森高千里 『鬼たいじ』 【セルフカヴァー】

彼女は今セルフカバー200連発企画やってまして、117曲目は節分ということでのチョイスですが、この曲は彼女の作詞家としての異常値を端的に示した曲として、彼女を語る際によく引き合いに出す曲です。何せ何のメタファーでもなく「犬と猿と雉を連れて鬼退治に行く歌」ですよ。それがアイドルのアルバムの1曲目に来るんですよ。コンサートでは当時はまだフリフリの衣装でしたが、それ着て自分の作ったこれ歌うんすよ。いろいろおかしい。
本当に当時の彼女のコンサートに行かなかったことは人生最大の後悔のひとつ。


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1年ほど前、東京23区内にある「街のレコード屋」残り43軒という話をし、11月にはうち3軒が閉店し1軒が移転で「街のレコード屋」とは呼べない状態になった件をまとめましたが(ここここ)、その際「そろそろヤバい」と言っていた銀座のミヤコも結局昨年12/20に店じまい。
閉店後ですがようやく見に行ってきました。

まあこんな感じの有り様。この建物はシネパトスが入っていた三原橋地下街の入口にあたる場所で、周りと比べても何だか道路周りが妙なことになっていますが、その経緯はこちらのページが非常に詳しく調べられています。
で、このページの資料を見るに昭和28年の段階で「ミヤコラジオ」という屋号が確認できます。要するにここら一帯の地下街や建物ができたのを受けてオープンして以来、老朽化による再開発のため立ち退きになるまで延々と営業していたということで、それだけで何かもう恐れ多い。

というわけで東京23区内に残る「街のレコード屋」残り38軒。もしかしたら他にも閉店しとるかもしらんけど。そのうちまたパトロールに向かいます。

それと、閉店の報から実際の閉店までが短すぎて閉める前に行けなかった横浜のバナナレコード2店舗も見てきました。こんな感じに。

■元町

■駅前

元町は横浜のタワレコ発祥の地でもありますが、これで元町・石川町界隈のレコ屋は全滅しました。バナナは四日市在住時代、近鉄に乗って名古屋に出かけた際、栄・丸栄の更に伏見寄り、当時の東海銀行の地下にあった頃の本店に必ず寄っていたことを思い出します。ナゴムやら当時のインディーズレーベルの盤はだいたいそこで購入した記憶。
東京に乗り込んできた際には嬉しくて、渋谷店にしげく通いました。そんなバナナも渋谷を閉じ吉祥寺を閉じ、そして今回で関東から完全撤退。せめて東海地方各店舗のできるだけ健やかならんことを。岡崎とか立地的にもちょっと心配だけど。