フタバ図書が割と危ういこと

V系CDショップZEAL LINKリサイクル系のエンターキングが先日運営企業含めて召されてしまったこととか、新星堂・WonderGOO、文教堂もかなり厳しいことをお伝えしてまいりましたが、最近では広島の雄であるフタバ図書がじんわりと嫌な感じになっております。
以下、今年に入ってからの閉めたり縮小したりの状況。

<閉店>
05/06:フタバ図書 TERAワンダーシティ店(愛知県)
08/08:フタバ 上板橋店(東京都)
08/25:フタバ図書 GIGA今宿店(福岡県)
08/31:フタバ図書 八丁堀店(広島県/書籍のみ)
09/16:フタバ図書 広電楽々園店(広島県/書籍のみ)
09/30:フタバ図書 GIGA箱根ヶ崎店(東京都)
09/30:フタバ 羽村店(東京都)

<営業縮小>
02/17:フタバ図書 GIGA福大前店(福岡県/書籍・CDの販売停止)
02/17:フタバ図書 高陽店(広島県/書籍・CDの販売停止)
09/16:フタバ図書 MEGA岡山青江店(岡山県/新刊書籍の販売停止)
09/16:フタバ図書 ゆめタウン黒瀬店(広島県/新刊書籍の販売停止)

先日閉店すると聞いて箱根ヶ崎のお店に行ってみたのですが、悲しいほどの投げ売り状態でした。

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かつ9月末にはオンライン販売も停止。元々フタバ図書のBtoCサイト自体がそのオンライン販売サイトに組み込まれた形でできていたところを無理くりかっ剥いだおかげで、現在フタバ図書のサイトはこんな悲しい状態に。小奇麗に直さずこのまんま、というところからだけでも相当状況としてはよろしくないことが伝わってまいります。
9月以降の新たな閉店の報は今のところ入ってきていませんが、上半期で閉めるところ閉めて状況見ている感じでしょうか。これでもあかんだらまた年明けくらいにまたいくつか閉めたり、とか。

業態としてはネットカフェやらフィットネスの方、要するに「モノ消費からコト消費」的な方に向かっていますが、ネットカフェは既に随分前から淘汰の時代に入っていますし、フィットネスもここ数年ですごい勢いで他業種がぶっこんできていますので、正直そろそろ供給過剰になるんでないかと思いますし、正味これで安心とはビタイチ思えない。

で、会員じゃないのでまったく中は読めていないのですが、フタバ図書は昨年社長が急逝して実弟が後を継いだ、その際に諸々あって結果として「40年間粉飾決算を続けていた」という、過去に聞いたことのないレベルでえげつない事態が発覚しておりまして、今回のこの流れも、結局社内で何とかしようとしてでも如何ともできずに粉飾を認めたということのようであり、正直立ち直れるのかどうかもまったく未知数です。

広島駅の大規模な再開発も決定し、広島駅からマツダスタジアム行く時だいたい前を通ることになるあのフタバ図書も経営云々以前に物理的に風前の灯状態。

こんな粉飾の話は前代未聞ですし、企業としての規模もこれまで以上に大きく、正直なところ今後の想像のしようもありませんが、割と大きめの総合書店を全国に出していますので、ものすごく嫌な感じは致します。
またこれもよくなるにしろ悪くなるにしろ動きがあれば今後も。よくなる気はまったくしない。