チケットぴあと電子チケットのこと

一部のタワーレコードに併設されていた「チケットぴあ」、渋谷店だったら入り口入ってすぐ、上りのエスカレーターの脇にカウンターがありましたが、昨年12月に営業終了しています。
残りの秋葉原店と浦和店、TOWERmini汐留店の窓口もこの2月で終了、これでタワーレコードから完全撤収です。
現在、チケットぴあ窓口は、ショッピングセンターのインフォメーションに併設されているものや、バンダレコード店頭など全国106個所に過ぎませんが、でも正直「ようまだそんだけ残ってるな」という気持ちでもあります。

チケット販売ほどネットによって利便性が上がったものも他になかなか思いつかないレベルですが、電子チケットが増えてきたことでその便利っぷりは更に。

例えば私は今日、本来ならOf Monsters And Menのライブ行くはずだったんですけど、メンバーの急病ということで延期になりまして。
幸いにもメールで連絡もらっていたので事前にわかってはいたのですが、イープラスの電子チケットの券面に「この公演は延期になりました」の表記が出て教えてくれる仕組みがあり、これ相当ぼんやりしていない限り、会場に行ってからびっくりすることはありません。

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先日、LINEチケットの独占先行で4人分押さえたんですけど、申し込みに数クリック、数日後当選のLINEメッセージが来て発券日を告知され、発券日になったらクリックできるようになって、とっとと3人指定して「分配」したら各人に電子チケットがすっ飛んでいくのです。
自分はこれ以上「ペイ」増やしたくないのでLINEペイは使用していないのですが、使用していたら代金の徴収も一瞬で完了できます。なんだこの世の中。
アホみたいに便利、でもひとつの企業のサービスに囲い込まれすぎると、それはそれで何となくリスクではないかと思ってしまうのですが、時々その感覚を利便性が追い抜いていくので困ります。

そしてそれと共に過去の「当然」を忘れていきます。
会社の年寄り同士で話す際、「PCなかった頃、どうやって会議の設定してたっけ」みたいな話題になることがありますが、考えてみれば、チケットぴあなどのプレイガイドで申し込みからチケット購入までを行った最後っていつだったかと思い出そうとしてももう無理で、確か一瞬プッシュホン回線でオンライン予約していた時期があったなあとか、朧げな記憶が頼りなげに顔を出すレベル。現在の仕組みがどんどん自分にとっても当たり前になっていくにしたがって、過去は記憶の向こうに押しやられていくのです。

それでも、学生時分にどうしても行きたいライブのチケット発売日には、だいたい当時の自宅から徒歩10分の所にあった阪神御影駅前の長崎屋の2階のチケットぴあに朝から並んでいたことはすごく覚えています。今は昔、チケットぴあはおろか長崎屋御影店もとうに潰れ、というか「長崎屋」という屋号自体が風前の灯
もう世の中の流れって恐ろしいわ。