長渕剛の富士山麓10万人オールナイトライブ、窮地か。
このサイトにアクセスすると開くポップアップ画面の文面から叫びのような、すがるような思いが透けて滲んできて、心を打つと同時に、本当にかなりよろしくない状況なのではないかという不安が。そりゃもう必死なんだ。もう長渕と主催のキョードー東京だけの話じゃないんだもの。

JTB
会場は一番近くの駅から直線距離で10km、かつその駅と会場の間には1,964mの毛無山。道がある駅からだと最寄駅で20km先という立地。真っ当なアクセス道路はさして広くもない国道のみという道路事情のためステージ近辺までの自家用車使用は不可。したがってどんな状況であろうと来場する人間はJTBのツアーいずれかの購入が必須、ただでさえ最近は手配が厳しくなっているバスと運転手、JTBはこの夏休み時期にそれこそ必死になってかき集めたはず。10日まで売っていた全国53カ所からのシャトルバスも、観客の利便性という側面の他、もし鉄道や航空機で近隣まで集めてからのピストン輸送という形では静岡山梨近辺のバスだけではとても足りず、全国のバスを総動員してどうにか取り回すための策という、のっぴきならない事情もあるわけで。ガチなんです。

会場となるふもとっぱら。
ここは普段はキャンプ場、当然夏休みが営業期間を通じての最盛期です。それをこのライブの設営・実施・撤収のため、今年はその夏休み時期を完全にぶち抜いて長渕貸し切り。誰にもバーベキューなんかさせない。もう後戻りはできないのです。それでも文面下部の「変更履歴」を見るに、チケットの売り上げが芳しくないことがわかってきたあたりからちょっとずつ貸し切り期間を削っている涙ぐましさ。いろいろ必死なんです。

富士急行バス。
新幹線新富士駅から富士宮駅を経由して河口湖・富士急ハイランドに至る幹線バス路線、当然ここも夏休みしかも土日は一番の繁盛期のはず。それを8月22日23日、丸2日に渡って終日運休です。お父さんも休める土日に遊園地観光地までの足を全面停止。恐らくそのバス車体はJTBのツアー用として供出されるはずです。本気なんです。

完全にポイント・オブ・ノー・リターンを超え、関係者全員がゴールまで突き進むしかない状況。待っているのは奇跡か、地獄か、意外に普通か。
いろいろ調べているうちにどんどん行きたくなってくるんだけど、俺23日朝からWorld Happinessなので。長渕ごめん。