三重の実家で名古屋圏のCMは相変わらずパチンコ店のが多いなと思いつつテレビ見ていたら、突如野村よっちゃん登場。ローカルチェーンの楽器屋のCMに出演してた。
元ジャニーズでここまで自由な人は他にいないわ。ジャニタレ出身者の中できちんと生き残ってるのはおよそ、ここまで自由か逆にアイドル的な部分にひたすらこだわり続けている人かどっちかだな。中途半端はいかんということだね。薬丸は自由な方。

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紅白は帰宅してからまだ見返せていないので昨年の続き、2012年の10枚のうち邦楽6枚。


きゃりーぱみゅぱみゅ / ぱみゅぱみゅレボリューション

capsuleは初期の小西康陽クローン時代に少し聴いてふーんと思ってただけだったのを、みんなで遊んでた時に友達がかけた『Super Scooter Happy』を聴いてたまげてからきちんと聴き始めたのですが、きゃりーのサウンドは恐らく最初はその曲に近い引き出しを開けたのではないかと思ってます。きゃりーは『jelly』よりもむしろこの曲をカバーすべき。
ただの下品にならないギリギリのところに落とし込みつつ、狂ったようなキャッチーさをキープする手腕はPerfume以上にギリギリのタイトロープなはずなのですが、それでも危うさを全く感じさせない中田ヤスタカの底知れぬ恐ろしさが堪能できます。
ただ、アルバム通して聴くとそんなにあからさまに派手続きな印象がないのは、途中で「盛ってない」自然体のキュートさを持つアルバム楽曲がいい仕事をしているせいだと思います。ということで、ベストトラックは「ぎりぎりセーフ」で。


Galileo Galilei / PORTAL

2008年閃光ライオット勢は、ねごとはジャンルレスな対バンを繰り返すことで基礎体力が異常に向上、「可愛い曲をいかつく演奏できる」女子大生重量挙げ選手のようなバンドに変貌し、OKAMOTO'Sはひたすら自由度高く遊ばせることでより奔放な自由度を獲得ししている中、Galileo Galileiは一度上京したもののまた北海道に舞い戻ってスタジオに引きこもり、どこまでも内省的な己ワールドに埋没。このアルバムは元々持っていたポップネスと内省性のバランスが非常に素晴らしかったものの、10月のミニアルバムは内省度更に高まり、でもまだその先のヴィジョンは見え切っていないのではないかというもどかしさを感じた。もう海外のバンドの音とか聴かなくていいよ。ひたすら己に潜り、底を突き抜けてほしい。


チャットモンチー / 変身

今年は「そこそこ名の知れたバンドによるおよそみんなが納得する」名アルバムが洋邦共にいまいち見当たらないわけですが、その中で仲間内でも比較的名前が挙がっているのがこれ。ただ、2人で楽器を取っ替え引っ替え演奏しまくるライブを観るとより本質は伝わりやすくなるアルバムだとも思う。でもあれだけシングル出してPV作ったにもかかわらず初回限定盤に敢えてスタジオライブ映像を収録したのは、きっと彼女たちもそういうニュアンスをわかっていたからじゃないかと思う。
14日、ようやくワンマンのチケット押さえられたのでZepp Diver City行ってきます。


忘れらんねえよ / 忘れらんねえよ

糞馬鹿。以上。チャットモンチーの前座で『CからはじまるABC』が聴きたいんだ。


コロボックルズ / 小人狂想曲

大阪ベースで活動中の女2男1スリーピース。これが初の全国流通盤。素晴らしい。メロコア摂取後のジッタリン・ジンというか、人懐っこい(インディーズ期の)UNLIMITSというか、ありそうでなかったこの感覚。そもそもこういう演奏とこういうメロが自然に引っ付くこのセンスは一体何なのだろうな。こういうギターを弾きながらこういうメロディを歌える自由さがとても羨ましい。
それにしてもUNLIMITSはSONYに行って完全に「普通のバンド」化してしまって悲しい。


ザ・なつやすみバンド / TNB!

クラムボンが他のあの手のバンドと圧倒的に違うところは、他が癒しとか言いつつ拡散・弛緩していくのに対して、音が圧倒的に収束・集中していくところ。発した音が鋭角で進んでいく感じ。だからこそTHA BLUE HERBと殴り合いのようなコラボも可能なわけで。
このザ・なつやすみバンドも明らかに鋭角な方。クラムボンほど角度はきつくなく平行に近い感じもするのだけど、それでも音の持っている空気に癒し感が圧倒的に足りず、聴き手にむしろ緊張感を強いてくる。まあ何せこのバンド名でアルバム1曲めから「なつやすみ(終)」ですから。他にもやっと優しいメロディが出てきたと思ったら途中で変な電子音被せてきたり、とにかく何か腹に一物持ってそうな感じでいっぱい。偽草食系バンド。