相変わらずあちこちうろうろしています。
ここんとこ行った地方のレコ屋の話をします。
■TSUTAYA 四日市店
割と淡々とCD店閉店の記録を続けていますが、さすがに自分が小学生の時から通ってきた店が閉店すると聞いた時には動揺しました。
元々、四日市に本店があった書店&レコ屋&文具店の「白揚」というチェーンがあり、本店は近鉄四日市駅近くのアーケード街にありまして、こっちはその支店「シェトワ白揚 四日市店」として1978年にオープンしたものです。
店の少し北に市立図書館があって、受験生のときには毎週末自転車こいで通っていて、自習室に籠って帰宅する前の10分だけ寄って、立ち読みしたりレコード眺めたりするのが唯一の息抜きだった時期もあり。
その後、2005年には市街地の本店が潰れてお姉さんのいるお店になり、2011年には愛知県の「いまじん」と合併して「いまじん白揚」になり、2015年には完全にTSUTAYAの傘下に入って「TSUTAYA 四日市店」になり。
そしてこの3/31に閉店。別に思い出がない店でも割と行っちゃう人間が行かないはずもなく、日帰りで行って拝んでまいりました。
■マツダ電機商会(四日市市)
で、TSUTAYA四日市店拝んだついでに市内のレコ屋を回ったわけです。
新譜屋は自分が住んでいた時分から白揚と近鉄百貨店のレコード売場以外にはほとんどなかったのですが、中古屋はできたり閉店したりしています。
今回はまだあると思って向かった「RED HOUSE」というお店が閉店していてちょっとビビったのですが、その店の跡の真向いの、すごく普通っぽく見える電気店に「レコードあります」の張り紙。
誘われるまま入ってみたら、電化製品のみならず部品とかまで売っている中に、確かにレコード棚。
品揃えとしてはそんな尖ったところはないのだけど、もうこういう環境でレコードを掘っているだけで楽しい。話好きなお父さんとコブクロ好きなお母さんとの会話も楽しい。
これからもっと本気出すと仰っていたので、また行く。みんなも行こう。
■BOOKOFF 函館本通店(函館市)
代休取って2泊3日で函館とか弘前とかうろうろしていました。
函館は駅近くはもう繁華街としては相当しんどい状況で、今はどこが商業の中心かとえば恐らく美原地区の市役所亀田支所周辺だろうなあと思ってそこらを攻め、函館の中古レコード屋老舗のドリカムや、駅近からドンキの中に移転した玉光堂に行ったりしたのですが、流れで覗いたBOOKOFF函館本通店が一番ヤバかった。
アナログ盤の量的に。
BOOKOFFの基準では「中型店舗」の規模の店ですが、並みの「大型店舗」を軽くぶっちぎる凄まじい在庫。
しかし残念なことに分類が酷く雑で、7インチに至ってはほとんど分類札も刺さっておらず、かつレコードの向きすらバラバラで掘るのがとにかくしんどい。しんどいが楽しい。楽しいが時間がかかる。困る店です。
■JOY-POPS(弘前市)
2007年に閉店した新譜CD店が、2021年に中古レコ屋として同じ屋号で復活したというなかなか稀有な事例のお店。
店の位置もあまり変わっていないのですが、ライブハウスが入っている建物の3階という「なるほど」感溢れる立地。四日市市にかつてあったHollywood Recordsと同じ感じです。
2階から3階に向かうところに引き戸があって多少ドキドキしますが、開けてしまえば問題なし。
割とゆったりした店内でゆっくり掘れます。
品揃えは洋楽は1970年代のバンド勢厚め、邦楽は70-80年代の尖った感じのフォーク・ロック系厚めという、こちらも「なるほど」感のある品揃えですが、そこらのジャンル以外でもひょいっと他ではなかなか見ないブツも出てきたりします。
で、弘前ではほとんどCDは置いてないTSUTAYA BOOKSTOREも念のため覗いてみたのですが、「りんご娘」のメンバーのうち1名が来ていて、割と人だかりができていました。さすが老舗ローカルアイドル。
ただ、店内には「3/26に王林来たる」という告知のポスターが貼ってあって、やっぱ元メンの彼女は今も別格であることもわかりました。