ヴィジュアル系界隈が最近ザワついていること

コロナ禍でバンドの解散・活動休止・メンバー脱退が発生したり、ライブハウスが閉店・休業したり、相変わらず音楽界隈は大変な事態が続いていますが、ヴィジュアル系界隈で先週末辺りに立て続けに大きめのコトが起きまして、割と動揺しています。

まず、MUCCのドラマーのSATOちが来年春での脱退を表明したこと。

脱退の理由は正味よくわかりませんが、バンド初期からずっとメンバーとして活動を続けて20年以上たってのその判断というのは、やっぱり今の状況が少なくとも一因であろう、ということは想像せざるをえず。

正味、ヴィジュアル系は他のジャンル以上にその運営をライブとそれに伴う物販に頼っているバンドが多く、その分コロナ禍の影響も大きく、活動休止や脱退もより多く見受けられます。
ただ、MUCCは武道館での公演を何度もソールドアウトし、幕張アリーナや代々木第一体育館でもワンマンを開催。かつROCK TOKYOやCOUNT DOWN JAPANへの参加など、規模も大きく、かつヴィジュアル系の「壁」を越えて活動できるバンドだったわけで、「そんなレベルのバンドでもそうなのか」的な静かな衝撃が、MUCC界隈だけでなく、若手のV系バンドマンやそのファンにもかなりの動揺を与えているように見えるのです。


そしてもうひとつのコトが、高田馬場AREA、池袋CYBERという若手ヴィジュアル系バンドの主戦場であったライブハウスが相次いで閉店を発表したこと。

若手ヴィジュアル系バンドマンの多くが板橋区に生息しているという話はよく聞きますが、正味板橋区に住む意味の半分が吹き飛ぶくらいの事態です。
というか、この2つのライブハウスがなかったら、まだワンマンまでは至らないバンドが4-5集まって実施する企画ライブとかどこでやればいいのか考えてしまう事態です。浦和まで行くのか。

AREAは2021年の年末までは営業、閉店の理由も入居しているビルの老朽化というコロナはあまり関係ない理由ですが、CYBERの方は年末に決まっていたイベントも飛ばしての即閉店という、なかなか深刻な状況。

だからCYBERに対しては、かつてライブを行って大きくなった方々が謝辞を述べるくらいしかできないのですが、

あと1年営業継続するAREAについては、まだ謝辞で締める状況ではないわけですが、それはそこ、もはやそのサイズの箱でやるレベルではないはずのダウトが、来年12月まで月1のライブをぶち込んでいます。
行動で示すの、かっこいい。

ただ、このライブもどういう客入りで行うのかは、今の段階では全く示すこともできず、というか来年1月からの1年間の月1ライブですから、各回でどういう客入れを行うのかということが、いろんな意味で物差しになるのではないか、とも思います。

ダウトかっこいい。頑張れ。
というか、こういう流れになると、この直前に出した「演歌歌謡バンド」のYouTubeがもうものすごく蛇足でしかない。
最後まで見たら結構面白いけど。