ゴダイゴ@ビルボードライブ東京のこと

21日はゴダイゴ@ビルボードライブ東京。
「観ることができるうちに観ておけ」シリーズの一環として。

ゴダイゴは言ってみれば「メディアのタイアップによってスターダムにのし上がったバンド」のはしりと言ってもいいわけで。
それはバンドのブレイク以前から劇伴等も担当していたミッキー吉野がいたバンドだったからですが、今改めて振り返ると、J-POPの直系の先祖と言ってもいい存在です。

自分は当時、何となく知ってはいてもそのタイアップ攻撃に直接ぶつかったことはなく、「西遊記」の曲のイメージも夜ではなく、再放送を見た放課後の友達の家のイメージだったりしますが、聴く人間それぞれがそういう、曲に触れた時のイメージを割と強く持っていることが、現在に至っても圧倒的な強みになっているわけで。

ライブ開始から4曲、1stアルバム「新創世記」と「西遊記」でもドラムのトミー・シュナイダーがヴォーカルを取る曲という、割とゴリゴリのところを攻めてきて「これはヤバい」と思い、全編こういう流れでもそれはそれでアリだな、と思ったのですが、後半はやっぱりヒット曲連発。
「モンキーマジック」「ホーリー&ブライト」「ビューティフル・ネーム」「ガンダーラ」「銀河鉄道999」、畳みかけること。

ライブ後、一緒に観た友人2名が口を揃えて「泣いた」「涙が出た」と言ったのですが、それはやっぱり自分以上にタイアップによって思い出の中に刷り込まれているからだろうな、と思った次第。
実際1990年前後にヒットした「J-POP」黎明期の楽曲が最近割とTV番組でよくかかるようになっていますが、やっぱりそこに思い出がある人達はそれを聴いてグッとくるのでしょう。
是非グッと来たら、ライブやってるかどうか調べて、やっていたら行っていただきたいと思います。生はいいです。

というか、先日観たザ・タイガースの時も思いましたが、メンバーがご存命であることのありがたさ。
ゴダイゴはギターの浅野孝已氏が2020年に亡くなっていますが、それでもオリジナルメンバー全員70歳を越えて普通のライブができてそれを観られる。
聴く限りタケさんのヴォーカルは衰えているのは明らかで、正直かなりギリギリではあるのですが、それでもいい。歌い続けてほしい。

ただこの写真の「さっき撮りました」感だけ何とかできなかったのか。