Kアリーナ横浜のこと

前々から話は出ていた、音楽専用としては日本最大の2万人収容アリーナ。9/29オープン決定です。

Kアリーナ横浜

単純に2万人というキャパシティ自体、少なくとも首都圏にはほぼなかったサイズ感ですが、ちょっといくつかの観点で考えてみたいと思います。


<キャパ>
まずはその「音楽専用2万人収容」というサイズ。
他で同等のサイズ感なのは、さいたまスーパーアリーナがライブ設定の最大で3万人収容ですがある程度の縮小での運用も可能、幕張メッセの3ホールぶち抜き&オールスタンディングで確か実質2万人強。
それ以外の会場はライブ仕様にした場合、

有明アリーナ:約15,000人
横浜アリーナ:約13,000人
代々木第一体育館:約12,000人
ぴあアリーナMM:約12,000人
日本武道館:約10,000人

こんな感じです。正味、幕張メッセの「何もないところからライブできるレベルまで建て込まないといけない」状況を考えると「音楽専用」というのはとてつもないアドバンテージ。
なので、Kアリーナは「従来のアリーナ以上スタジアム未満」として、割といい使い勝手の会場になりそうです。


<構造>
サイズの割にはステージが近く感じる会場といえば、TOKYO DOME CITY HALL、日本武道館、東京ガーデンシアター。
空間の「縦」が長く、座席を重層的に設置しているため、座席数の割にステージに近い位置で観ることができます。
で、Kアリーナの場合、恐らく重層的な作りにはなってはいるのでしょうが、それでも2万人というキャパを実現するためにそれなりに奥行きもある感じ。
実際GoogleMapで建設中の状況を見られるのですが、

これ見る限り、スタジアムっぽい感じもありますので、最後列に近い位置になってしまうとなかなか厳しくはなりそう。
それでも、自分が経験した中で最悪だった、代々木第一体育館のアリーナ最後方よりは随分マシな状況にはなりそうです。
いや本当酷いのよ。代々木第一はアリーナ後方だったらスタンドの方が全然いい。アリーナの後ろから3列目という位置でOASISを観たことがありますが、ビジョンの映像すら豆粒で悲しくなった記憶があります。


<立地>
鉄道で向かう場合、横浜駅で降りてZEPP KT YOKOHAMAに徒歩で向かう途中で左折する感じのコースになりそうですが、恐らく徒歩で10分程度なので、まあOKではないかと思います。
有明アリーナみたいに「何でこんなどの駅からも絶妙に遠い位置なの」とキレることもありませんし、同じ横浜でも横浜ベイホールという屈指の地獄立地よりは随分マシです。

ただ最近できるライブ会場は、東京お台場地域と横浜みなとみらい地域に異常に偏っているのですが、これらの会場の何が辛いって「ライブ終わりに飲みに行く適当な店が極めて少ない」という点。
渋谷新宿のライブハウスは言うに及ばず、日本武道館なら飯田橋・市ヶ谷・神保町に向かうどの道すがらにもいい感じの飲み屋がありますし、横浜アリーナならそこから出て駅に向かう大通りではなくそのまま正面から出てすぐ西に向かうとそれなりに店はあります。さいたまスーパーアリーナなら埼京線北与野駅の方に向かうと割といいホルモン屋とかがありますし、幕張メッセなら海浜幕張を見捨ててバスで幕張本郷に出ることでいい感じの居酒屋にありつけます。

でもKアリーナ横浜のこの立地、みなとみらい地区にはそういう飲み屋は皆無ですし、野毛まで行くには遠すぎる。横浜駅向かって西口に抜けたあたりであればそこそこありますが、横浜駅周辺は人の数の割に飲み屋が少ないので、なかなか飛び込みで入れないこともあります。

お台場有明でのライブの場合は割と深刻で、お台場にはいい感じの飲み屋は一切ありませんので、りんかい線で渋谷か新宿まで出るしかない。一度、大井町はどうだろうと降りたことがあるのですが、りんかい線の地下ホームから地上に出るくだりで既にうんざりしました。

ライブ後の快適空間をいかに見つけるか、ということが今後の我々の課題と言えましょう。

そういう意味で期待しているのがZEPP HANEDA。
私はまだ行く機会に恵まれていないのですが、友人と行った場合は蒲田で降りて飲み屋探すの楽しそうだし、1人で行った場合はライブ後敢えて羽田空港方面に向かい、空港内でいい感じに飲食してからリムジンバスで最寄り駅に向かうという「家に着くまでがライブです」を地で行くようなプランも考えられますので、それ是非試したいと思っております。