GEOがいよいよ大変になってきたこと

先日もGEOが何かおかしいということを申し上げたのですが、この8月はやっぱり異常です。
TSUTAYAはずっと何らかの意図があって集中的に閉店しているような素振りもあるのですが、GEOはここまでずっと月に2-3店舗程度閉店し、でも下手したらその数以上に「総合リサイクル」業態に舵を切った「セカンドストリート」をオープンさせていたりしたのですが、この8/16、23、30のGEOの閉店数が過去に見たことがないペースになっていて。

8/16:GEO 大子町店(茨城県)
8/16:GEO 習志野台店(千葉県)
8/16:GEO 流山店(千葉県)
8/16:GEO 鴨川横渚店(千葉県)

8/23:GEO 太田店(群馬県)
8/23:GEO 北赤羽駅前店(東京都)
8/23:GEO 下石神井店(東京都)
8/23:GEO 福岡日佐店(福岡県)

8/30:GEO 鯵ヶ沢店(青森県)
8/30:GEO 豊田東山店(愛知県)

いや、おかしいのよ。これまでのGEOではありえない、同時多発的閉店が起きているのです。
もちろん2020年は通常ではありえない年ではありますので、これ一番状況的に酷い時を踏まえたうえで損得勘定した結果、ということなんだとは思うのですが。

そして、今のGEOの店内に入って思うのは、これ相当ヤバいぞということ。
これまで「GEO」業態を「セカンドストリート」業態に変更しつつこれからの生き残りを模索していたわけですが、もう業態変更を待っていられない状況が生じています。
つまり、「GEO」業態のまま「家電買い取ります!」とかの「総合リサイクル」的な方針を打ち出している店が増加しているということ。
そしてレンタルとか物販のスペースを削って家電を陳列している。

で、これどういうことかというと、「GEO」や「セカンドストリート」とBOOKOFFの「BOOKOFF SUPER BAZAAR」の業態がほぼイコールになったということ。もっと言えば「HARDOFF」とか各地方の「お宝倉庫」的な店とのも競合。これまでは住み分けができていましたが、本やCD/DVDが厳しくなった今となっては、衣服とか家電とか諸々の、今後もなくなりそうにないものに突っ込んでいくしかないですから。
「GEO」とか「BOOKOFF」とかのブランドがそういうところにどれくらい効くのかはわかりませんが、とりあえず殴り合い的な状況になっていることは間違いなく、でもそういうことであれば、徐々に「縄張り争い」的な、別の戦いが始まるわけです。
それはそれで大変ではありますが、それでも、本やCD/DVDあたりに限定された領域よりはマシ、ということで。