「もしもアウトブレイクが無くなったら」のこと

ライブハウス、四谷アウトブレイク店長の学くんと初めて会ったのはいつだったか。
彼がまだ店長ではなくブッキング担当だった頃、友達が主催していたイベントにDJとして呼んでもらった時に顔見知りになり、その後適当に渋谷とかにライブに行くとたまに彼も客としていて、その時は終演後に一緒に飲んだりして。
彼が店長になってからはなかなかそういうこともなくなったものの、代わりに友人のバンドがアウトブレイクで演る機会が増えてきて、そういう時に顔を出してはお互い生存確認をしてくだらない話をして笑って、みたいな感じで。

コロナ禍以降はできるところで通販等利用していたものの、なかなかライブに顔を出すことまではままならず、そのまま冬になり、本来「店長生誕祭ウイーク」としてアウトブレイクが一番頭悪くなる12月第1週、例年なら店長による人間魚拓等、あらん限りの滅茶苦茶を尽くすこの時期、それができない代わりに「もしもアウトブレイクが無くなったら」と題した、ある意味史上最強に狂った企画をぶち込んできました。

12月2日から6日限定、可能な限りアウトブレイク内にある「物」を全て搬出し、ただ「何もない」状態を見せるというこの企画。
店長自らハナから種明かししているように、元ネタは世田谷美術館のこの企画
それでもただのパクリで終わらないのは、世田谷美術館の館長をクロージングのトークイベントに登場させるところまで持っていくから。

で、本日の昼、実際見に行ったわけですが。

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全部撤去されたそのスペースに入った途端、爆笑して。でもそこにいると何かいろいろ思い出しながらしんみりして。
でも思ったよりは来なかった。普通でいられた。何でだろうと考えたら、受付に普通に学くんがいたから。
アウトブレイクに行くとき、その目的の半分くらいは彼に会うためだから。彼がいたらそこはアウトブレイクだから。

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今日、数十分程度ですがたぶん初めて、お互いシラフで、音楽の話とくだらない話以外のことを話しました。
ここまでけっこうドリンクチケットは溜め込んでいますので、今後また普通にやれるようになったら私はアウトブレイクでは常に酩酊していると思います。
とりあえず今後普通になって、普通にライブがあって普通に入場して酩酊が過ぎた時には介抱してもらえるよう、今の段階で学くんに依頼しました。
今後2度と学くんとシラフで話すことがありませんように。