ライブを中止するとか無観客ライブするとかのこと

ライブが続々中止になっている中で、いくつかのバンド・グループはYouTubeで観られる無観客ライブという形で開催。
私は頭とお尻はBAD HOP、真ん中はNUMBER GIRLを観ていましたが、BAD HOPは普段聴かないジャンルだけにたいそう興味深く観ることができ、NUMBER GIRLは向井が滅茶苦茶やったり、森山未來が無観客のフロアで踊りまくったりと「無観客」でないと観られないものでした。
NUMBER GIRLはライブ・ビューイングがありましたので、そちらでの収入もなくすわけにはいかないという現実的な判断、BAD HOPはライブ・ビューイングはなかったものの、草の根で人気を勝ち取ってきた彼ららしい判断で無観客でも開催し、代わりに投げ銭&クラウド・ファウンディングで支援を募っています。
こんなん速攻で満額いくやろと思っていたのですが、思ったよりも今のところは伸びていない。考えてみたら彼らの熱狂的なファンは圧倒的に若く、カードも持っていないという子も多いでしょう。ここらへんなかなかマッチング難しいです。

中止すること開催することについては皆さんそれぞれ自分なりの意見もあるかと思います。
が、自分みたいに会場の大小問わず年に最低数十本は観るような人間と、年に1度か2度好きミュージシャンのライブにイベント的な気持ちで参加する人、もしくは全く行かない人では「ライブ」を捉える視点は全く違うでしょうし、そもそも落としたものを「3秒ルール」とか言いながら食える人間と、他人の握った吊革に触れない人まで、そっちの感じ方も千差万別。
これくらい、自分にとって「正しい」と思っていることが他人にとって「正しくない」になるテーマもなかなかありません。

だからこれに対して自説をこねる気はありませんが、ただ、東日本大震災以降、SNSで繋がっていた友人の中でも様々なイデオロギーや認識の相違があることがわかり、実際それ以降世の中もそういう相違による「分断」があからさまに可視化されるようになったなあ、と思ったのですが、今回のウイルスの件は、さらなる「分断」の可視化という意味では、東日本大震災並みの現象になってしまうのではないかと、何だか嫌な気分になっています。