TMのアルバムの印刷ミスのこと

TM NETWORK「GET WILD SONG MAFIA」商品に関するお詫びと良品交換お申し込み特設サイトのご案内

やっちまった。こういう企画もので一番やりがちだけど一番やっちゃいけないヤツ。
紙の校正でもただの文章と説明書とでは随分と観点が異なるという話は聞きますし、WEB制作の際も他はだいたいで流してリリースした後で誤字を見つけたらとっととFTPみたいな考えでやっていても、個人情報取り扱い文言と連絡先と価格だけは検証環境で死ぬほど見た挙句に担当にチェック出しして、そこの上司に「印刷して紙で持ってきて」とか言われて殺意が芽生えたりするわけですが、今作の場合明らかに通常のチェックとは異なる観点や重要性の認識が必要であったにもかかわらず、いつも通りに転がしたら大変な目にあいました、というあたりではないかと推測いたします。

販売の現状はどうかというと、タワレコオンラインを見る限り、通販分は全部捌き切って「取り寄せ」表示になっていますが、自分が見たタイミングでは一部店舗に店頭在庫が残っているという表示もあり、積極的な回収は行っていない模様。
こういう報が一瞬で世間に流通する現在、むしろミス盤の方を好んで買う方もいらっしゃいますし無理に回収しなくてもすぐに初回盤はハケるという読みでしょうっていうか、1995年にBUCK-TICKのアルバム「Six/Nine」がコーランの逆回転音源を使ってイスラム団体に怒られて回収になった際も、2005年にHIGHWAY61のアルバムが中島みゆきのパクり認定で回収になった際も、どのように情報流通したか知りませんが速攻で店頭からなくなったことを記憶しておりまして、今のこういう世の中そうなるのも仕方ない。
とはいえアマゾンの状況を見ると既に自社販売分は在庫切れ&マーケットプレイスではプレミア価格で出品中であり、それはちょっとトゥーマッチなスピード感ではないかとおっさんは思います。

で、この初報が入った際に最初に思ったのは、どうリカバリするのだろうかという点ですが、結果として「ダメな盤送ったら交換するよ」ではなく「とりあえず申し込んだら正しい盤送るから後でダメ盤送り返してね」という、よく考えたらものすごい性善説に基づいた対応。
まあ、買った人は聴きたいから買ったわけで、それを送って正しい盤が届くまでは全然聴けないよ、というブランクを回避しますよという方針だろうと考えると非常に顧客寄りの対応であり、そこらへんはエイベックスきちんとしてるよなと思うのですが、正味実際にやっちまった範囲以上のコストがかかることは間違いないわけで、やっぱレーベルの担当は何がしかのペナルティがあるのではないかとか、こういう場合の経理処理ってどうなるんだろうか、少なくとも経理担当ただでさえ決算対応で大変なのに過労死レベルで大変だろうなとか考えると笑ってばかりもいられません。頑張ってください。

今作の4枚目はカバーとリミックスであり当然私は買うわけですが、この火曜水曜忙殺されていたがために購入できなかったのは幸か不幸か。とりあえずカバーの中の玉置成実のは既発音源のコンパイルですが、私がカバー専門DJ的なことをぼちぼちやってきた史上、フロアから最強のブーイングを浴びた曲です。理由は聴いたらわかります。みんなが楽しみにしているサビでそれはないやろと、自分も今では思います。反省しています。玉置成実にも反省してほしいと思います。