Superorganism@Zepp DiverCityのライブのこと

13日はZepp DiverCityでSuperorganismの日本公演。ゲストにCHAI。

2019年のSuperorganism初来日公演の時と同じマッチアップ。というか、その後2ndアルバムにゲスト参加までしていますから、これはもう必然。

前回は「割といい感じ」のライブでしたが、その2ndアルバムは1stと比較すると圧倒的にカラフルなポップスになっていて、これはなかなかいいぞと思ったものの、初来日の頃は「日本人がフロントの、ネットで繋がったメンバーによるバンド」というトピックがあったものの、それ以降特に目立った話題もなく、でも会場のキャパは初来日の倍。
先輩にチケット取ってもらったらあっさり2階席取れていて、いよいよこれは少しまずいのではないかと思いつつ入ったら、だいたい満員。よかった。

先攻CHAI。昨夏のひたちなかのフェスで、ライブパフォーマンスとして相当にバキバキになっている姿を目の当たりにしているのですが、更にバキバキ化進行中。
バンドという枠を超えて「パフォーマンス」という側面もより強化され、観ていて相当に面白くもあるのですが、でもバンドとしての演奏としても、ひたちなかでは気になっていた3rdアルバムとそれ以前との差異ももう何の違和感もなく馴染んでいるし、代表曲「N.E.O.」はより混沌の度を増してとんでもないことになっている。
観るたびにビルドアップしていることがあからさまにわかるヤバいバンド。今回もいただきました。

で、CHAI観ながらこれSuperorganismは相当ヤバいのではないかと思って。
リズム隊がいるわけでなく、演奏としてビルドアップできるような体制ではない。これサポートアクトに完敗するというなかなか観られない状況が発生するのではないかとも思ったのですが、いやいやそんなことなかった。

最初こそ暖機運転的な感じではありましたが、徐々に上げていく。その「上げ」に加担していたのがまさに2ndアルバムのカラフルなポップネスで、こういうライブでの展開まで想定してアルバム制作したのではないかと思うほど。というか本当にそうじゃないか。
元々の多彩さとライブの勢いで、曲ごとに場を作っていって、最終的にMAXに持っていくというある意味理想的な運びのライブ。素晴らしかった。

で、ORONOさんは今回、「日本語でMCをしない」というテーマを掲げていたっぽくて、どうしても伝えたいことがある時にはスタッフを呼び込んで通訳させるくらい徹底していたのですが、でも曲中1回だけ盛り上がった際に「叫べ!」と叫んだ、あれがすごく最高だったんですよ。
そういうのがいい。