安全地帯@東京ガーデンシアターのライブのこと

11/29は安全地帯の40周年記念ツアーの東京ガーデンシアター公演。

友人と酒飲んでたときかいつだったか「玉置浩二の歌は生で聴いておかないと日本人としてどうか」という話になり、直近のライブが大変に具合のよいアニバーサリーライブだったため、初見のおっさん4人でいそいそと赴いた次第。

とりあえず玉置さん、歌の化け物。えげつない。
これを聴きに来たのでその時点で満足だったのですが、眺めながら聴きながらやはりこの安全地帯というバンドの面白さが伝わってくきます。
強く思ったのは「これ予想以上にきちんとギターバンドじゃないか」ということ。

安全地帯といえば玉置さんの鬼ヴォーカルと叙情的なメロディ、というイメージですが、もしヴォーカルを別に差し替えてメロディーのキーを半音上げたら、割とアメリカの70-80年代のギターバンドに近い音になるのではと思いまして。
実際曲によっては間奏がイーグルスのようにも聴こえたり。

少なくとも、ギター2本、玉置さんが持ったら3本、ライブではサポートもいるので4本という状況は、最初こそ「それトゥーマッチじゃねえの」と思っていましたが、終わるころには非常に納得。

他にパーカッションもいるのにドラムがツインドラム体制というのはさすがにトゥーマッチではないかと思ったのですが、これは2セット必要というより現在体調の問題で活動休止中の正ドラマーの田中さんに対して、サポートを1名に固定しないことで何らか伝えようとする「粋」ではないかと思ったり。
というか、今回は田中さんが別場所でプレイしているのをスクリーンで映しつつ1曲セッションするという企画もありまして、かなりぐっと来たのですが。

安全地帯はヒットして以降、玉置さんが確固たる「センター」ではあるのですが、そもそも最初に注目されるきっかけは井上陽水のバックバンドとしての活動であり、それは当然バンドとしての確かな腕があったということで。
そこでフックアップされたことが全部今に繋がっているわけで、やっぱりバンドとしてデビュー以来不変のメンバーで活動を続けていることにはすごく意味があるんだということをしみじみと感じました。

やっぱいろんなバンド観た方がいい。
正直、全盛期の安全地帯は当時の自分にとってストライクど真ん中かといえばそうではありませんでした。
が、今こうやって活動してくれているのを観に行くと、やっぱり知っている曲ばっかりですげえと思ったり、純粋に演奏が素晴らしいと思ったり、大変に楽しい。
やっぱりこういうの大事です。

ただ問題は東京ガーデンシアターだ。
まだオープンしてからそんなにたってないとはいえ、行くたびに会場周辺の導線が違うのは正直ちょっと困る。そろそろ決定版を見つけてください。
よろしくお願いします。