センチメンタル・バスがサブスク解禁になったこと

SONYの「DISCOVER the 90's」というのはよい企画です。
過去にSONY系レーベルに所属し、馬鹿売れしないままいなくなってしまった方々の音源を、こういう形でストリーミング解禁することで多少なりともニュース・バリューのある形で紹介しようというもので。

恐ろしいほどの存在感で、好きだったけどあんまり売れないんだろうなあ、と思ったら案の定売れなかった松崎ナオ。12cmシングル4連続リリース、どの曲も抜群で、今考えても何で売れなかったのかさっぱりわからないザ・カスタネッツ。ミクスチャーの日本のパイオニアにして世界最高峰のひとつだったSUPER JUNKY MONKEYあたりが思い入れ強いですが、今回遂にセンチバが来た。

全音源CDで既に持っているのですが、嬉しい。
何がすごいってこいつら今のところ「DISCOVER the 90's」で紹介されている中では一番売れているにもかかわらず、一番イビツな音だということ。
たとえば最大のヒット曲「Sunny Day Sunday」。ちゃんとしているようでサビのメロの裏で謎の奇声が確実に入っているわけです。正味だいたいの曲で「ポップソングとして成立させるために不必要な音」が鳴っている。
そして今回素晴らしいのはアルバム2枚だけでなくシングルも全部解禁になっているところ。というのは、センチバのシングルのカップリング曲は両A面の「WEED CROWN/サイクリングビート330」以外、表題曲以外は一切アルバム未収録で、かつ「とてもカップリングらしい曲」だらけ。お遊びだったり実験だったりオマージュだったり、もう何か余計なものがいろいろ爆発しているのです。

自分にとっての理想的なポップソングってこういうのだよなあ、と思いつつ、今アイドルグループに求めているのがそういう音楽なんだなと改めて気付く。メジャーなJ-POPにそういうのがいたら全然応援するんだけどな。

で、YouTube何かあるかと思ったら、ポップスとして一番「普通」な「アヒル」のMVしかない。
確か以前はテレビ出演時の、鈴木秋則はただ狂ったように大太鼓を叩いているだけの素敵な映像があったはずなのですが、何故か削除ではなく「この国ではブロックされています」状態に。
謎だ。