになると完全にギターバンドの乱暴さを携えたライブバンドになるわけですが、そういう変貌。
音源をそのまま再現されたら多分「ふーん、いいじゃん」くらいで終わっていたと思うのですが、それがもう「うおーーー!」ってなるくらいの高ぶり。
多分これが彼らの「コア」なのでしょう。それに触れた気がしました。
しかしサポートのベースはずっと変な動きをしながら弾いていたり、ライブ終了後に撮影した際にも一番目立つなど、まるで空気読んでいなくて最高。