AKB48はプロレスだと思っている。

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今朝のNHKあさイチ」は、能年玲奈の圧倒的なまでの「テレビタレントとしての機動性のなさ」を当の朝ドラ直後に世間に大いに知らしめたという意味で、彼女の重要なマイルストーンになる。
観賞用にはすごくいい。だから「魔女の宅急便」のキキのコスプレをしろ。

あまちゃん」はブルーレイを予約した。連ドラのソフト買うの初めてです。「半沢直樹」は見ていません。多分、見て溜飲を下げるであろう自分が何となく嫌という、意固地な屑みたいな理由です。

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今年も間もなく3/4が経とうとしているわけですが、いろいろ手練手管で売ってきた日本のパッケージビジネスもようよう終了に向かっている感が強くなってまいりました。
これまでの今年のトータル売上げ順位見てみます。

シングル。
ミリオンはAKB48の3作のみ。以下、4位はこれまで2種発売だったものを3種に引き上げた嵐。5位は「ライブチケット抱き合わせ」のEXILE。以下SKE48が2作、嵐、NMB48乃木坂46でベスト10。
ジャニ、AKB48グループ+α、EXILE以外で最高なのはサザンで13位、現状で33万枚ほどですが売る側の予想を遥かに下回っていることは、店頭に未だに初回盤からアナログから潤沢に並んでいる状況を見れば容易に推測可能。

そんな感じで、マス系のプロモーションのみでは如何ともしがたい中、握手会とかチケット抱き合わせによる付加価値というかシングル本体じゃないところで購入動機を煽らないことには形にならない状況が完全に固定化しております。
でもまあ、何かのきっかけで夜中とかに「この曲いい!ほしい!」と思った際「明日CD屋行こう」と考えるのは今の状況考えたらむしろ異常ですしね。


アルバム。
1位と2位はB'zのベスト。それでも各60万枚行っていないというあかん事態。昨年はミスチルのベスト2種とAKB48がミリオンでしたが、今年はまだそんな状況。AKB48は今年はアルバム出さんのでしょうか。そろそろベスト盤来てもいい頃ですが。
というか、氷室京介のベストが10万枚行ってなかったり、西野カナのベストが初動で20万枚届かなかったり、永ちゃんのオールタイムベストがやはり20万枚届かなかったり、いきものがかりがようやく20万枚だったり、アルバムに関してはここに来てさらに急速に市場がシュリンクしていること丸わかり状態。
そんな中、さだまさしのベストは根強く15万枚近く出ていて、「さだまさし氷室京介」という愉快な状態も起きています。


まあ、着うた始まってだいたい10年、曲単位どころかサビだけ切り売りになってたのを買ってた世代が、独身で働いて可処分所得の高い、これまでの音楽ビジネスでは最重要な購入世代になったからといって、いきなりみんなが「じゃあアルバム買おう」なんて思うわけもなく。その流れならスマホゲームに課金しますわな。「お金の使い方」のスタイルとしては全く同じですから。


ヨーロッパのいくつかの国では「音源販売の市場規模がプラス成長」という事態も起こっておりまして、でも普通に考えて「街に出ないと買えなかったもの」が「24時間いつでもいる場所で手元から購入可能」、びっくりするくらい購入チャネルが増えているんですから、むしろそっちの方が自然な動き。
日本はちょっと、10年くらい何と戦っていたんだか今となっては不明ですが、業界丸ごと自ら市場規模を狭めようとしているとしか思えないアクションばかりでしたから、そりゃもう自業自得ということで。

ということで前々からダラダラ言い続けていたことをおよそトレースして本日終了。