先日の土曜日、今年初ライブ。去年は2月までは普通に行っていたので、やっぱ何か違和感がある。
とはいえ自分にもどっか不安はありますので、沸きがちな感じの音楽をやる人たちのライブに行くのも少し憚る感じで、そういうところに割と具合のいい感じの彼女たちのライブ。
定刻18時から少し過ぎてVo&Keyのかめがいさん一人で登場、おもむろに弾き始める。と同時に揺れる。一瞬自分の気持ちの問題かとも思ったのですが、やっぱり明らかに物理的に揺れている。
それでもしばらく弾くの止めず、やるのか続けるのかと少しドキドキしたのですが、ほどなく演奏停止、仕切り直し。
なかなかにえげつないタイミングでした。
そこから数分後、改めて開始されたのですが。
自分は音楽の表現をもちろんそれは単純に「正と逆」の関係性ではないものの「感情」と「知性」という形で比較すると、どちらかといえば「知性」の音楽を好むタイプの人間です。
CoccoとかJungle Smileとかは、音楽として間違いなく優れていることはわかるけど、「感情」が前面に出すぎているように感じて積極的に聴くまではいかなかったりとか。
でも椎名林檎はすごく聴いたのは、曲に込めた「感情」以上にポップミュージックを制作する上での「知性」が上回っていると自分が感じたから、なんじゃないかとも思います。
もちろんそんなの自分の感じ方次第ですけど。
で、ポップしなないでの音楽にも「感情<知性」を感じていて、だから好きなのかなとも思ったり。
歌詞を書いているのがVoの女子であるかめがいさんではなく、Drの男子のかわむらさんであるということを知って、その気持ちはより強くなって。
これはポップミュージックとしての仕掛けであるわけですが、でもそれに乗っかる気持ちよさはやっぱりライブが最高なんですよ。
かつそれをキーボードとピアノのみという、プリミティブな編成でやるからこそ、そのポップミュージックが生々しく「感情」的に響くという彼女達ならではの構造があり、それがこのバンドを唯一無二の存在にしていると思っています。
だから、サポートでギターとベースを入れての演奏は、悪くはないんですが、ポップしなないででそれをやる必然性は感じねえなあと思いながら新曲を聴いていて。
それでも、MCを聞くに今後そういう最小編成での楽曲は減っていくのだろうなあ、と思いながらも、ただ今後自分がヤられた「マキちゃん」とか「Creation」レベルの曲を大人数の編成でかまされたら、「あり!あり!」とか思っちゃうんだろうなあ、とも思ったり。
単に、好き。