紅白ネタ。
歌唱曲が出たので前にもやった「歌唱曲がいつリリースされたのか、過去紅白で何回歌ったのか」一覧。
曲名の後のカッコ内の数値が過去に歌った回数。数字無しは初披露、「*」付きは紅白でありがちな「他人名義の曲歌う」パターン。
ただいろいろ面倒臭くて、NMB48の「365日の紙飛行機」は名義はAKB48楽曲だけど、センターはNMB48山本彩、しかもカップリング曲。徳永英明もこれ当然中島みゆきの曲ですけど、過去のカバーだだリリースの一環でシングル化までしていますので、ここはもう持ち歌扱いで。
メドレーの人は何歌うのかわからんので発売年は入れてませんが、売上の数値は参考として今年リリースしたシングル楽曲の中で一番売れた曲の売上枚数入れました。

歌手名曲名発売年
(売上)
 歌手名曲名発売年
(売上)
E-girlsDance Dance Dance2015
(56,200)
 メドレー---
(571,600)
いきものがかりありがとう(2)2010
(213,500)
 五木ひろし千曲川(3)1975
(450,000)
石川さゆり津軽海峡・冬景色(9)1977
(727,000)
 EXILEメドレー---
(127,200)
今井美樹PIECE OF MY WISH1991
(1,253,800)
 X JAPANメドレー---
---
AKB48メドレー---
(1,782,700)
 関ジャニ∞前向きスクリーム!2015
(315,700)
NMB48365日の紙飛行機*2015
(---)
 ゲスの極み乙女。私以外私じゃないの2015
(32,500)
大原櫻子2015
(20,100)
 郷ひろみ2億4千万の瞳(3)1984
(213,000)
伍代夏子東京五輪音頭*1963
(---)
 ゴールデンボンバー女々しくて(4)2009
(85,600)
坂本冬美祝い酒(3)1988
(335,000)
 近藤真彦ギンギラギンにさりげなく(2)1981
(600,000)
椎名林檎長く短い祭2015
(34,400)
 三代目J Soul BrothersSummer Madness2015
(234,000)
島津亜矢帰らんちゃよか2004
(15,400)
 SMAPメドレー---
(184,300)
SuperflyBeautiful2015
(album)
 SEKAI NO OWARIプレゼント2015
(88,100)
高橋真梨子五番街のマリーへ1973
(212,000)
 Sexy Zoneニッポン Cha-Cha-Cha チャンピオン2015
(132,700)
天童よしみ人生一路*1977
(---)
 TOKIOAmbitious Japan!(3)2003
(209,700)
AAA恋音と雨空(2)2013
(46,200)
 徳永英明時代(2)2005
(9,500)
西野カナトリセツ2015
(53,300)
 BUMP OF CHICKENray2014
(album)
乃木坂46君の名は希望2013
(318,400)
 氷川きよし男花2015
(69,700)
PerfumePick Me Up2015
(70,600)
 V6メドレー---
(107,000)
松田聖子赤いスイートピー1982
(500,000)
 星野源SUN2015
(82,800)
水森かおり大和路の恋2015
(63,000)
 細川たかし心のこり(2)1975
(801,000)
μ'sそれは僕たちの奇跡2014
(102,200)
 三山ひろし岩木山2015
(75,500)
miwafighting-Φ-girls2015
(23,700)
 美輪明宏ヨイトマケの唄(2)1965
(400,000)
レベッカフレンズ1985
(307,000)
 森進一おふくろさん(8)1971
(225,000)
和田アキ子笑って許して(4)1970
(197,000)
 山内惠介スポットライト2015
(70,100)
    ゆずかける2015
(配信)
いろいろ気付く。まず驚いたのは松田聖子の「赤いスイートピー」、今回紅白初披露ということ。当然この楽曲出た当時は紅白バリバリの常連だったわけで、じゃあ1982年何歌ったのかというと「野ばらのエチュード」。10月25日リリースなんでプロモーションに使う意図があったのでしょう。でもこの年に松田聖子4枚シングル出しているのですが、僅差ではあれ「赤いスイートピー」はその4曲中では3位の売上。楽曲の普遍力と当時の受け入れられ方は微妙に異なるということで。
同様のパターンとして「2億4千万の瞳」や「Ambitious Japan!」も後世への残りっぷりを考えると意外な売上。

また、歌唱回数としては細川たかしの「心のこり」、紅白では初登場以来の2回目というのが意外。日本歌謡史上に残るどキャッチーなサビ歌詞曲なわけですが、でも我々の世代は考えてみれば細川たかし本人よりも志村けんが歌ってる替え歌の方をよく聴いている。

初登場組の歌唱曲はおよそ今年の曲持ってきている中、乃木坂が「君の名は希望」。間違いなく彼女たちの持ち歌の中でも屈指の一般訴求力ですから妥当な選曲。
同様に今回、比較的「持ち歌の中から売上を気にせず自分で名曲と思っている曲」を引っ張ってきた方が他にも散見されます。島津亜矢、藤あや子、AAAあたりがそんな感じ。

ゴールデンボンバーも多分に意図的というか、選ばれた時点でこの流れは見えている。ちなみに「連続4回は夏川りみと並んで過去タイ記録」という記事が多いですが、「初登場から」という制約がなければ、美川憲一もラスト4年ずっと「さそり座の女」でした。インドヴァージョンとかおかしなことにはなっていたものの。

曲順的なところで言えば、石川さゆりは過去8年で4回「津軽海峡・冬景色」と「天城越え」を繰り返して今回5往復めですので、法則性で言えば来年は「天城越え」です。坂本冬美は過去6年「また君に恋してる」2年連続⇒「夜桜お七」2年連続⇒「男の火祭り」2年連続なので、法則性で言えば来年も「祝い酒」です。

今回、「千の風」的な紅白発のヒットが生まれるかどうかですが、一番可能性高いのは演歌男子初登場2名。山内惠介は最新の数値で無事氷川きよしを追い越し、完全にぐうの音も出ない状態となりました。
演歌以外で可能性があるとすれば西野カナ。「トリセツ」はうっかりタイミング外してしまってこれまで言及してませんが、一部で言われているように「何かの間違いじゃないかと思うレベルでよくできた楽曲」だと私も思います。今の路線にシフトして3曲目のシングルにして集大成が出てきてしまった感。あの曲のプレゼンスがきちんと伝われば多分かなりの売上上乗せができるんじゃないかと思います。

μ'sについては先日中の人たちについての話はしましたが、楽曲どうこうに言及するのは万が一でも何かあると私の今後のネット人生にかかわるので自粛します。リスクヘッジ