ROTH BART BARON@日比谷野音のこと

ROTH BART BARONを初めて聴いたのは、2013年頃、きっかけは忘れましたがYouTubeで「小さな巨人」。とても「大きな音楽」だと思いました。翌日CDを買いに行きました。
初めて観たライブは2014年6月、渋谷のo-nest。素晴らしかったけど、こんな狭くて天井の低い場所で奏でられるべき音楽ではない、ホールかもっと広い場所で聴きたいと思いました。
始めて野外で観たのは2015年のVIVA LA ROCK。結局この年しか設営されなかったアリーナ入り口近くの特設ステージ。動員は数百人レベルで残念でしたが、でも演奏は本当によかった。
あとは「もっと長く聴きたい」一点のみ。

クラウドファンディングでロンドンに滞在したり、ドラマーが脱退したり。ようやっとA_o名義での活動や「関ジャム」でメディアに乗っての2022年8月7日。日比谷野音でのワンマン。


感無量。たとえ実動員が1000人程度だったとしても。僕はこの音楽をまさにここで聴きたかったんです。

ゲストは北海道羅臼出身の新進気鋭のSSW森大翔。Yogee New Wavesのフロントマン角舘健悟、そして新曲「月に吠える」を歌う中村佳穂。
ゲストパートの直前がA_o名義の「BLUE SOULS」だったので、彼女がコロナ陽性でなければこの日ROCK IN JAPANでBiSHのステージを16:30に終えたアイナ・ジ・エンドも駆けつけたのではないかという邪推もできるのですが、詮無いことですし、その分ということか、中村佳穂が「月に吠える」に入る前に「BLUE SOULS」を一節歌うという「粋」もありましたので、これはこれでOK。

というか、中村佳穂と折坂悠太が評価とともにこれだけ広く遡及できるのであれば、ROTH BART BARON=三船雅也と蓮沼執太ももっと知られていいだろうよと、常々思っている身としては、ここでの中村佳穂との接点は嬉しくもあり。

それでも、そういうゲストがあったり新曲があったりでも、やっぱり今回は聴き馴染んだ曲が計10人のバンド編成で日比谷野音という場所で鳴らされることが自分にとっては一番重要で。
アンコールの初期曲「化け物山と合唱団」から「小さな巨人」の流れでは本当に泣きそうになりました。10年近く、これを待っていたんだと思いました。
そういうライブでした。

彼ら、今年も野外フェス出ます。
8/13:RISING SUN ROCK FESTIVAL(北海道)
8/27:Millennium Deadstock Festival(福井)
8/28:SWEET LOVE SHOWER(山梨県)

行くご予定があれば是非に。
もしくはこの日比谷野音公演、8/13までアーカイブ観られます。

彼らの最近のワンマンは概ね撮影可、SNS拡散可なんですが、YouTubeに上げたのは初めて見た。
どこまでOKか正直わかんないですが、中村佳穂出演部分、また観て泣きそうになったので以下。
これ観て気になった方はもれなくアーカイブ購入して観よう。約束だ。