現役男性アイドル/ダンス&ヴォーカルグループの有料単独公演の最大キャパ・2019年秋版のこと

現役男性アイドル/ダンス&ヴォーカルグループの有料単独公演の最大キャパ・2019年秋版。
半年に一度、女性版・男性版を作成していますが、いろいろあって今回の男性版、大幅に遅れました。
でも「秋版」と言い張ることにします。

(会場・動員部分の基準)

  • 有料の単独公演のみ。無料イベントやCD特典の券で参加できるイベントは含みません。
  • ただし、他に出演者がいてもあからさまに「前座」っぽい感じのはセーフ(主観)。
  • 会場ベースでの比較のため、満員になったかどうかは問いません。つうかわかりません。
  • ライブハウス等、椅子の有無等でキャパ大分変わりますが、基本最大キャパで。特にVISIONとかclub asiaは箱のキャパが複数フロアの合計なので、絶対違うとは思いながらも。
  • 実施済み以外に公演が告知されているものも含みます(「予定」表記分)。
  • 自前の箱等での「定期公演」は除きます。
  • 抜け漏れご容赦。
  • 今回から観測対象にしたのには★、前回から会場キャパが上がったものは(↑)表示。
  • (活動停止)は停止済みのグループだけで、発表済みでもまだ活動してるのには付けてません。

(CD売上部分の基準)

  • オリコンで最も売れたシングルの累計売上数(カッコ内は発売年)。
  • アルバムが最大の売上の場合「※アルバム」の注記。
  • シングル・アルバムもオリコンの集計記録が一切出ていない場合は「記録なし」表示。
  • 順位はこれまでの最高順位ですが、最高売上枚数の盤が必ずしもその順位のものとは限りません。
  • (↑)は、前回記録時より売り上げか順位が上がった場合に付けてます。

(Twitterフォロワー数部分の基準)

  • ここ数日でのそのグループの公式Twitterアカウントを検索した際のフォロワー数。
  • 運営アカウントのフォロワー数で、前回より増えたら(↑)、前回より10%以上増えたら(↑↑)、減ったら(↓)。

で、前回女性版があんまり多かったのでPDFで公開にし直したのですが、実はデータの取り回しもそっちの方が楽なので、男性版は今回からPDFのみでの公開にします。
ということで、以下のPDFをご覧ください。

現役男性アイドル/ダンス&ヴォーカルグループの有料単独公演の最大キャパ・2019年秋版

今回、調べながら痛感したのが、「めっちゃグループ増えてる」。
Twitterのアカウントの作成年月で確認できる限り、昨年の後半くらいから明らかに新規グループのデビュー量が増えています。で、今回1周年で初ワンマン開催みたいな感じでこの表に入ってきています。
これ何だろうと思ったのですが、嵐が活動休止を発表したり、関ジャニ∞もメンバー抜けるし、明らかにジャニーズの相対的なパワーは以前より弱まっていますし、先日のミュージックステーション、Hey! Say! JUMPが出ていたのに、EBiDANのDISH//の北村くんが山崎まさよしとペアの形とはいえ同日の番組内で出演するなど、かつてライジング所属グループを完全ブロックしたような状況もありません。
そういうパワーバランスの変化もあって、ここがビジネスチャンスと認識して新規グループが続々と登場することになったのではないかと思います。
女性グループの方が相当にレッドオーション化してきたのに伴い、女性グループの運営から男性グループの運営に舵を切った事務所も2-3あったりとか。

さらに、ジャニーズ・EBiDAN以外で以前から活動していた地下系の中堅グループにも人気の陰りが一部見えたりもしています。
今回Twitterのフォロワー数の確認をしていてビビったのが「フォロワーが減っている」グループの数の多さ。女性グループの方は実際の動員が減ってもあんまり派手にフォロワー減ったりしていないのですが、男性グループのそれはもう如実に。
「男性の恋愛は『名前を付けて保存』、女性の恋愛は『上書き保存』」という言い回しがあって、実際のところはどうかわからんですが、ことこの差異を見る限りでは何か本当にそういう感じなのではないかとも思えたり。

そして数が増えてくるといろいろグループにバリエーションも発生していまして、そこの観察も面白くなってきます。
まだ完全に「楽曲派」と呼ばれるような動きは見えてきてはいないのですが、クールでかっこいい「硬派」からキュートでかわいい「軟派」までの線上に様々なグループが並び、「硬派」もヒップホップ系からロック系まで、「軟派」は王道アイドル系もあればファニーな路線を狙うグループもあったり。

あと、これは以前からなのですが、「接触イベントの濃度」では、女性グループ以上にぱっつり分かれているところがあります。
女性アイドルと同等の握手やハイタッチ+お喋り、というパターンが当然多めではあるのですが、お姫様抱っこや鼻キスなど、女性アイドルならありえないレベルのもかなりいて、「粘膜同士の接触」未満であればだいたいやってるような接触度の高い特典会を行うグループもいて。
さらに一部のグループはそういう濃度の高い接触を嫌悪して「接触濃度の高いグループと同じライブには出演しない」と公言している運営もいて、そういう部分での「差異」も存在している模様。

あと、まだワンマンはしていないので、今回の表には入っていませんが、この10月にデビューしたこういうグループもいたりします。
「楽器を持たない」云々というキャッチとか、この衣装もどっかで似たようなの見たことある気もしますし、でもそうやって既に多様化している女性グループの方のモチーフも引用したりしながら、これから男性アイドルの差別化の競争が激しくなっていくのだと思います。たぶん。