映画『Still Dreamin'-布袋寅泰 情熱と栄光のギタリズム-』のこと

友人同士のLINEで盛り上がった結果、8日の晩に観てきました。

私がBOOWYを初めて聴いたのは、当時好きだったクラスの女の子から「絶対好きだと思うから聴いてみて」と渡された3rdアルバム『BOOWY』のカセット。レコードをコピった奴じゃなくて市販のMT。
案の定すごく好きな音で、彼女のことも好きだったので愛聴盤になり、『JUST A HERO』も彼女から借りて聴いて、『GIGS』は自分でLPを購入。
『BEAT EMOTION』には少し違和感を覚え、『PSYCHOPATH』でこっちのほうが好きだなあと思ったら解散して。

で、氷室ソロには『BEAT EMOTION』に近い違和感を覚え、布袋どうなるやらと思ったらアルバムのリードトラック「C'MON EVERYBODY」のあんまりなSIGUE SIGUE SPUTNIKっぷりに爆笑すると同時に自分は断然こっち派だと確信して以降、聴き続けてきたわけですが。

そんな彼のここまでの活動をまとめた映画。
「布袋寅泰のこれまでの活動(BOOWY以降)」と「布袋寅泰のコロナ禍日記」と、時々「布袋寅泰のおもしろステージ衣装コレクション」と、それらを若干フィクショナルな展開でつなぐ形で、純粋なドキュメンタリーでもなく一言では言いにくい内容。

すごく音はよかったので、この音と大スクリーンで演奏シーンをもう少し長尺で観たかったという気持ちは正直ありますし、映像として映画として傑作かと言われたらそんな鼻息荒くすごいすごいと言うレベルではないです。
それでも彼くらいデビュー以降いろいろあった人もそうそういないでしょうし、活動を追うだけで十分にドラマになります。
大ファンでなくてもBOOWY・COMPLEX・ソロをずっと聴いてきた人であれば確実にグッとくる瞬間はあるし、やっぱ布袋好きだなあという気持ちになれると思います。

突っ込むとすれば、「フィクショナルな展開」は結局何だったんだろう、という点と、Jesus Jonesのマイク・エドワーズは友達じゃなかったんか、という点と、交流や共演のあった海外有名ミュージシャンの名が並ぶ中で何でその人が最後やねん、という点です。
気持ちはわからんでもないです。

2週間限定公開、多分この連休が休みの日は最後です。料金は少しお高めですが、彼に限らず現役ミュージシャンの映画が増えているのは、コロナ期間に思うようにライブ等の活動ができない中でやれることやりましょう、ということだと思いますので、そこはミュージシャンを応援するつもりで。
で、しばらくすれば当然映像パッケージとして特典映像満載でリリースされるでしょうから、懐具合がよければそちらも。自分は、特典映像次第で検討します。