TSUTAYAはもういろいろとヤバいわけですが、実際店舗の9割はフランチャイズ店舗であり、閉店にはフランチャイジー側の都合もあるわけです。
ということで、ここんとこ気になっているTSUTAYAフランチャイジーの動きをざっくり舐めてみました。
■トップカルチャー
TSUTAYAの最大手フランチャイジーのトップカルチャーが「2023年10月期までにレンタル事業からの撤退」と発表したのが2021年7月。
3月にも一度「割とレンタル残っている」ということを確認したのですが、半年たって改めて確認したところ、2店舗を店ごと閉じた以外ほとんど進捗ありませんでした。
横浜市の蔦屋書店青葉奈良店に至っては、5月に一度レンタルを撤収したのに9月にはまたレンタルを復活させたりと、完全に迷走している部分も。
正直「10月期中」と考えてもあと2ヶ月半、これ無理です。
何でこんなことになってるかですが、2021年までのレンタルの需要が減っていった実績から、その先の需要を想定して全撤退を判断したものの、実際の需要が想定ほど減らなかったためではないかと想像します。
どこまで延長するのかですが、また改めて時期を切るのか、ダラダラいくのか。正直需要が読めなかったのであれば、時期切るのは無理か。
とかいってこの年末にばっさり撤退したら笑う。
■平和書店
スーパーマーケット平和堂のグループ企業として発足し、平和堂や大規模店舗アルプラザ内の書店の他、割と路面店も出店していました。
TSUTAYAのフランチャイジーとして多くの店舗でレンタルも導入していたのですが、「路面店×レンタル」な店舗が近年続々と閉店しています。
2021/05/20:彦根店(滋賀県)
2021/10/20:津幡店(石川県)
2022/02/20:堅田店(滋賀県)
2022/06/20:ノースウエスト店(滋賀県)
2022/10/13:あどがわ店(滋賀県)
2023/01/15:松ヶ崎店(京都府)
2023/07/27:太秦店(京都府)
ということで、先日レンタルを扱うTSUTAYA店舗が京都市から全撤退した、そのトドメが平和書店でしたという話です。
■大野石油
広島市を中心に出店しているフランチャイジーですが、重大な転機が2021年、フタバ図書がTSUTAYAの傘下に入ったこと。
それまで同じ業態のライバルでもあったフタバ図書がいきなり仲間というか、悪く言えば市内にTSUTAYAの乱立状態になったことで、大野石油にもあんまりよろしくない影響があったのではないかと思ってしまいます。
かくしてそれまであった5店舗が現在2店舗。頑張れ。
2022/04/07:宮内店
2023/01/31:己斐本町店
2023/03/31:楠木店
とはいえ、TSUTAYAは大きな店舗網を持つチェーンを傘下にするとその後まもなく割とばっさりやるというか、既に元フタバ図書の店舗ももう3店舗ほど閉店したか閉店決定していますので、まあ今はレンタルってそういう感じ。
一方、広島県内でも福山市域に展開しているTSUTAYAの大半はモラブスというフランチャイジーが展開していますが、このフランチャイジーはかなり頑張っているため、ほとんど閉店なし。そういうフランチャイジーの気合いでその地域の閉店が少なかったりすることもあります。
■ヴィアン
首都圏にも店舗はありましたが、メインは沖縄県。というか沖縄県では最大のフランチャイジーでした。
「でした」というのは完全にTSUTAYAからの撤退完了を決定しているので。沖縄県のTSUTAYAが急に減っているのは主にこのせいです。
2023/03/31:宜野湾上原店(沖縄県)
2023/04/30:羽村店(東京都)
2023/05/31:鶴ヶ島店(埼玉県)
2023/05/31:具志川店(沖縄県)
2023/08/31:夏見台店(千葉県)
2023/08/31:山内店(沖縄県)
2023/10/31:美里店(沖縄県)
とはいえ、11月に閉店決定している与那原店は、ハンバーガーチェーンのジェフのフランチャイジーなので、これとは関係ありません。
というか、この与那原店、1階がジェフの店舗で、2階の片方がTSUTAYAでもう片方はジェフの本社という建物なので、その後どうなるんでしょうか。