そういえば紅白、五木ひろしが気になるのです。
毎年言ってますが彼は流行歌手の矜持として、特筆すべき状況がなければ必ずその年にリリースした曲を歌っていました。
例外はここまで4回。

1997:千曲川…大トリ+翌年の長野五輪にちなんで
2007:契り…大トリのため知名度の高い大きなメロディの曲を持ってきた
2009:凍て鶴…この年亡くなった作曲家三木たかし氏の追悼
2011:ふるさと…東北復興のテーマに合わせて
2014:よこはま・たそがれ…この年亡くなった作詞家山口洋子氏の追悼

今年は通算3回目の「千曲川」が歌唱曲として発表されているのですが、正直まだその理由がわからない。
今年の五木ひろしはいまいち曲がヒットせず、例年10位台、いい時には週間ベストテンに入るくらい行くのですが、今年は最高位29位、売上も22,000枚程度と伸び切らず、ベテラン演歌歌手勢がリタイアしていく中で彼も遂に心折れて畳みに入っているのかと想像してしまい、悲しい。

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週末黙ってたらライブ行ってるか酒飲んでるかその両方かです。
26日は、これまで何度かネタにした割に観ていなかった佐賀県出身ティーンズガールズバンド、たんこぶちんをeggmanで観てみました。彼女たちが主催の3つのガールズバンドが出る企画。

LeLien。
スターダスト所属の高校生4人。要するにバンドというよりはアイドルに楽器持たせてみた感じのZONEみたいな奴。ある程度アイドル育成の方法論が内部に蓄積されているはずのスタダでも、こういうチャレンジをしなくてはいけないシビアな世界。
正味うまくない。でも当て振りではなく下手なりに音を出し続けていれば、超える瞬間はあるのだと思います。頑張ろう。

Chelsy。
ビーイング所属。最近のビーイングはいまいちうまくいっておらず、2012年にはK-POPのBOYFRIEND、2015年にはアイドルグループのLa PomPonをデビューさせ、それまで活動休止を挟んでずっとインディーズでやってきたV系アンティック-珈琲店-を招き入れたり多方面に手を伸ばして必死です。
そんな中で育成中の3ピースバンド。可愛いし演奏能力高め。ただ楽曲が良くも悪くも従来のビーイング的なところのままなので、もう少し冒険してほしいと思いました。

たんこぶちん。
ヤマハ所属。予想以上にうまい。スタジオ音源よりもライブ音源の方を素直に良いと思えるレベルできちんとライブバンド。いいライブでした。特に太鼓の子の「リズムの後ろを引っぱたく」タイミングのドラムがすごく好き。ただこの手の叩き方は普通のエイトビート以上にディスコ的なグルーヴの方に映えると思っているので、ぜひそういう感じの曲でVoのまどかちゃんの声質にも合うような曲、パスピエの「チャイナタウン」みたいなのを一発お願いしたいところ。
と思ったらPuffyの「渚にまつわるエトセトラ」のスタジオライブがあったので観たら現状何となくわかった。ベースの子だ。頑張れもう少しだ。


28日は黙ってたらだいたい行くことになっているベイビーレイズJAPANTOKYO DOME CITY HALL
この1年は全国ツアー、バンドとの2マンツアー等々、相当現場の数をこなしての本年最終。仕上がってた。今まで観た中で一番いい。というか彼女たちは「最新ライブを最高にする」と常々言っているのですが、本当にここまでそうなってるのがすごい。ラストの畳みかけとかかなりすごい。
そして楽曲のパフォーマンスのみならず、場数をこなすことでMC能力もようやく上がり調子。初めて観た時には誰もネタ振りできないまま途方に暮れていたりしてこれどうしたものかと思っていたのですが、きちんと役割分担が出来上がったことで回るようになってきた。

そうなってくると別のことが気になってくる。PAが正直音悪すぎ。こんな音の悪い箱じゃないんですよ、TOKYO DOME CITY HALLは。途中で調整しながらよくはなってきたけど、最初の方は破裂音とかギターの高音とかもう聴いてられないレベル。機材は同じでも技術で全然変わるというのは、RISING SUNに出た時の山下達郎の、野外とは思えないハイレベルサウンドでこれでもかと思い知らされたので、次はそこ頑張ってほしいです。山下達郎クラスじゃなくても別にいいです。

しかしV系のライブでも思ったし先日のゆるめるモ!の時も思いましたが、いいパフォーマンスできるバンドやグループがあるのに、どうしてもバンギャやドルオタの中のみでしかそれが共有されず、外部から流入が極めて少ない事態というのは本当に由々しいのです。本当もう少しでかいところでやってもらいたいのです。みんなライブ行こうよ面白いよ。