ジャニーズのCD売り上げの推移のこと

先日、ジャニーズ所属のグループのCD売上について「2020-2021年は過去最大レベルに達しています」ということを言いましたが、正直な話体感レベルで間違いないと思ったものの、具体的な数値を見ないまま言っていました。
何となく気持ち悪かったので、過去約30年についてオリコンのCD売上数値を調べてみました。

■シングル
1993:1,570,000
1994:3,600,000
1995:4,650,000
1996:5,230,000
1997:7,900,000
1998:7,540,000
1999:6,330,000
2000:7,110,000
2001:4,880,000
2002:3,080,000
2003:5,760,000
2004:3,150,000
2005:5,670,000
2006:7,620,000
2007:5,300,000
2008:6,750,000
2009:6,330,000
2010:7,820,000
2011:5,980,000
2012:6,680,000
2013:7,100,000
2014:7,360,000
2015:5,450,000
2016:5,860,000
2017:5,660,000
2018:5,840,000
2019:5,210,000
2020:9,370,000
2021:9,590,000

■アルバム
1993:540,000
1994:730,000
1995:2,130,000
1996:1,450,000
1997:3,200,000
1998:2,120,000
1999:1,260,000
2000:1,910,000
2001:3,760,000
2002:1,490,000
2003:1,580,000
2004:910,000
2005:2,060,000
2006:2,410,000
2007:2,480,000
2008:1,260,000
2009:3,860,000
2010:2,570,000
2011:2,110,000
2012:2,690,000
2013:1,270,000
2014:3,050,000
2015:2,900,000
2016:3,580,000
2017:2,500,000
2018:1,860,000
2019:3,920,000
2020:2,360,000
2021:4,100,000

結果として、やっぱり2021年がジャニーズ事務所にとって最もCDを売った年だったことがわかりました。よかった。
よかったんだけど、やっぱどうかしてる日本。

1993年の売り上げを見ていると、ようこんな数値でやってたもんだと思うくらいですが、当時は光GENJIがいよいよシオシオになり、SMAPはデビューしていたもののまだブレイクに至っていない状態だったので止むを得ない。

で、シングル・アルバムとも売上が飛び出ている1997年はKinKi Kidsのデビュー年ですが、正味単体でここまでのインパクトがあったグループは他にないんじゃないでしょうか。1stアルバム&1stシングルが同時発売で、抱き合わせセットも販売されていたが故のこういう状況でもありますが。

昔はデビューして数年すればある意味「陳腐化」してしまい、売上が相当減るのが常で、過去の事例で言えば光GENJIは1988年に3rdシングル「パラダイス銀河」で売上のピークを迎えましたが、その5年後のシングル売上はおよそ1/10になっています。
が、最近のグループは、バラエティ番組での継続的な露出もあって、デビュー以降の売上の減りもさほどではなくなっているというのもこの売上の大きさに寄与していると思います。

あと、これはこれで別途掘ってみたいと思っているのですが、ジャニーズ初の東京ドーム公演は1989年の光GENJIでしたが、それ以降は1998年1996年にSMAPが2DAYS公演するまで東京ドーム公演はありませんでした(「ジャニーズ野球大会」を除く)。
それが2019年には、嵐を筆頭にジャニーズ合計27日間の東京ドーム公演を行うに至っているわけで。いろいろ規模がデカくなっている。

興行の規模が大きくなっていくのはいろいろ理解できるのですが、この2021年にCD売上の最高値を叩き出すジャニーズ勢。
「複数枚買いしてます!」ということを競うようにSNSで発信していることが、他のファンを刺激しているという側面もありまして、結果として、なのかもしれませんが、そういう意味ではジャニーズ割とネットをうまく使ってるんじゃないかと思います。