ナタリーのこの記事見てこの紹介文だけで聴きたくてたまらなくなって、YouTube見てみたら本当にこいつらどうかしてた。タワレコで2012年に出たCD買ったらもう何かすげえ。あとは2月待ち。
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2013年の10枚、残り5枚。
Leagues / You Belong Here
今年の「何食ったらこういう音出せるんだ」大賞。
例えて言うなら、ビートルズ以前、1960年くらいのバンドを現代に拉致してきて幽閉して、戦前から現代に至るまでの様々な音楽を1年ほど強制的に聴かせ続けた後にスタジオに放り込んだ結果できた音、みたいな。
曲ごとに様々なジャンルに振れながらもどっかしら統一されたヴィンテージ感が奇妙に漂っている謎のバンド。ナッシュヴィルという出身地の血か。3人組だけどだいたい全員小汚いところも好感度高し。
のあのわ / Cry Like A Monster
前作でタイアップ取ったもののしょぼヒットに終わって、ミニアルバムも売れずにそのままレーベル放り出されて、メンバーが一人脱退して、そういう状況下で出てきたのがこんな素晴らしいアルバム。もうどういうことになってるのかよくわからない。
メジャーで培ってきたよいこと悪いこと、そこらがいろいろと生きた結果ということでしょうか。
惜しむらくはこのアルバムをメジャー環境の録音環境で、もうちょいいい音で録れていたら、という点。でもメジャー契約継続できていたとしても多分こういう音は作れていなかったと思うし、そこらへんジレンマ。
Prefab Sprout / Crimson/Red
もうあちこち体にガタも来ていて、正味音楽作るにはなかなか大変な状況とも聞いています。なのに全楽器自分で演奏して歌って、これだけのもん出してくるのかよという、とんでもない完成度。
相変わらずメロディー進行は難解なのに通して聴くとアホみたいにスムーズに耳に入ってくる稀代のポップネス。正直ここ数作はリリースされるたびに「これがラストアルバムか」と思いながら購入して、毎度感心しっぱなし。今作は特にいいかも。
サカナクション / Sakanaction
これまでの彼らのアルバムで一番好きだったのは「Nightfishing」で、それ以降は新たなものを手に入れるのと引き換えに元々持っていたよいところを失っていく過程だと思っていたのです。でも、このアルバムには、昔好きだった部分が最新モードときちんと同居できていて、かつこれまでで最強のポピュラリティも同時に手に入れることに成功していると思う。
いよいよ「どれだけ好き勝手にやってもきちんとポップスとしてブレない」という、商業音楽の作り手として最強のステージに立ったのかもしれません。
フジロッ久(仮)/ ニューユタカ
世の中舐めてるかと思ったら「バンドやろうぜ」というタイトルで何も皮肉もなく「バンドやろうぜ」という歌詞内容の歌を出してくる馬鹿みたいなストレートさ。ライブやったらどうせ概ねドシャメシャなのにやたらに歌メロが立っていたり、アレンジも多彩だったり。本当にわけがわからないのですが、でもそれはきっと底知れないからわけがわからないので、もう少しきちんとライブ行って理解したいと思う。