NUANCE@KT Zepp Yokohamaのライブのこと

5月5日はKT Zepp Yokohamaで、横浜基盤のアイドルグループ、ヌュアンスの新体制初ワンマン。

正味、ここに来るまでは随分とヒヤヒヤしました。
元々、ごく初期を除いて5年近くずっと固定メンバーの4人組として活動してきたのが、2021年12月にみおが抜け、今年3月には彼女は何があってもグループを離れないだろうと思っていたmisakiが割とあっさり抜け、あっという間に半分に。

ただ、みお脱退時に準備していたであろう新メンバー募集の流れでしょう、素早く3人の新メンバーを加入させ4月から改めて5人グループとしての活動を開始し、この5月5日がその新体制での初ワンマン、という流れ。

元々横浜の商店街の企画でできたアイドルグループ、坂道のようなすごい数から選りすぐられたド美少女でもなく、厳しい歌唱審査を勝ち抜いてきたような凄い歌声の持ち主が集まってきているでもなく、それでも楽曲はいちいち素晴らしくライブの演出も観るたび素晴らしく、普通に近い女の子たちが一生懸命練習をして挑み、そういう「装置」にスポンとハマることができた時にステージ上ですごく輝く。
自分の考える最高の「アイドル」像ってこういうのじゃないかと思える存在なので、こうやって割と速攻で新体制で本格的に動き出したことは大変に喜ばしく。
恐らく水面下ではものすごいジタバタされていたのであろうということも割と速攻で想像できてしまうとしてもだ。

で、そのライブ。自分が見たNUANCEのライブの中で最高の出来。
ここまで観たライブは、様々な演劇的な演出があったり、ゲストが登場したりしていたのですが、今回はほぼそういうのなし、ただいつもワンマンの時は生バンドなのですが今回のそれは9人編成という過去最高の大所帯。
元々ライブ時の生バンドは間違いなかったのですが、今回が過去最高レベルの演奏。そして再出発を期した5人のモチベーションも相まってそのステージへの「スポンとハマ」りっぷりも過去最高。

過去を思い返しても、生バンドをバックにしたアイドルのライブの最高峰としては、2015年のゆるめるモ!@Zepp DiverCityと2017年のsora tob sakana@リキッドルームと並んで2019年のヌュアンス@O-EASTが挙げられるのですが、今回その2019年を更新しました。軽く。

4人が2人になって大丈夫だろうか、メンバー入れたものの長くはないんじゃないかとか、すごく余計な心配でした。今が最高なんじゃないか、そしてこれから最高をまた更新していくんじゃないか。
だから、少なくとも生バンドでのライブの際には行かなくちゃいけないんです。つうかみんなも観た方がいい。

あと思ったことは、新メンバーの一番小さな恭美さん、過去のヌュにはいなかったレベルで「歌える」人なのですが、彼女の歌がこれからの楽曲の空気感を変えていくのであれば面白いなあ、とか、既存メンバー「わか」「珠理」が今回の新体制に伴って「川井わか」「環珠理」という新しい芸名になっているのですが、片や単なる回文で片やTwitterのプロフ欄で「三冠王!」とか言っててこいつら本当にバカだなあと思ったりとか、それでもそのお姉さん2人がすごい勢いでMCを回していて「やればできるじゃん」と思ったりとか。

ちなみに自分が推しメンを1人挙げるとすれば、ステージの一番下手側にいるドラマーのUさんです。会場自由席だったのですが、そこはそれ、ちゃんと下手側ドラムキットの正面に陣取りました。
もう一人ドラマーがいてツインドラムじゃない曲では概ね1曲ごとに交代で叩いていて、自分の担当楽曲でないときは手拍子したり踊ったりタンバリン叩いたりしていたのですが、立って踊りながらドラムキットのシンバルを叩こうとして届かなくて失敗していた時が最高の萌えポイントでした。

もう当日の映像が上がっている。フジP仕事早い。でも体を大切に。
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