文真堂を完全子会社化へ 取次大手のトーハンが3月

大変に地味なところではありますが。
新星堂WonderGooを展開するワンダーコーポレーションの完全子会社になったのに続いたのかどうか、今度は群馬県を拠点にしている複合書店チェーンで、メディア系をメインとした店舗TIMECLIPも展開している文真堂書店が書籍卸大手のトーハンの傘下に入るということで。いろいろ再編が進んでおります。
言うても大日本印刷丸善ジュンク堂を傘下に収めたりブックオフに出資したり、卸どころじゃない一番上流まで行ってる例もあるといえばあるわけですが、それでもやっぱり「時代」を感じざるをえない状況。

卸にとって小売りが減るのはイコール顧客が減るわけで当然キツい話でありまして、たとえばCD関連で言えば現在は卸に絞った経営を行っている星光堂も2006年に小売りの玉光堂を傘下に収めて、さらにその後バンダレコードも玉光堂にグループインしています。
そもそも埼玉の小規模なチェーンだったバンダレコードが東北まで出張って出店し始めた背景には、ショッピングモール内の店舗を撤収した他CD店の跡地に居抜きで入っていく、つまり「取引のある小売店の数を減らさないための措置」として相当に裏で卸の方が動いているくさい状況もあったりしまして。

また、最近のバンダレコードの不穏な動きとしては、東北のイオンモールを中心に出店しているCDショップチェーンのスクラムが、この1月から2月の1か月足らずの短期間で3店舗もスクラムからバンダレコードに鞍替えすること。全部で10店舗あるかないかくらいですからそのうちの3は相当大きい。

スクラム 石巻店(1/30閉店)→バンダレコード石巻店(2/2開店)
スクラム 利府店(2/9閉店)→バンダレコード利府店(2/13開店)
スクラム 東根店(2/16閉店)→バンダレコード東根店(2/20開店)

店のTwitterとか見るに店員さんもおよそそのままバンダに移行するっぽく、これは「撤収した後に居抜きで入店」という従来のバンダがやってきた形そのまんまではなさげ。
というのもスクラムの経営はイオンの子会社であるアビリティーズ・ジャスコなのですが、その社名やサイトに記載されている内容から察せられる通り、イオングループ内の障害者雇用の「法定雇用率」に寄与するという側面もある会社で、かつその会社の本部自体が今回撤収する利府店の中にあります。だから単純に売り上げがちょっと悪いから3店の経営切り離します、とかではない事情も何やらありそうで。

親会社、卸、小売店、とりあえず生き延びるためのいろんな策は講じているということですがなかなかにしんどそうで、それもそもそもの需要喚起の部分が現状で非常に頼りなさげな事態になっているのが。いくら合理化とか集中とかしてみても、飯の種自体が流れてこないといかんともし難く。
というわけで次回は多分「需要喚起の場」としての旧来メディアの話になる、と思う。

ちなみにアビリティーズ・ジャスコイオングループで社名に「ジャスコ」が残っている唯一の企業。