土曜日は周囲のアイドルオタどもにそそのかされシリーズ。
今回「お前はこれを観るべきだ」と言われたのは生ハムと焼うどん。作詞作曲寸劇衣装ブッキング運営その他完全セルフプロデュースの女子高生2人組。ロフトプラスワンで吉田豪氏をゲストに加えたトーク込みのライブだったのですが、第1部:寸劇とライブ、第2部:(手押し)相撲大会、第3部:トークという訳が解らない3部構成。
結論から申し上げますと、かつてないレベルで心を持っていかれそうになった。あと30分トークが長かったら終演後のチェキ会並んでた。会場限定CD-Rは買った。
作詞作曲その他をすごい勢いで制作する東の凄まじい地頭の良さ、その頭脳から繰り出される突拍子もないアイデアに瞬時に順応してさらに明後日の方向に転がしていく西井の反射神経。面白いんだけどむしろ感心するレベル。えげつないレベルで客いじりもするんだけど、これ以上は越えないという線引きも毒蝮三太夫並みの絶妙さ。この子たちは才の塊なのだなあとひたすら思いながら眺めているうちに終了。
YouTubeに落ちてるコント部分だけではかなりの部分伝わらないのがもどかしいところではあるのだけど。こんなもんじゃないんです。場の空気の持っていき方がハンパないのですよ本当に。
可愛くて、共通の独特の感性を持ち、でも持ち味や性格は絶妙に異なるこの2人が学校の同級生として出会うって、そして苗字が「東」と「西井」ってどんな奇跡なんだよと思う。本当に観ていて好ましい気持ちになる2人でした。
昨年の2月にライブ活動を開始して、昨年秋の新宿MARZはチケット瞬殺。それを受けて3月には赤坂BLITZでワンマン。BLITZ自体は他のアイドルも結構やっている箱ではあるのですが、彼女たちはそのスピードと、ここまで一般流通音源を一切リリースしていない状態でのそれ。
一体これからどうなるのだろうと末恐ろしくもなるのだけど、この3月で高校を卒業して「現役高校生」の看板が外れますので、あとはこの1年「10代」の看板を掲げられるうちにどこまで行けるのかが鍵。とはいえこれ以上忙しくなりマネージメント等任せてしまったら「完全セルフプロデュース」の看板も外さざるを得なくなり、こういう状況痛し痒し。
それでも彼女達なら越えていけるかもしれないと思いながら、何をやらかしてくれるのかと楽しみにしながら、3月2日を待ちます。