Nizi Projectのこと

現在も週3日は在宅勤務という日々でございます。
在宅勤務が始まってから、比較的朝の時間に余裕が生まれたこともあり、起きたら何となくテレビを付けるようになりまして。
で、いろいろ観ていると自分の中のバランスとしては日テレの「スッキリ!」が一番具合がよく、勤務開始時刻まで何となく眺めているのですが、そこでやっていたのが「Nizi Project」

元々は「hulu」のオリジナルコンテンツとして、TWICEのプロデューサーJ.Y. Park氏が全員日本人のガールズグループを立ち上げるにあたってのオーディションを放映しているものですが、「スッキリ!」でも番組の中で枠を取ってそのダイジェストを放送していまして。

正直、誰が頑張って誰が勝ち上がってみたいなのには全く興味はないのですが、これ、しつらえとしてはいろいろ面白いなあと思いまして。

まず、これはこの「Nizi Project」に限ったことではないのですが、だんだんと日本の既存のテレビ局が動画配信サービス企業の番組の宣伝装置になりつつあることが非常にわかりやすく可視化されているということ。

そしてそれを放送しているのが「スッキリ!」であること。huluの視聴者は老若男女いろいろいらっしゃって、「Nizi Project」の新エピソード公開は金曜日の22時ですから、所謂ゴールデンタイムと言える時間帯にぶつけてきている、かなり広く「推している」番組です。
が、それを地上波では「スッキリ!」で流すということは、そこがメインターゲットであるということです。つまり主婦層。

K-POPのグループの場合、女子グループでも日本のアイドルグループと比較すると圧倒的に女子ファンの割合が高いというのは以前から継続している傾向ですが、今回は敢えて地上波では特に30-40代にぶつけてきたのではないかと思うのです。CD購入が普通である世代であり、かつ地上波テレビ局で「オリコンで〇位に入らなかったら即解散」みたいな企画をリアルタイムで体験している世代に。
10代20代だけではサブスクで終わりますが、30-40代までを巻き込めれば、CD等フィジカルの売上が変わってくるし、物販の投下額も変わってくる。

だから、今の展開、メンバーが決まってNiziUとしてデビューも決まった、その後のマネタイズ効率までを見越してのプランとしての「スッキリ!」での展開ではないかと思うのです。
実際、出社日に30代の同僚女子同士が「マコちゃんが」「リマちゃんが」と、嬉々として話しているのを横目で見つつ、間違ってないのだろうなと思うのです。

ただ、「Niji」じゃなくて「Nizi」なところにはずっと違和感を感じている。