新しい学校のリーダーズ×水曜日のカンパネラ×chelmico@日比谷野音のライブのこと

28日は日比谷野音。
ライブナタリーの5周年記念企画ということで、新しい学校のリーダーズ×水曜日のカンパネラ×chelmico。
正味、木曜の段階で相当ビビっていました。もし当日もこんな低温だったら「寒いから」で行かないという選択肢も考えていたのですが、当日は通常の1月レベルの気温だったので、なら行くかと。ホッカイロ買って。

chelmico。
「映像研」の曲とあと数曲くらいしか知らないまま、ただ「J-POP」範疇で鳴らされるラップ的な音楽という受け止めでいたのですが、ざっくり言えばそうではあっても、思ったよりももっと懐の深さを感じました。
とてつもなくポップでキャッチ―なところと、尖ったところがさらっと共存しているのって、これ割とピンポイントで攻めていかないとこういうバランスにはならないのではないかと。
もっときちんと聴こう。


水曜日のカンパネラ。
今回の主目的。詩羽になってからのライブを一度観てみたくて。
コムアイ時代は、キャパが増えていくにつれてライブ表現の限界が見えていたというか、透明な巨大ボールの中に入って客席を転がっていた時点でだいぶ辛かったので、それがどうなっているのかと思って。

結論。詩羽にはコムアイ以上に「華」があって、1人でステージに立っている時点でもうだいぶOKでした。
新曲「赤ずきん」で、ダンサーというか狼役が出てきたり、ラストの「招き猫」で招き猫型の風船出てきたりはあるのですが、それがなくても多分問題なかった。

あと、コムアイ期の楽曲をやるのかやらないのか、やるとすればどれかというところも興味があったのですが、「ディアブロ」という、割とコムアイ色強めの曲をかましてきました。
きっとワンマンとかの長尺であればもっと出てくることになるのでしょうが、詩羽期になってからの楽曲が悉く彼女に宛て書き状態であり、「エジソン」というバズも物にしてしまった以上、新曲がある程度以上溜まった時点で、やることはなくなっていくのだと思います。

正味、日本の音楽グループでフロント交代してうまくいった数少ない事例のひとつにもう数えてもいいと思います。今のところ過去最高はカルロス・トシキ&オメガトライブ。


新しい学校のリーダーズ
以前、アイドルフェス的なところに紛れ込んでいたのを観て以来。
というかこのクソ寒い中、どういう衣装で出てくるのかと思ったら、いつも通りの半袖セーラー服でビビる。それでも、あんだけキレキレに動きまくっていたら、寒さも一瞬であろうとは思いますが。
いや、本当にパフォーマンスは最高なのですが、音源をリリースして活動する「音楽グループ」の範疇に入ってしまったことが彼女たちの最大の問題でもあり。
音源だけ聴いてもこの素晴らしさはほとんど伝わらない、YouTubeとかでもその一部。正味なかなかしんどいポジションですが、でも伝わってほしいと思いました。


ということで、3組とも「DJカルチャー」的なところを出自にしつつ、好き勝手に解釈してアウトプットした結果何だかおかしなことになっているというのが今回の3組の共通項。
なかなかいいブッキングではないかと思いました。でかしたナタリー。
ついでに言うと、このクソ寒い中で3組ともバンドじゃないので転換に時間がかからないのが素晴らしい。正味そういう意図もあったんじゃないかとも思いました。

しかし、ライブナタリー5周年、来週も野音で実施されます。
実感で言うと体は回路とか仕込んでおけば問題ありませんが、気を付けるべきは手足の末端。
手はカイロ握っておけば何とかなりますが、足が一番辛いので、行かれる皆様は十分に対策の上でお出かけください。