セカオワ主催ライブ「THE PARADE」のこと

昨日24日は幕張メッセで「THE PARADE」

SEKAI NO OWARIのデビュー10周年記念のイベントです。いうても彼らの実際のデビューは2010年。本来は2020年初頭には出ていた企画が実現するまでに2年半近くかかったということで。

出演はSEKAI NO OWARIの他に、Vaundy、マキシマム ザ ホルモン、BiSH。
正味このメンツを初めて見た時笑ってしまいました。なんじゃこりゃ。
大きめのフェスに行って、気の赴くままあちこちのステージを回った結果としてこういう感じにもなりそうな並びを、指定席からビタイチ動かずに観られる。何て素晴らしい。

入場時も、さすがにVaundyを身につけた方はなかなか見つかりませんでしたが、それ以外の3組については本当に同じ数くらいTシャツやらグッズやらを身に着けた方々。このばらけ方、すごくいい。
というかこのメンツ以前にこの日の海浜幕張、マリンスタジアムではX GAMES、幕張メッセの別のエリアではTHE IDOLM@STERのライブと、混ぜるな危険気味の状況というか、人数的にも相当ヤバげな状況でしたが、そこは開演や終演をうまくズラしていただいた結果か、京葉線が地獄とかメッセへの歩道が渋滞とかいうこともなく。素晴らしい。

そしてそういう感じのライブですから、各組が相当に「一見さん」を意識した構成。要するにわかりやすくて知っている曲が多め。もうぼさっと観る分には最高です。もうある意味フェスというか、ミニフェスです。そういう気持ちになりました。

■Vaundy
初めて観ました。そんな頑張って追ってきたというほどでもないのですが、とにかく「聴いたことある」曲ばっかり。さすがタイアップ大王。
世に出てまだ2年程度のキャリアですが、去年だけでもフジロックをはじめ割とエグい数のフェスもこなしているだけあって、もう余裕のステージング。
バックバンドが間違いないという話は前から聞いていたのでそっちも楽しみにしていたのですが、正直PAのせいか音質があんまりよくない。もちろん幕張メッセで抜群の音響を求めるわけにはいかないのですが、以降の3組はさして気にならなかっただけに残念。
音響のいいホールでワンマン観たい。まだ終わらない。

■マキシマム ザ ホルモン
いつ振りでしょうか。もう覚えてないくらい久しぶり。久しぶりですが、彼らは日本で一番間違いないライブバンドと言ってもいいと思いますし、実際間違いない。
安心して首振って腕上げて、ナヲちゃんが馬鹿なこと言ってるの笑って。ただやっぱり唯一、現状まだルールとして声出せないのがキツい。
ただ、ナヲちゃんはここ数年は止むないですが、ワイドショー系のTV番組には正直あんまり出ない方がいいと思っている派です。

■BiSH
彼女たちも久しぶり。2019年のサマソニ以来か。その前はsadsとのツーマンで更にその前が幕張ワンマン。幕張率が異常に高い。
その幕張ワンマンの時のことを思い出しながら観ていたのですが、あの時と比較するともうものすごく安定している。
そりゃその間にどれだけ活動して場数を踏んで来たのか考えると当たり前といえば当たり前なんですけど、幕張ワンマンの時はもっとヒリヒリした感じがあって、更に前、ギュウ農フェスあたりに出ていた時のあのダダ洩れの「危うさ」を思い出すともう違うグループ。
来年の解散というところには、そういう変化もあるのかもしれないとか、いろいろ考えながら観ていました。

■SEKAI NO OWARI
実はライブ初めてなんですよ。
やたらフェスに出るタイプのバンドでもないし、ワンマンそう簡単にチケット取れないし。
で、テレビ出演を見ていてずっと思っていたのは「掴みどころのないバンド」という感想。
バンドサウンドっぽいと思ったらEDMになるし、激バラード歌うし、原則リズム隊はいないし、そもそもかなりの曲で絶対4人では鳴らし切れない音が鳴っていて、そこはLOVEさんが出しているのかと思ったら「Silent」のようにやたら音数の多い曲でも一切スイッチ触る気配なくずっと鈴を振っていたり。
もちろんシーケンスを使うのは当たり前っちゃ当たり前なのですが、彼らの音は生身の音とそうじゃない音の境目がとても曖昧で。
そこを見極めたいという気持ちでライブに臨んだわけですが、結果、余計わからなくなった。
今回サポートのドラマーが後ろの方にこっそりいたのですが、だからといって他の音の出所がシャープになるでもなく、かといって間違いなくKakajinギター弾いてるとかSAORIのピアノだとわかる瞬間もある。
結局何もわからんままでした。でも、それでいいんだろうなとも思いました。こういうバンドがいてもいいというか、こういうのもポップミュージックの有り様のひとつです。

そして、一見さんが聴きたくて待っていたドラゲナイ、アンコールでかましてくれたので、それでいい。それがいい。


以上、退場は規制退場なので時間かかるだろうと思っていたのですが、出口に近い席だったためか真っ先にコールされて外に出られて、そしたらメッセ前のタクシーを捕まえることにも成功したため、そのまま幕張本郷に出て余裕の帰宅。
最後まで完璧でした。よし。

セットリスト以下に載ってました。やっぱ凄い並びだ。