アイドルのその後の醜聞とか年取ってからテレビ出てくるときの酷いノリとか裏話暴露とかいろいろ見聞きしていますと、若い時に誰を熱狂的に好きになるかというのは恐ろしいくらいにバクチ的であるなと思います。そういう意味で山口百恵の熱心なファンだった人は、今に至るまで何て幸せなんだろうと思います。あんな綺麗なケジメとその後の潔さ。後にも先にもあれ以上なんかない。歳食ったファンも当時を本当に美しい思い出として思い返せる。

唯一ケチがつくのは、長男の芸能界における迷走だけです。バンド解散後、松山千春役という衝撃の役どころで役者デビューして彼のカバー曲でソロデビューしたところまでは以前より確認しておりましたが、最近何してるだろうと思ったら、この2月にミュージシャンとしてミニアルバムをリリースしていました。初動138位、累積1,200枚。頑張れ。

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で、最近これ以上ないってくらい派手にやらかした人も元メンバーだったモーニング娘。、一度生で観に行きたいと思いつつずっとタイミング逸していて、でも5/21武道館は田中れいな卒業ということもあり「これには一見が行っちゃいけないだろう」と思い争奪戦にも参加しなかったのですが、ふと「ライブビューイングに行かないか」と誘われたので、ライブビューイングがどんなものかというのも知りたかったこともあり、二つ返事で行って参りました新宿ピカデリー

観たところそれなりに面白い。でかいスクリーンいっぱいにメンバーの汗まみれの笑顔ドーン。これはすげえ。ありだ。メンバー全員が田中れいなのカラーである水色のリストバンドをしていることとか、道重が実にいいタイミングでウインクしたとか、スタンドからならうっかり見逃しそうなポイントもきっちりはっきり見られました。でもやはり会場内は比較的まったりした空気で、観ているうちに「あーこれ生で、武道館の空気の中で観たい」と思う気持ちが芽生えるのは抑えがたく。生殺し感覚。

あと、テレビ的にがんがんカメラが切り替わっていくのが非常に気になりました。個人的には今の娘。は緻密に組まれたフォーメーションを完璧に回していくステージパフォーマンスこそをじっくり観たかったので、ちょっとこれは残念感あり。座席の多いスクリーンひとつという形ではなく、小さなスクリーンを複数使い、ステージ全体を俯瞰できるような位置からの固定カメラで見せてくれるようなスクリーンを別に用意してあったらいいのにと思いました。

そしてついでなので他にもコンサート中ずっと鞘師のアップだけを捉え続けるスクリーンとか、譜久村の腋の下しか映さないスクリーンとかがあったら、現状の「ライブ本体のチケットを取れなかった人の救済」「ライブ本体に近い価値の提供による利益の最大化」という補佐的な位置付けではなく、そのライブビューイングこそを観たいといういろんな意味で熱心な人が日本全国から大集合したりして、ライブ本体とはまた別の価値を提供できるコンテンツになり得るのではないかと、けっこう真面目に考えました。