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エイベックスがJASRAC離脱 音楽市場が活性化か?

9月のこのニュースの時点で「動く」ことは予想できてはいたものの、やはり具体的に出るとなかなかに衝撃的ではあります。
エイベックス・グループは現状で音楽レーベルはもちろん、興業の会社もマネージメントの会社も持っていますので、JASRACが常々抱えていた「対レーベルの問題」「対現場の問題」「対ミュージシャンや所属事務所の問題」のあたりは当然拾ってクリアにした形のビジネスモデルになってるはずで。

イーライセンスの三野明洋会長はコロンビアやシックスティレコードを渡り歩き、社長の阿南雅浩氏はソニーからエイベックス。JRCの荒川社長は代理店からイベント会社等の裏方まわりと、トップが実務畑バリバリ。
JASRACは会長が作詞家都倉俊一氏、理事長の菅原瑞夫氏は出自追えなかったけど、どうも現場の出身では無さげ。かつ理事の中にも例の通り文科省からの天下りも。この時点で相当に守る方と攻める方の火力に差があると思わざるを得ません。
JASRAC側の最大の防御壁は従前から問題になっていた、テレビ・ラジオ等のメディアを筆頭にした既存の版権利用者側の手続きまわりをとてもラクにしていた「年間包括契約」の制度。これがあったからこそ中小の版権管理会社はここまで上がり目なかったのですが、こうなると話は違います。
元々浜田省吾スピッツのロード&スカイ音源はイーライセンスに託していますし、そこに来てエイベックスが離脱するとどうなるか。EXILE系外れます。SKE48外れます。ジャニもV6とキスマイ外れます。ONE PIECE仮面ライダーシリーズ外れます。そして現場の人脈等をフル活用しての働きかけが行われることも間違いなく。
うん。もうこりゃメディア側も諦めて事務仕事を倍にしてでも対応するしかない事態です。

JASRACもむざむざ削り取られていくのをぼんやり眺めているだけではないと思いますが、でも対策として打ち出すのが徴収の強化策とかイーライセンス&JRC側をDISる方向であるとか、何か斜めの方に行ってしまうかもしれないという危惧は、正直ある。