レコード店のショッパー袋のこと

先日、このツイートが割と読んでいただけたので、こちらでも改めてやってみます。

新譜屋・中古屋にかかわらず、割とこういう状況はありまして、たとえば昨年10月に惜しまれながらも閉店した千葉県館山市のカミヤマサウンドステーション、数年前に行った時はちゃんとロゴ入りの袋だったのが、閉店の報を聞いて伺った際には何かの包装紙を切って貼ってこさえた謎の袋に入れていただきまして。

こういう内職な袋は他になかなか見ないですが、白無地とか紺無地とか、あとはこういう謎デザインの袋も割とよく見ます。

当然ですがCD屋・レコード屋、アナログでやや景気のいい一部を除けば、そう経営も明るいわけでもなく、経費はできるだけ抑えたい。
でも過去から独自ショッパー袋を使っていたところは、それがお店のアイデンティティでもありますので、そう簡単にもやめられない。

特に印刷に1色ではなく2色以上使っているところとかは当然単価も高くなるので大変です。
店舗網がどんどん小さくなっても2色刷りが誇り高い大阪のDISC J.J.とか。

東京都内3店舗を構えるココナッツ・ディスクなんかは、デザインが2色であることに意義があるタイプ。

で、1色でもショッパーズ袋を作るのがキツくなってきた場合だけでなく、新規開店にあたってできるだけ経費を抑えたい、というパターンもあります。
その場合、多くは初手から汎用袋を使用するのですが、「それじゃあんまりかなあ」と考えるお店もそこそこあったりします。
ではどうするか、ということなのですが。

1)紙袋にハンコを押す。
画像は浜松市にあるいい感じのセレクト&中古ショップ、SONE RECORDS。でもこの時はやや薄くてよくわからないやや残念な押捺。
あと、最近は東京のRAREが独自袋をやめて紙袋+ハンコになっているかと思います。

2)無地汎用袋にシールを貼る。
画像は2017年に閉店した、下北沢の一番街商店街にあった「オトノマド」というレコ屋。
確か無地の袋を取り出し、商品を袋に入れてからこのシールを貼って渡された記憶。何かよかったです。

3)透明汎用袋に店ロゴ入りカードを入れる。
画像はこれも2020年に閉店した、名古屋・大須のAndyというレコ屋。
半透明の袋にカードを入れることで透けてロゴが見えてショッパー袋っぽくなるという算段。

ぐるぐるお店を回っていると、いろんなお店がありますが、それでもやっぱりロゴ入り袋や上記のような工夫に触れると嬉しくなります。
一部「袋入れますか」と聞いてくれる店の場合「ロゴ入りの袋ですか?」と質問し、「無地のです」と言われたら「じゃあいりません」と言ってしまう程度には鬼畜ですが、でも日帰り用のトートも1泊以上用のリュックもLPサイズが入るサイズを購入してあるのでぬかりはないのです。

あと、材質が塩ビかポリかとか、細かいことも割といけそうな気もするのですが、そろそろやめておきます。

ただ、ロゴ入りショッパー袋は嬉しいのですが、でもゲオの袋のように「これ斤量いくつなん?」と思ってしまう、舐めたら溶けるんちゃうかくらいに薄くなってしまうと「もう無理しなくていいよ…」とも思ってしまいます。本当に無理しなくていいです。