TSUTAYAのFCのトップカルチャーがレンタルをやめること

フランチャイズ型店舗が9割を占めるTSUTAYAですが、その最大手フランチャイジーのひとつが、新潟県を本拠地に東北から関東・静岡にかけて71店舗を展開しているトップカルチャー
代官山とか梅田とかの「ライフスタイル提案型」店舗とされる「〇〇 蔦屋書店」はCCC子会社の直営か地元企業等との合弁企業の運営なのですが、「蔦屋書店 〇〇店」という名義の郊外型の大型店舗はだいたいトップカルチャーか九州のニューコ・ワンのフランチャイズ店舗です。

で、そのトップカルチャー、遂にこういう判断を行った模様です。


さっきTSUTAYAの店舗検索で「DVDレンタル」にチェックを入れたところ908店舗出てきましたが、うち現在もレンタルを展開しているトップカルチャーの店舗は51店舗。
トップカルチャーの蔦屋書店/TSUTAYAは全部で71店舗あるのですが、うち20店舗ではレンタルを取り扱っていません。
元々昨年以前からレンタルを取り扱っていないのはこれだけありました。

蔦屋書店 新発田店
蔦屋書店 フォレオ菖蒲店
蔦屋書店 本庄早稲田店
蔦屋書店 川島インター店(コミックレンタルのみあり)
蔦屋書店 滑川店
蔦屋書店 龍ケ崎店
蔦屋書店 ひたちなか店
蔦屋書店 静岡本店

ここ何年かでオープンして最初からレンタルを行っていない店舗もあり、最後の静岡本店なんかは元々すみやの本店だった店舗がTSUTAYA傘下に入り、移転を機にトップカルチャーに譲渡された形だったりします。

それが更に今年に入って続々とレンタルの取り扱いを終了する店舗が出てきます。結構な勢いで。

2021/02/28:蔦屋書店 新潟中央インター店
2021/02/28:蔦屋書店 南笹口店
2021/02/28:蔦屋書店 ベルパルレ寺尾店
2021/03/07:蔦屋書店 横越バイパス店
2021/03/07:蔦屋書店 県央店
2021/03/07:蔦屋書店 マーケットシティ白根店
2021/03/21:蔦屋書店 アクロスプラザ美沢店
2021/03/21:蔦屋書店 長岡花園店
2021/03/21:蔦屋書店 柏崎岩上店
2021/03/21:蔦屋書店 六日町店
2021/03/28:蔦屋書店 諏訪中洲店
2021/04/XX:蔦屋書店 前橋吉岡店

レンタルを撤去したスペースでは日用雑貨等の販売を行ったりしていたのですが、多分それで数か月転がした結果、採算の目途が立ったということなのでしょう、全店舗そういう感じにしますよ、という判断を下したわけです。

トップカルチャーは他のフランチャイジーと比べると郊外の大型店舗の割合が非常に高く、元々「書籍販売」「DVD/CD販売」「DVD/CDレンタル」「文房具・雑貨販売」といったいくつかの種類の商いを広い床面積に物を言わせて同時展開していることがほとんどであったため、「駅前でレンタルのみ」という小型店舗よりは、こういう身の振り方も比較的容易に可能だという事情もあるとは思うのですが、それでもこの判断がこれ以降他のフランチャイジーにどう影響するのかがとても気になります。

とはいえ、2023年中に全店で実施しますということですが、トップカルチャーの規模だとそれくらいのスピード感だとしても、逆に他の比較的小さなフランチャイジーはこの状況を踏まえてもっと素早く業転することもあり得るのではないかとも思います。

直営メインのゲオは、一応今のところレンタル店舗も比較的残してはいますが、会社的なメイン業態は既に完全にセカンドストリート等の総合リユースの方に舵を切っていますので、こっちもこの先どうなってもおかしくない。

そんな感じで、正味「終わりの始まり」のトリガーは既に引かれている業態ではありますが、これでそのスピードが早まったり、他チェーンの状況が変わったりするのか、いつも通りではありますが見ていきたいと思います。

特に新潟拠点の中堅レンタルチェーンのビデオ1は、ライバル不在になることで一層張り切るのか、地域ごと店舗離れが進んでむしろシオシオになっていくのか。