STEREO TOKYOのマラソン企画のこと(補足)

前回について補足2点。

1)スタッフワークについて。
AKBの秋元康を筆頭にしたスタッフ群、ももクロの川上マネージャー、Perfumeの徳間時代のチーム、BABYMETALのKOBAMETAL。ブレイクしたアイドルには概ね敏腕スタッフが付いておりまして、まあ売れたから敏腕て言われるので鶏が先か卵が先か的なところはあるものの、それでも独特のアイデアと計算でもって仕掛けていることは間違いなく、逆にものすごく素材はよくてもスタッフの腕次第で世に出切らないままくすぶっている例は、正直今も現在進行形で観ているわけで。

何人か友人経由でアイドルのスタッフさんやそこらへん知ってるライターさんと話したり飲んだりすることもあるのですが、すごく考えてはいるもののアイデアと女の子の相性でもってカチッとハマらないというか、ぶっちゃけ女の子のやる気のレベルとか、いろんなファクターでうまくいかなかったり、本当に難しい。
だからこそ、あそこまで音楽的には明確なSTEREO TOKYOがああいう企画しているのにすごく残念な気持ちになるのです。そっちじゃないでしょうと。ただ、STEREO TOKYOについては前に「メンバーのパーソナリティの押しの弱さ」を何とかできないか、みたいなことを言ったのですが、そこがボトルネックになってグイグイ行けないのかも、みたいなことも考えてみたり。

そして、そういう意味で最強なのはやっぱりAKBグループなんですよ。過去に成功も失敗も超弩級のレベルで経験している秋元康を筆頭にしたスタッフに、仲の良いメンバーと明日には明確に人気で順位付けされてしまい、状況によっては地方に飛ばされることもあるという過酷な条件の中でそれでも輝こうとする女の子。
正味今の日本でもっとも戦国大名の家臣に近い生活送ってるのはAKBグループの女の子たちですから。そういうスタッフと女の子の組み合わせでもってやって、他のアイドルグループが勝てるはずないだろっていう話です。握手券でどうこう以前の話です。


2)オタクの呼称について。
当ブログの「調べる」シリーズとして、アイドルグループやバンドの熱狂的ファンの呼称一覧というのをやってみたらどうだろう、という話が友人との飲みの勢いで出たことがあったのですが、ちょっと検索してみたところほぼ完璧なものが既にありましたので、「ないものは作る。あるものには触らない」をモットーとしております当ブログ故、ここにお任せで。
で、「モノノフ」「虎ガー」みたいな呼称を作るのは、「オタク」って呼ぶのはあんまりだよなあって他にも「帰属意識」を高める手段としても機能しておりまして。自分はここに属しているんだという「Belong to」の感覚を持ってもらうための一番簡便な方法です。言ってしまえば大学の文化祭の時にサークルでTシャツ作ってみんなで同じの着るってのとあんまり変わらないのですが。

それでも、プロモーションをやるのであれば「濃い連中」をひとつのグループとしてまとめて、みんなで一緒の方向を向けるような「記号」をひとつでも落とすのと落とさないのとでは、その後随分違ってくると思うのです。
頑張れ、アイドル運営。